天然の栄養ドリンクと呼ばれる牛乳は身体に良いのか悪いのか?

牛乳はカルシウムの供給源であり、優秀な栄養源という意見がある一方、牛乳は飲むべきものではないと意見が枝分かれする食品です。

カルシウムの補給減と言えば真っ先に思いつくのが牛乳であり、身長を延ばすのならやはり牛乳が一番ベストのように思えるかもしれません。

でも、牛乳は体に合わないという人もいます。

牛乳アレルギーの人もいます。

牛乳は体にとって必要な食品なのか?

結論を言うと、牛乳は摂らなくても体に悪影響を及ぼすものではありません。





 

牛乳は天然の栄養ドリンク

牛乳は天然の栄養ドリンクと言われるように、栄養価が優れています。

乳類と言えば蛋白質の摂取源となりますし、ホエイプロテインも牛乳由来です。

牛乳の蛋白質のおよそ8割がカゼイン、2割がホエイプロテインです。

そして、アミノ酸スコアが高く、全ての必須アミノ酸が含まれます。

牛乳に含まれるエリスロポエチンは赤血球を増加させて貧血の予防や改善に役立つと言われ、ラクトフェリンは生体防御に重要な役割を担います。

更にラクトフェリンには、ビフィズス菌の増殖、鉄結合能と関連する鉄吸収調節、抗炎症作用、脂質代謝改善作用などの作用があるとのことです。

ただし、ラクトフェリンの含有量は人乳のほうが優れています。

牛乳は蛋白質が豊富な食品の中でも低カロリーです。

牛乳に含まれる炭水化物は乳糖です。

乳糖はブドウ糖とガラクトースから構成されています。

ブドウ糖は脳のエネルギー源としての役割があり、ガラクトースは脳組織の発達に必要な糖分です。

そのため、牛乳は脳の成長に欠かせない食品であると言えます。

牛乳のカルシウムの含有量は100gあたり110mgです。

牛乳を1P摂るだけでも220gのカルシウムが摂れます。

牛乳のミネラルにはカリウムも含まれ、コップ一杯の牛乳を飲むと0.3gのカリウムが摂れます。

カリウムは体内に余計の余計なナトリウムの排出を促す働きがあることから、高血圧予防にも良いと言われています。

ビタミンB群も含まれていることから、三大栄養素の代謝や核酸の合成に関与していると言えます。

ビタミンAも含まれ、細胞の組織の形成にも関わっています。

牛乳の栄養について大まかに説明しましたが、このような栄養組成であることから天然の栄養ドリンクと呼ばれるのでしょう。

 

牛乳は体質劣化を引き起こす

ところが、牛乳はアレルギー体質…つまり体質劣化を引き起こしてしまいます。

確かに栄養が豊富な食品です。

牛乳が「天然の栄養ドリンク」というのは牛にとって「天然の栄養ドリンク」ということなのです。

牛乳を飲むと乳糖不耐症によって消化不良を起こす人もいます。

乳糖不耐症の人は体内で乳糖を消化出来ないことから、牛乳をはじめとする乳類を摂るとお腹を壊してしまいます。

その症状にはセリアック病やリーキーガット症候群症候群があります。

リーキーガット症候群はカゼインやグルテンによって腸管が傷つけられ、炎症を起こす症状です。

これが原因となってアレルギー体質となってしまいます。

それ故に、牛乳はアレルギーを起こすと言われます。

アレルギー体質になるということは、それだけ体が劣化してしまっていることになるのです。




 

発癌性

牛乳に発癌性があるかどうかは論点があるところです。

牛乳は前立腺がんや乳癌、卵巣がん、精巣癌などにかかるリスクが高くなると言われます。

牛乳をはじめとする乳製品にはアイジーエフワンというホルモンが含まれます。

IGF-1とはインスリン成長因子のことです。

IGF-1はmTORC1という経路にて蛋白質を活性化して、細胞の増殖を促します。

このIGF-1は、遺伝子組み換え牛成長ホルモンを投与された牛の乳に高濃度に含まれると言われます。

IGF-1についても様々な意見が別れるところですが、癌に罹っている場合はIGF-1の摂取によって癌細胞の増殖が懸念される説もあれば、遺伝子組み換え牛ホルモンの摂取によって癌細胞が増殖するのではとの説もあります。

日本の牛乳ではIGF-1が殆ど検出されないとのことですが、自由貿易によって将来的に輸入される可能性がないとは言えません。

その一方で、乳製品と乳癌のリスクは関連性があるものの、必ずしも結論づけられたものでもありません。

これ以外にも癌の原因となる要素があります。

牛乳は動物性食品である以上、悪玉菌を増やしやすいというデメリットがあります。

牛乳が体質的に合わない場合は腸管トラブルを引き起こすことがあります。

これらが腸内環境悪化を招き、免疫力低下に繋がることが考えられます。

また、牛乳は体を冷やす食品です。

食品には体を温める食品と冷やす食品があります。

旬が冬のものは体を温め、夏野菜や果物は体を冷やします。

体を温める商品が陽であれば、体を冷やす食品が陰であり、陰性が強ければ強いほど体を冷やします。

特に牛乳は強い陰性食品であり、日常的に摂取していれば体温低下を招いてしまいます。

人の体温は36~37℃が免疫力が活性化しやすい温度帯であり、1℃でも下がると免疫力が大幅に低下します。

癌細胞は低体温によって急激に増殖します。その温度帯が35℃代と言われます。

体は普段の食事によって少しずつ作られます。

普段から当たり前のように牛乳を飲んでいると、そのうち体温が徐々に低下し、免疫力が低下することから癌にかかりやすいと言えるでしょう。

参照元…乳製品、大豆、乳癌のリスク

 

骨をもろくする

牛乳はカルシウムが多く含まれるから骨を丈夫にするのではないかと思いますが、牛乳を飲むだけでは骨は丈夫になりません。

骨の栄養を摂るにはカルシウム、マグネシウム、リンのバランスが摂れていないと骨を丈夫にすることが出来ません。

牛乳にはカルシウムとリンが豊富に含まれているものの、マグネシウムはあまり含まれていません。

そのようなことから、骨に必要なミネラルのバランスがとれていないのです。

カルシウムとリンは骨や歯を作るのに必要なミネラルですが、拮抗関係があります。

牛乳にはかなりのリンが含まれており、せっかく摂ったカルシウムはリンによって吸収が阻害されてしまいます。

牛乳は蛋白質はカルシウムの含有量に優れています。

動物性食品全般に言えることですが、蛋白質を大量摂取すると蛋白質による代謝産物であるアンモニアが大量産生され、肝臓での解毒作用が間に合わなくなってしまいます。

このとき、多量のアミノ酸が分解され、体が酸性に傾きます。電解質の均衡を図るために多量のカルシウムが消費され、その結果、カルシウムは体外に排出されてしまいます。

ハーバード大学/7万8千人の女性を12年間調査したところ、骨折は乳製品を摂取するほど多いとの報告がなされています。

骨の栄養素はカルシウム、リン、ビタミンDだけではありません。

蛋白質、マグネシウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンKなど、複数の栄養素が相互してこそ骨が形成されるのです。

 

まとめ

結局、牛乳は体によいのか悪いのか気になるところですが、栄養素という側面から見れば、天然の栄養ドリンクと言えます。

しかし、いくら栄養があっても、人間の体に向いているのかというと、そうでもないのです。

人間の腸にはカゼインを分解する酵素をほとんど持っていないと言われます。

その為、牛乳は牛にとって天然の栄養ドリンクなのでしょう。

つまり、牛乳は飲まなくても健康維持が出来るのです。

 
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