アセロラは殆どが沖縄県北部において生産され、本部町の特産品として栽培されています。
アセロラはカリブ海にある西インド諸島が原産であり、1958年に沖縄県に日本で最初に持ち込まれました。
それから本格的に沖縄県で栽培されるようになり、1982年から沖縄県の特産品として位置付けられるようになりました。
本部町の土壌や気候がアセロラの栽培に適しているということです。
アセロラの熟した果実は皮ごと摂取可能ですが、傷みやすい性質がある為、生鮮品としての流通量が限られています。
アセロラの成分で最も特徴的なのはレモンの10倍以上のビタミンCが含まれていることです。
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アセロラの栄養
アセロラにはビタミンCをはじめ、ビタミンE、葉酸、βカロテン、カリウム、銅、アントシアニン、ケルセチンが含まれています。
その為、アセロラには以下のような働きがあると言えます。
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抗酸化作用
アセロラにはビタミンEも含まれ、ビタミンC、βカロテン、アントシアニン、ケルセチンとともに抗酸化作用があります。
ビタミンCの抗酸化作用はビタミンEの持っている抗酸化作用を引き出し、お互いが協力をすることによって引き出されると言われます。
循環器疾患予防
抗酸化作用により、動脈硬化や心疾患、脳血管疾患等の生活習慣病予防効果があると言われます。
ケルセチンには血流促進効果やLDLコレステロール低下、動脈硬化の予防に有効的と言われます。
アセロラにはカリウムが豊富に含まれていることから、細胞を正常に働かせ、電解質の均衡を図り、体内に溜まった余分なナトリウムを排泄することによって、血圧を正常値に調整する上、浮腫改善、血流促進効果があると言われます。
癌予防
抗酸化作用は細胞を老化や損傷から守ることから癌予防に期待があります。
ビタミンCにはNK細胞を活性化させる働きがある為、癌予防効果を更に高めることに期待があります。
老化防止
アセロラには抗酸化作用に加え、メラニンを生成する酵素の働きを抑えたり、ビタミンCそのものがメラニンに働きかけてしみを薄くする働きがあります。
そしてビタミンCには一度出来てしまったシミやシワを目立たなくする働きもあります。
ビタミンCはコラーゲン生成に関わることから、美肌効果に期待があります。
皮膚形成、抗炎症作用
ビタミンCはコラーゲン生成に関わるビタミンです。
コラーゲンには骨や筋肉、皮膚等身体の細胞の形成に関わり、この時にビタミンCが利用されます。
ビタミンCは、皮膚の創傷治癒に関わったり、骨を丈夫にする為に関与する成分の一つとしての役割があります。
ケルセチンには抗炎症作用があり、軟骨の成分となるグルコサミンやコンドロイチンと一緒に摂ると関節痛の症状を和らげると言われます。
アセロラに豊富に含まれるビタミンCはコラーゲン生成に関わることから、コラーゲンが軟骨の成分として利用されることからも、関節炎や節々の痛みの予防に良いとされます。
貧血予防
アセロラにはビタミンCが豊富に含まれる上に果物の中では珍しく銅が含まれ、ヘム鉄を非ヘム鉄に還元して鉄分の吸収を促すことに関わります。
鉄分を含む食品とアセロラを一緒にとることによって、鉄分が吸収されやすくなります。
その為、鉄欠乏貧血予防に効果的であることが言えます。
アセロラに含まれる葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の造血過程において蛋白質や核酸の合成に関与しています。
アセロラとビタミンB12を含む食品と一緒に摂取すると、悪性貧血予防効果が得られることに期待があります。
目のトラブル予防
アセロラに含まれるアントシアニンは目の細胞にある紫色の細胞であるロドプシンの再合成に関わる為、眼精疲労予防や視力回復効果があると言われます。
アントシアニンの抗酸化作用によって、網膜に張り巡らされた毛細血管を強化し、血液循環を円滑にする他、ビタミンCとともに目の角膜や水晶体に含まれるコラーゲンを安定させる働きがあります。
また、糖尿病性網膜症や網膜剥離の予防にも良いとされています。
胎児の正常な成長
アセロラに含まれる葉酸には細胞分裂を正常にさせる働きがあり、妊娠中の胎児が正常に成長する為に必要不可欠な栄養成分となっています。
注意点
アセロラを摂取する時に気を付けていただきたいのは、カリウムが豊富に含まれているという点です。
カリウムには血圧降下作用がありますが、腎不全を患っている場合、排泄機能が衰えていまい、排尿量が少なくなってしまいます。
その為、尿からカリウムが排泄されず、体内に蓄積されてしまう為、高カリウム血症を引き起こしてしまい不整脈を起こす原因となってしまいます。
最悪の場合には心不全に罹り、最悪の場合は死に至ってしまいます。
特に腎機能が悪化している場合は、アセロラの摂取を控えると良いでしょう。
まとめ
アセロラの栄養についてまとめます。
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アセロラは傷みやすいことから、中々生のものを召し上がる機会はないかと思います
ドリンクとして召し上がるのであれば、砂糖や果糖ブドウ糖液糖が添加されていない純粋なものを選びましょう。