サチャインチはオイルやナッツとして流通され、必須脂肪酸が含まれます。
オメガ3脂肪酸もオメガ6脂肪酸も熱に弱い油ですが、抗酸化成分によって酸化が抑えられ、良質な脂肪酸の効能をそっくり召し上がれることに期待があります。
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サチャインチとは?
サチャインチはペルー原産のトウダイグサの植物です。
トウダイグサ科にはキャッサバやトウゴマ(ひまし油の原料)などが含まれています。
サチャインチは2mまで成長し、反多年生植物のため、寿命が長いという特徴があります。
サチャインチは4つ~7つの膨らみを持つ緑の星型なのが特徴でインカインチ、グリーンナッツとも呼ばれています。
実が熟すと茶色に変化し、一つ一つの膨らみに入っている約1.5~2㎝のレンズ状の種を取り出すことが出来ます。
この種の部分がナッツやオイル、パウダーなどの食用や化粧品の原材料として使用されています。
サチャインチの栄養
サチャインチには不飽和脂肪酸であるαリノレン酸とリノール酸を含みます。
αリノレン酸はオメガ3脂肪酸であり、リノール酸はオメガ6脂肪酸です。
これらは必須脂肪酸と呼ばれ、体内では合成出来ません。
また身体の機能に多く関わりますので、食事から適切な量を摂取する必要があります。
サチャインチにはβカロテン、ビタミンEも含まれています。
サチャインチには次のような健康効果に期待があります。
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循環器疾患予防
αリノレン酸及びβカロテンは活性酸素によって傷付けられた血管を修復する作用があり、血液中のLDLコレステロールを減らす作用があります。
脂質異常症の予防になる上、血管内のアテローム形成を予防するので、動脈硬化が予防出来る上、これに伴う脳血管疾患や心筋梗塞を予防し、健康維持や介護予防に役立ちます。
アンチエイジング
βカロテンによる抗酸化作用は、シミやしわ、たるみなどの肌のダメージを抑える働きもあり、アンチエイジングに効果的と言われます。
βカロテンは脂溶性ビタミンの一つなのでαリノレン酸と相性が良いうえに、両方が含まれるサチャインチを摂取すると吸収力がアップします。
トコフェノールによるミネラルバランスの調整
サチャインチにはビタミンEも多く含まれています。
ビタミンEにもβカロテン同様に抗酸化作用があります。
βカロテンは活性酸素の発生を抑え、取り除くという働きがありますが、ビタミンEはβカロテンと違ったメカニズムによって抗酸化作用を発揮します。
ビタミンEの抗酸化作用は、脂質の過酸化を防ぐために自分自身が代わりに酸化し、酸化したトコフェノール(ビタミンE)は生体内でアスコルビン酸(ビタミンC)、グルタチオン、システィンのような水溶性抗酸化物質に還元し、再び抗酸化作用を示します。
つまり、生体内において、トコフェノールは活性酸素やフリーラジカルによる生体膜の脂質化酸化反応を阻害する中核的な役割があると考えられているのです。
トコフェノールには皮膚血流量の増加による血行促進効果も認められています。
トコフェノールにはα、β、γ、δの4種類がありますが、人体にはγトコフェノールがαトコフェノールより多く存在しているのが分かっています。
γトコフェノールはミネラルバランスを調整する役目があります。
ナトリウム排泄促進作用はあるものの、この効果を発揮する時は塩分を過剰に摂取した場合であり、体内でナトリウムを必要とする場合は排泄されません。
また、カリウムの排泄を抑制するので高血圧性腎不全の改善に期待されています。
摂取方法、注意点及び1日あたりの目安量
サチャインチにはオイルタイプとパウダータイプがあり、オイルタイプはサラダにかけ、パウダータイプは味噌汁はカレーに混ぜて摂取します。
サチャインチには特に副作用がありませんが、種実類にアレルギーのある方は気を付けた方が良いです。
1日あたり小匙1杯~大匙1杯の量が目安量となります。
まとめ
サチャインチについてまとめます。
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1日に必要なオメガ3脂肪酸をサチャインチで摂りたいなら大匙1杯、他にオメガ3の多い食品(荏胡麻油、アマニ油、青魚、ヘンプシード等)と合わせて摂取する場合は小匙1杯にするなど、他の食材の使用状況と照らし合わせながら調整すると良いでしょう。