腸活、レジスタントスターチで注目のスーパー大麦「バーリーマックス」

バーリーマックスとは大麦の一種でオーストラリア連保化学産業科学連邦機構が開発した、非遺伝子組み換え大麦であり、スーパーフードの一つです。

全粒穀物も栄養価が高いですが、バーリーマックスはそれ以上に栄養価が高く、GI値は白米の1/3と言われます。





 

バーリーマックスの栄養

バーリーマックスは通常の大麦と比べると、食物繊維が2倍、レジスタントスターチが約4倍含まれています。

βグルカンやフルクタンも含まれているので、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を摂取出来る為、腸内環境改善効果が一層強いことが言えます。

バーリーマックスにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛、銅、GABAも含まれ、その含有量は玄米や大麦の3~6倍(成分によって異なる)にもなると言われます。

バーリーマックスには次の健康効果に期待があります。

  • 腸内環境改善
  • 糖尿病予防
  • 疲労抑制
  • 筋肉の合成
  • 高血圧予防
  • 血流促進
  • 冷えや浮腫みの解消
  • 骨形成
  • 美肌効果
  • 傷の治りを早める
  • 抗ストレス
  • 癌予防…等



 

レジスタントスターチによる腸内環境改善

バーリーマックスに注目される成分はレジスタントスターチであり、レジスタントスターチは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の効用を持つと言われます。

レジスタントスターチは小腸で吸収されないので、そのまま大腸に行き届きます。

レジスタントスターチは大腸内で腸内細菌の働きによって発酵され、酢酸、酪酸、プロピオン酸等の短鎖脂肪酸を産生します。

短鎖脂肪酸には腸内のPHを弱酸性に傾ける働きがあります。

腸内が弱酸性に傾くと善玉菌が優位になり、日和見菌が善玉菌をサポートすることによって腸内環境が改善されてきます。

腸内環境が改善されると、排便コントロールが正常に働く上に免疫機能も高まり、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑えることによって肥満体質を解消する効能に期待があります。

レジスタントスターチには不溶性食物繊維同様の働きがあることから、腸の蠕動運動を促進し、腸内の善玉菌を増やし、便のかさを増やして排便を促す働きがあります。その為、腸かに溜まっていた老廃物を排泄します。

また、腸管からの糖分の吸収を抑える為、食後の血糖上昇を緩やかにする上、血液中に中性脂肪が増えるのを抑制します。

潰瘍性大腸炎やクローン病の食事療法にも有効的であることも示唆されているそうです。

レジスタントスターチには「GLP-1」の分泌を促す働きがあり、食後の血糖値上昇を緩やかにしながら満腹感を賦与する働きがあると言われます。

 

三大栄養素の代謝

バーリーマックスにはビタミンB群が含まれ、三大栄養素の代謝に関与しています。

バーリーマックスは糖質や体脂肪の燃焼に関わり、ビタミンB群が酵素として利用されるによってエネルギーが利用され、疲労を抑制しながら体脂肪を燃焼し、運動を通じて糖質や脂肪が蓄積されることを防ぎます。

ビタミンB6は蛋白質合成に関わり、筋肉を作ることから、脂肪燃焼しやすい身体作り筋力アップに役立てます。


 

血流促進

バーリーマックスにはカリウムが含まれる為、電解質の均衡を図り、細胞を正常に保ちます。

ナトリウムが余分に蓄積されている時はカリウムによって排出が促され、GABAのリラックス効果とともに血圧が正常になるようにコントロールします。

ナトリウムの排泄によって浮腫み解消効果が得られ、血流促進冷え性の改善にも役立て、肩こりや腰痛の解消にも期待があります。

 

骨形成

バーリーマックスには骨や歯の成分となるカルシウムとカルシウムを定着されるマグネシウムが含まれている為、骨粗鬆症予防効果があると言われ、骨の成長骨折の治療を早める働きがあることが言えます。




 

美肌効果

バーリーマックスは蛋白質や鉄分、亜鉛が含まれていることから、皮膚を形成を促し、傷の治りを早める働きがあると言われます。

更にビタミンCと一緒に摂ると、ビタミンCによってコラーゲン生成が促される為、傷の直りやカサつきの改善に更に良いとされます。

 

抗ストレス

バーリーマックスにはGABAが含まれており、副交感神経を優位にする働きがあると言われています。

その為、ノルアドレナリンやドーパミンの分泌が促進されて良質な睡眠を得られると言われます。

GABAには交感神経抑制効果があることから、バーリーマックスにはリラックス効果が得られることが言えます。

バーリーマックスに含まれているマグネシウムには、GABAの働きを持続させると言われます。

マグネシウム、カルシウムには興奮抑制作用があるとのことです。

バーリーマックスはビタミンB1も含まれ、脳の栄養源であるブドウ糖を利用することによって脳機能を向上させる働きがあります。

脳の栄養であるブドウ糖が代謝されると、記憶力や学習力の向上に繋がる上に、鬱や怒りの症状等をコントロールし、神経機能を正常に保つことに寄与します。

 

癌予防

大麦といえば一番注目するところはβグルカンによる免疫力強化です。

βグルカンには癌細胞を攻撃するNK細胞やマクロファージなどの免疫細胞を活性化させる働きがあり、腫瘍抑制効果が認められています。

βグルカンは腸内において免疫を活性化させる細胞に働きかけ、ウィルスを撃退すると言われます。

 

その他ミネラル、ビタミンによる健康効果

バーリーマックスにはミネラルも豊富に含まれています。

造血作用、味覚障害の予防、精子や精液を作る働き、細胞分裂を正常に行うことによって胎児の成長をサポートする等、一つ一つを言うとキリがありません。

 

注意点

大麦アレルギーを持っている場合は大麦の大量摂取によってアレルギー反応を起こす場合があります。

大麦が体質的に合わない場合は摂取を控えておくと良いでしょう。

 

まとめ

バーリーマックスについてまとめます。

  • 腸内環境改善
  • 糖尿病予防
  • 疲労抑制
  • 筋肉の合成
  • 高血圧予防
  • 血流促進
  • 冷えや浮腫みの解消
  • 骨形成
  • 美肌効果
  • 傷の治りを早める
  • 抗ストレス
  • 癌予防…等

癌予防や免疫力向上で注目されている大麦より遥かに栄養価が高いバーリーマックスは、βグルカンやレジスタントスターチによる効能によって身体に大きくメリットを与えてくれる上に、他の全粒穀物より、ビタミンB群やミネラルといった不足しやすい栄養素も豊富に含まれています。

但し、ビタミン類が全て含まれているわけではありませんので、バランスが良い食事を基本とした上でこのような健康食品を取り入れていきましょう。


 
栄養相談、サポート詳細
 

関連記事

最近の記事

  1. ベリーをはじめとする赤い果実に含まれるポリフェノール「エラグ酸」は美容効果の他にも生活習慣病予防に期待

  2. 低脂質でエネルギー、蛋白質の摂取源「レンズ豆」

  3. 原因不明の蕁麻疹…それはダニアレルギーの可能性がある