ブルーベリーの2倍のアントシアニンを含む「アロニア」

アロニアはバラ科の落葉低木の果樹を言い、北アメリカを原産としています。日本でも北海道や長野県、岩手県で栽培されていますが、その殆どが北海道産です。

アロニアには黒い果実と赤い果実がありますが、赤い方は観賞用として、黒い方は食用として用いられます。アロニアは「ブラックチョークベリー」とも呼ばれています。





 

アロニアの栄養

アロニアにはビタミンC、ビタミンE、βカロテン、アントシアニン、カテキン、βクリプトキサンチン、ケルセチン、食物繊維が含まれます。

アロニアには以下のような健康効果に期待があります。

  • 目のトラブル予防
  • 循環器疾患予防
  • 肝疾患予防
  • 美肌効果
  • 癌予防
  • 腸内環境回線
  • 感染症予防
  • 花粉症予防


 

眼のトラブル予防

アロニアにはポリフェノールが含まれ、特にアントシアニンが多く含まれます

その含有量はブルーベリーの2倍以上と言われています。

そしてβカロテンも含まれています。βカロテンの含有量はトマトの1.4倍と豊富に含まれます。βカロテンは体内に入るとプロビタミンAとして、必要に応じてプロビタミンAに変換され、その効能を発揮することにより、網膜細胞の保護光刺激反応に携わり重要な役目を担っています。

そしてアントシアニンには目の網膜にある紫色の色素のロドプシンの再合成を助ける働きがあると言われます。

ロドプシンは光にあたるとビタミンAに変換され、再びロドプシンを合成する行程によって眼精疲労や視力改善に働きかけていると言われます。

アロニアにはルテインも含まれており、紫外線やブルーライトから眼を守ると言われます。ルテインの作用によって加齢性黄斑変性症や白内障等の眼病予防に期待があります。

 

循環器疾患予防

アロニアにはアントシアニン以外のポリフェノール及び抗酸化ビタミンも含まれています。

そしてアントシアニンにはビタミンCより抗酸化力が安定していると言われます。

抗酸化作用は活性酸素が血液中の中性脂肪やコレステロールの酸化を抑制し、これによって、血管が傷つくことを防ぐ働きがあると言われます。

ケルセチンには血流改善、LDLコレステロールの低下、動脈硬化を予防する働きがあります。

血管が傷つくとその傷口部分からアテロームが形成され、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が沈着することによって動脈硬化を起こしてしまうリスクを生み出します。

βクリプトキサンチンには動脈硬化予防にも役立つそうです。

抗酸化作用はこのような症状を未然に予防することから、脳血管疾患や心筋梗塞などの循環器系疾患予防効果に期待があります。

アントシアニンにはビタミンPのような効能があると言われます。

その為、アロニアは更に抗酸化作用に優れている食品であることが考えられます。

ビタミンPには血管の透過性を正常に保つ働きがあると言われことから、アロニアにはそのような効能に期待があることが言えます。

アントシアニンには血小板の凝固を抑える上に、血管を強化し、保護する働きがある言われ、脳出血等の血管の出血による疾患の予防に期待があります。

 

生活習慣病予防

アロニアに含まれるβクリプトキサンチンには血糖が起因する肝機能障害を予防すると言われます。

アロニアのβカロテンには脂肪燃焼を促す働きがあるとされ、肥満予防に期待があります。

 

紫外線から守ることによる美肌効果

抗酸化作用には生活習慣病予防や癌予防の他にも皮膚を紫外線から守る働きがあると言われます。

その為シミやシワ、たるみを予防することによって老化防止に期待があるとされています。

アントシアニンにはビタミンPのような効能があると言われ、ビタミンCとビタミンPは協力体制の中で働いています。

ビタミンCの作用を強化することにより、コラーゲン生成促進作用によって肌を若返らせてあり、傷や皮膚の創傷治癒効果にも期待があります。




 

癌予防

アロニアは、ビタミンE、ポリフェノールや、カロテンの抗酸化作用によって癌予防効果があるとも言われます。

ビタミンCにはNK細胞を活性化させる働きがあることから、癌予防や癌の進行抑制効果に期待があります。

 

腸内環境改善

アロニアには食物繊維が豊富に含まれます。

バナナの6倍含まれているとのことですが、摂取量はバナナと同等量食べることは滅多にないでしょう。ただ、少量でもかなりの食物繊維が摂れることは間違いありません。

食物繊維の摂取によって腸内で食物繊維が善玉菌の餌となって腸内環境を整え、腸の蠕動運動を動かすことによって腸管内の老廃物の排泄を促す為、アロニアには腸内環境改善効果が期待出来ると言っても良いでしょう。

また、腸内環境改善によって太りやすい体質を改善したり、免疫力をアップする等の効能を享受出来ることに期待があります。

 

感染症予防

アロニアにはカテキンも含まれます。

カテキンには殺菌作用、抗菌作用及び感染症予防効果があると言われます。

インフルエンザ等の感染症予防に役立つ他、腸管出血性大腸菌O157やピロリ菌、サルモネラ菌等の食中毒予防にも期待があります。

 

抗アレルギー

アントシアニンにはヒスタミンの放出を抑えることが知られています。

ヒスタミンの働きを抑えることによって、花粉症による痒み等の症状を抑えることに期待があります。

 

まとめ

アロニアについてまとめます。

  • 目のトラブル予防
  • 循環器疾患予防
  • 肝疾患予防
  • 美肌効果
  • 癌予防
  • 腸内環境回線
  • 感染症予防
  • 花粉症予防

アロニアには目のトラブル予防や美肌効果に期待のある食品です。

これらの健康効果にばかり目が生きやすいですが、免疫力アップにも期待のある食品です。

健康効果を求めるのなら、普段から栄養バランスの整った食事を心がけた上で、このような健康食品を取り入れていきましょう。


 
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