ケラチンとは硬蛋白質の一種であり、髪、爪、角質層の形成に関わります。ケラチンとは角質ともいい、弾力性があり、蛋白分解酵素の作用を受けにくく不溶性です。
ケラチンは18種類ものアミノ酸が結合した組成となっており、ケラチンが皮膚を覆うことによって肌を外敵から保護するという働きがあります。
ケラチンには髪や爪を健康にして、肌のバリア機能を保つ作用とともに肌に潤いをもたらす役割があるそうです。
ケラチンと栄養
ケラチンを構成するアミノ酸には、グルタミン酸、システイン、ロイシン、アルギニンの4種類が多い割合で含有されています。
このほかにも、アスパラギン酸、セリン、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン、メチオニン、リジン、バリン、アラニン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、チロシン、ブロリン、グリシンもケラチン形成に必要なアミン酸です。
アミノ酸を摂取するには蛋白質を多く含む食品の摂取が必要不可欠となります。
蛋白質を正常に代謝させるにはビタミンB群が関わり、特にビタミンB6やビオチンは髪や肌などを健康に保つと言われます。
亜鉛は細胞の形成や代謝に関わる為、ケラチンの構成をサポートすると言えるでしょう。また、亜鉛には円形脱毛症予防効果があると言われます。
髪や肌の健康にはケイ素も関わると言われますが、ケイ素には食品由来のものと鉱物由来のものがあります。ケイ素を栄養素として摂取するには食品から摂取することが必要です。
ケイ素を含む食品にはじゃが芋や人参等の根菜類や小麦等の穀類に含まれているとのことです。
但し、ケイ素はその食物が育った土壌によっても含有量が左右される為、一律にケイ素が豊富に含まれているとは限りません。
ケラチンを含む食品とは>
ケラチンを含む食品は特にありませんが、栄養面を考えて食事を摂取することが髪や爪の健康を図ることへの一番の近道です。
関連する栄養成分を含む食品を追うよりも、普段から一汁三菜を心がけることが、栄養面からのサポートとなります。
ケラチンが全身に行き渡るには血流を促進することも大事です。
血流促進には身体を温める生姜や硫化アリルを含む食品、カプサイシンを含む食品、シトルリンを含むウリ科の食品等があり、これらの摂取を心がけることも血流促進を促す為の一つの方法です。
また、ストレスや生活習慣の乱れによって身体が硬直して血流の流れが悪くなったり、寝不足によってホルモンバランスが崩れる場合もありますので、適度な睡眠を取り、ストレスを溜め込まないことも大事です。