生命力が強く光合成能力に優れた「クロレラ」

クロレラは淡水に生息する植物性のプランクトンであり、地球が誕生して週十億年にわたって生き続けており、その生命力は非常に強いと言われます。

クロロフィルを含んでおり、他の植物の数十倍もの光合成能力を持つといわれています。





 

クロレラの栄養

クロレラの60%が蛋白質を占め、クロレラには9種類全ての必須アミノ酸を含みます。

このほかにも、炭水化物、脂質、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、イノシトール、αカロテン、ルテイン、クロレラ・グロス・ファクター(CGF)、クロロフィル、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、カリウム、ナトリウムが含まれています。

このように栄養が豊富なことから沢山の健康効果に期待があります。

  • 疲労抑制
  • 筋蛋白の合成
  • 高血圧予防
  • 貧血の予防や改善
  • 循環器疾患予防
  • 目のトラブル予防
  • 癌予防
  • 老化防止
  • 骨形成
  • 薄毛予防
  • 妊娠の成立
  • 胎児の正常な成長
  • 強いデトックス作用
  • ストレスケア…等

 

三大栄養素の代謝

クロレラは三大栄養素と共にビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸を含み、エネルギー代謝の際に、糖質や体脂肪を燃焼させることによって運動時の疲労を抑制し、有酸素運動を効率的に行う働きがあると言われます。

クロレラには蛋白質が豊富で必須アミノ酸も含まれており、蛋白質合成を促すビタミンB6も含まれている為、運動することによって脂肪燃焼しやすい身体を作ります。

また、筋蛋白合成は筋力低下防止にも役立ち、年齢に伴う筋力低下によるサルコペニアの予防に役立てると言えます。

 

高血圧予防

クロレラにはナトリウムとカリウムが含まれ、細胞を正常に働かせ、電解質均衡を保持する作用があると言われます。

そして、ナトリウム過剰状態になった時にはカリウムが余分なナトリウムを排泄する為、電解質のバランスを正す上、血圧が正常値になるようにコントロールします。

また、余分なナトリウムを排泄することによって浮腫み解消にも繋がって体内の血流を促進し、冷えや肩こり、腰痛等の改善効果に期待があります。

 

貧血予防や改善

クロレラに含まれるクロロフィルは「緑の血液」と呼ばれることがあります。

人間の血液は赤血球の材料として鉄分が利用され、血液の殆どが鉄分で占められていますが、クロロフィルはマグネシウムを中心として結合された構造をしています。

クロロフィルは体内に入ると血液中の鉄と結合してヘモグロビンの色素となります。この作用によって造血作用、血球増加作用があり、貧血を改善すると言われます。

クロレラには鉄分が含まれ、赤血球の材料となる上、ビタミンB12と葉酸は赤血球合成に関わります。

クロレラに含まれるビタミンCは非ヘム鉄をヘム鉄に還元する働きがある為、鉄分の吸収を促進します。

この為、クロレラには鉄欠乏性貧血や悪性貧血の予防や改善に期待があると言われます。

 

循環器疾患予防

クロレラには抗酸化ビタミンであるビタミンCとビタミンE及びカロテン、ルテインが含まれています。

ビタミンCはビタミンEの作用を引き出し、更に協力関係を持ちながら抗酸化作用を引き出し、活性酸素から細胞を守ります。

血液中のコレステロールや中性脂肪は活性酸素によって酸化し、血管をもろくして傷付けやすくします。

抗酸化作用には血中コレステロールの酸化を抑制する為、過酸化脂質の生成を抑えることによって血管に傷が出来ることを防ぐ上、傷口からアテロームが形成し、血管が閉塞されるのを防ぎます。

その為、動脈硬化や心疾患、脳血管疾患などの循環器疾患予防に役立てることが言えます。

また、抗酸化作用は癌予防や老化防止作用にも役立ちます。

 

目のトラブル予防

クロレラに含まれる抗酸化作用のあるルテインは紫外線等の有害な光から目を守る働きがあります。

ルテインは活性酸素を無害化し、黄斑部を守り視力低下や加齢性黄斑変性症、白内障等の目のトラブルを予防します。

クロレラには粘膜生成に関わるビタミンB2、ビタミンCも含まれます。

またカロテンは体内においてビタミンAに変換し、網膜細胞の保護光刺激反応に関わり、夜盲症の予防に役立ちます。

また、ビタミンB2やビタミンCが目の粘膜を強化することによってドライアイや涙目、充血、目の痒み、白内障から守ると言われます。

 

癌予防

ビタミンCにはNK細胞を活性化する働きがあると言われます。

更に抗酸化作用には免疫力を高める作用があり、抗癌作用があることから、クロレラには癌予防効果が期待されます。




 

