コリンの補給源である「α-GPC」は脂肪燃焼促進や皮膚の新陳代謝促進に期待がある

α-GPCとはαクリセリルホウホコリンという成分を指し、コリンの補給源でもあります。

コリンはリン脂質の構成成分として利用され、脳神経系や血液、骨髄、心臓、肺、肝臓、腎臓、胃腸等の主要な細胞組織の膜に多く含まれています。

α-GPCは母乳に含まれている成分であり、成長ホルモン分泌促進、脳機能改善等の効能が知られています。





 

成長ホルモン分泌促進

成長ホルモンには筋肉成長促進、脂肪燃焼促進作用があると言われます。

筋肉成長や脂肪燃焼を促すためにはα-GPCだけではなく、これらに関わる栄養成分も一緒に摂ることも大事です。

これには蛋白質やアミノ酸、中鎖脂肪酸をはじめ、ビタミンB群の摂取と併せながら、有酸素運動や筋トレを行うことによって筋肉の成長や脂肪燃焼を促進し、脂肪燃焼しやすい身体を作ることに繋げられるでしょう。

成長ホルモンは皮膚の形成にも関わります。

成長ホルモンは細胞や各器官の組織の成長や再生に関わることから、子供の成長にも欠かせない成分でもあります。

皮膚の形成においては、怪我や傷口の治りを早めると言われます。

子供の成長においては三大栄養素の摂取とともに、骨の成長に欠かせない栄養素も併せることによって成長を助長します。

骨や歯の材料となるカルシウム、骨を丈夫にするマグネシウム、骨形成に関わるビタミンD、ビタミンK、コラーゲン、コラーゲン形成に関わるビタミンC、βクリプトキサンチンの摂取を心掛けます。

皮膚の形成には蛋白質、亜鉛、鉄分、ビタミンC、コラーゲン等が関わりますが、皮膚の状態によって投与するアミノ酸の種類も異なりますので、個別に対応します。

また、高齢者の場合はるい痩によって傷が出来る場合もありますので、体重低下防止の為にも身体のエネルギー源となる栄養素の摂取も必要となってきます。

 

脳機能改善

α-GPCには脳機能改善効果に期待があると言われ、認知症予防、記憶力向上等が挙げられています。

これにはα-GPCがコリンの補給源であることが関わり、コリンの前駆体は神経伝達物質であるアセチルコリンです。

このアセチルコリンは神経伝達物質のもとになることから、記憶や情報の伝達に重要な役割を担っており、記憶力や学習力の向上に携わることから脳機能改善に期待されています。

その為、アルツハイマー型認知症の予防や改善に期待があるとされています。

 

認知症の原因にはホモシステインも関与?

認知症の原因にはホモシステインの上昇が挙げられています。

ホモシステインとは必須アミノ酸のメチオニンの中間代謝物であり、この代謝には葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12が関わっています

これらが不足するとメチオニンが正常に代謝されなくなります。

また、ホモシステインは活性酸素を産生する為、抗酸化成分の摂取が不足すると血流が悪くなる恐れがあり、脳へ十分な栄養が行き届かないことさえあります。

特に葉酸は不足しやすい栄養成分の為、クロレラ等の健康食品を活用すると良いでしょう。

BDNFの著しい不足も認知症の原因と言われています。

BDNFを増やすには適度な運動をすると良いと言われます。

オメガ3脂肪酸も脳機能改善に関わることから積極的に摂取すると良いでしょう。

 

リラクゼーション

α-GPCにはストレスホルモンの分泌抑制によってリラクゼーション効果を得られることに期待があります。

アセチルコリンには血管を拡張させる働きがあると言われています。

その為、α-GPCにはリラクゼーションや血管拡張によるリラクゼーション効果を得られると言えるでしょう。

 
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