老化防止

クロレラは抗酸化作用によって紫外線から肌を守り、シミやしわ、たるみなどの肌トラブルを予防すると言われています。

ビタミンCにはシミやそばかすを目立たなくする作用がある上、コラーゲン生成にも関わっています。

皮膚の形成にはアミノ酸が大きく関わり、亜鉛や鉄分、ビタミンCと共に傷の治りを早めるのに役立ちます。

褥瘡やスキンテア等の皮膚の創傷治癒には栄養が大きく関わり、これらの栄養素が相互的に作用することによって治癒効果を発揮します。

 

骨形成

クロレラには骨や歯の成分となるカルシウムとカルシウムを骨に定着させる働きのあるマグネシウムが含まれています。

そして骨芽細胞の生成に必要なビタミンK、身体を作る蛋白質、骨の形成に必要なコラーゲン生成に欠かせないビタミンC、鉄分も含まれています。

ユーグレナには骨形成に必要な栄養素が数多く含まれており、骨粗鬆症予防効果に期待があります。

また、お子様の成長のためには骨を成長させることも大事です。

そして骨の栄養となるものを摂取すれば、怪我の治りを少しでも早めることにも繋がります。

 

男性の悩みと出産対策

クロレラに含まれる亜鉛には円形脱毛症を予防する働きがあると言われています。

亜鉛には男性ホルモンや精子、精液を生成する働きもあります。精子を生成することによって男性由来の不妊症予防効果に期待があります。

クロレラに含まれる葉酸は核酸の合成に関わり、細胞分裂を正常することにより胎児が正常に成長出来るようにサポートします。

クロレラはこのような出産トラブル予防に役立てると言えます。

 

強いデトックス作用

クロレラには不溶性食物繊維が含まれ、プレバイオティクスとしての効能に加え、腸の蠕動運動を促進して排便コントロールする働きがあると言われます。

クロレラに含まれるマグネシウムが便の通りを良くする為、クロレラには便秘解消や腸内環境改善に良い食品であると言えます。

更にクロロフィルにはダイオキシンや鉛、カドミウム等の有害物質や重金属を排出すると言われ、強力なデトックス効果に期待があります。

 

ストレスケア

クロレラにはトリプトファン、炭水化物、ビタミンB6、鉄分、マグネシウムが含まれ、セロトニン生成に関わる栄養素が複数含まれています。

マグネシウムによって神経過敏を抑え、脳や神経機能を正常に保つビタミンB1もクロレラに含まれるので、イライラを抑えます。

鉄分は赤血球の材料に必要な成分であり、赤血球が作られてから寿命を迎える120日になると、一部がフェリチンとなって貯蔵され、トリプトファンがセロトニンの材料として使われるのに利用されます。

カルシウムには興奮抑制作用があり、ビタミンCにはストレスに抵抗する働きがあります。

更に早朝に日光浴をすることによって自律神経を整え、セロトニン生成を促します。

クロレラには睡眠の質を高める、リラックス効果があると言えるのです。

 

CGFによる健康効果に期待画大きい

クロレラ・グロス・ファクター(CGF)とはEGFやFGFが持つ成長因子の一種であります。

現在ではその解明は十分になされていませんが、健康効果や美容効果に大きな期待がなされているそうです。

 

注意点

クロレラを摂取する時に注意して欲しいのはワーファリン等の抗血栓薬を服用しているケースです。

クロレラに含まれるビタミンKが薬の作用を弱めてしまう為、一度に大量摂取することは避けておきましょう。

 

まとめ

クロレラについてまとめます。

  • 疲労抑制
  • 筋蛋白の合成
  • 高血圧予防
  • 貧血の予防や改善
  • 循環器疾患予防
  • 目のトラブル予防
  • 癌予防
  • 老化防止
  • 骨形成
  • 薄毛予防
  • 妊娠の成立
  • 胎児の正常な成長
  • 強いデトックス作用
  • ストレスケア…等

クロレラは約20種類あり、健康食品に使われているのはブルガリス種であり、クロレラの中でも一番優れていると言われています。

クロレラは栄養成分を豊富に含んでいるものの、細胞壁が厚い為、吸収しにくいという欠点があります。

しかし、最近ではこのような欠点を見直したクロレラも開発されていると言われています。商品購入の際は、安易に安価なものを選ばない方が良いでしょう。

ビタミンやミネラルが豊富であることから、栄養素の過剰摂取障害を起こさないためにも、サプリメントから摂取する時は1日の摂取量を守るようにしましょう。

 
栄養相談、サポート詳細
 

関連記事

最近の記事

  1. ほうれん草の155倍ものビタミンCを含む「スギナ」に期待する健康効果

  2. 塩は人体の体液の約0.9%を占めており、海水と同じ割合でミネラルが含まれる

  3. 鉱物に含まれる「ゲルマニウム」は一部の食品に含まれる