ココナッツオイルやココナッツシュガーの原料「ココナッツ」の栄養

ココナッツと言えばココナッツオイルがダイエット効果で注目されています。

ココナッツの実にも中鎖脂肪酸が含まれ、更に食物繊維も豊富に含まれています。





 

ココナッツとは?

ココナッツとはヤシ科の単子葉植物の果実ことヤシの実を言います。

ココナッツが食用として用いられるのは固形の胚乳と液状の胚乳です。

固形の胚乳は実が若いうちは軟らかく果肉として生食出来ます。

成熟した胚乳からはココナッツオイルが抽出されます。胚乳はココナッツミルクやココナッツパウダーの原料としても用いられます。

液状の胚乳はココナッツウォーターとして用いられ、ビタミン、ミネラルが豊富でアイソトニック飲料としても活用出来ます。

90年代前半にブームとなったナタデココはココナッツウォーターを酢酸菌で発酵させ、ゲル化したことによって作られたもので、コリコリとした食感が特徴です。

ココナッツの蕾(つぼみ)の先端から取り出した蜜を何度も煮詰め、成分を凝縮することによってココナッツシュガーが作られます。

 

飽和脂肪酸の有用性

ココナッツで注目されているのは中鎖脂肪酸です。かつて飽和脂肪酸は悪玉コレステロールの元凶と言われてきました。

ところが、近年になり、飽和脂肪酸の中でも中鎖脂肪酸と短鎖脂肪酸には有用性があることが知られるようになりました。

中鎖脂肪酸においては医療現場においては体脂肪になりにくいことが以前から知られており、腎臓食用の治療食品に用いられ、蛋白制限によるカロリー不足を補充することを目的としています。


 

ココナッツの栄養

ココナッツには中鎖脂肪酸、ビタミンB1、ナイアシン、ビタミンB6、食物繊維が含まれます。

ココナッツには以下の効能に期待があります。

  • 引き締まった身体を作る
  • 筋肉の形成
  • 疲労抑制
  • 認知症予防
  • 脳機能向上
  • 腸内環境改善
  • 生活習慣病予防
  • 骨粗鬆症予防
  • 肝機能向上
  • 胎児の正常な成長をサポート
  • 造血作用



 

筋肉量を増やし引き締まった身体を作る

このココナッツに含まれる中鎖脂肪酸には筋蛋白合成促進及び筋蛋白分解抑制に効果的と言われ、ダイエット効果にも注目されています。

そして高齢者のサルコペニアフレイル対策にも注目されるようになりました。

ココナッツオイルが脂肪として吸収されにくい性質上、ココナッツの脂肪分も同様に体脂肪になりにくことが言えます。

ココナッツにはビタミンB6が含まれ、蛋白質の代謝に関与します。

更に分岐鎖アミノ酸と一緒に摂ると、中鎖脂肪酸が持つ蛋白同化促進ホルモン「グレリン」の分泌促進効果によって筋蛋白合成を促進に良いと言われます。

ココナッツにはビタミンB1、ナイアシンも含まれ、三大栄養素の代謝に関わることから、運動時の疲労時を抑制するとされています。

ココナッツによるダイエット効果を得るには運動を兼ねると良いでしょう。

 

認知症の予防や改善に期待

ココナッツはアルツハイマー認知症の予防や改善に良いとされています。

脳のエネルギー源はブドウ糖によって賄われていますが、アルツハイマー型認知症になると脳へのブドウ糖吸収が低下すると言われます。

中鎖脂肪酸が肝臓で分解されるとケトン体が生成され、このケトン体は脳のエネルギー源として有効的とされます。

ケトン体はアルツハイマー型認知症の方の脳に栄養を供給することが可能であり、ケトン体が脳細胞の破壊の進行を抑えると言われます。

ココナッツにはビタミンB1も含まれており、脳や神経の機能を正常に働かせると言われます。ビタミンB1は炭水化物の代謝に主に関わり、体内でブドウ糖が利用され脳の栄養源となります。

このような観点からココナッツには認知症予防効果に期待があることが言えます。

 

腸内環境改善及び生活習慣病予防

ココナッツには不溶性食物繊維が豊富に含まれます。

不溶性食物繊維は善玉菌の餌となって腸内環境を改善し、更に腸の蠕動運動を促すことによって排便を促すと言われます。

その為、腸管内に残留していた毒物を体外に排泄する効果に期待があります。

不溶性食物繊維は腸管から余分な糖分や脂質の吸収を抑えると言われることから、糖尿病や肥満、脂質異常症、脂肪肝等の予防に期待があります。

 

細胞を正常に保つ

ココナッツにはカリウムが豊富に含まれています。

カリウムはナトリウムとともに細胞を正常に保ち電解質の均衡を図る役割を担っています。

そして余分なナトリウムを体外に排泄する働きがあることから、血圧を正常値にコントロールすると言われます。

また、ナトリウムの排泄によって浮腫み改善に期待があることが言えます。




 

骨粗鬆症予防

ココナッツには骨や歯の材料となるカルシウム、リンとともに、カルシウムを骨に定着させる働きがあると言われるマグネシウムも含まれています。

その為、ココナッツは骨の成長骨粗鬆症予防に役立てる食材であることが言えます。

 

肝機能維持

ココナッツにはアルコール代謝に関与するビタミンB1とナイアシンが含まれます。

アルコールの分解を促進することによって二日酔いを予防し、肝機能低下を防ぐ役目があることが言えます。

 

女性に嬉しい効能

ココナッツには葉酸も含まれており、妊娠中の方にお勧めしたい食材の一つです。

葉酸は核酸の合成に関わる栄養成分であり、細胞分裂を正常にすることから胎児の正常な成長に寄与すると言えます。

葉酸はビタミンB12とともに赤血球の合成に関わります。

ココナッツには鉄分も含まれている為、貧血予防に関わる食材であることが言えます。

ビタミンC、ビタミンB12を含む食品と一緒に摂取すると、鉄欠乏性貧血及び悪性貧血の予防効果に期待があると言えます。

 

摂取上の注意点

ミネラル豊富でダイエット効果に期待があるココナッツですが、症状によっては控えた方が良いケースもあります。

ココナッツオイルと併せて以下のことに気を付けましょう。

胆石症

ココナッツの脂肪は体脂肪として吸収されにくいと言われますが、脂肪である以上、過剰摂取は胆石症の原因となります。

脂肪制限

膵臓や胆嚢の疾患に罹ると、医師より脂肪制限の指示を受けることがあります。

また、管理栄養士によって食事指導を受けている場合も同様で、このような指示を受けている時は摂取を抑えることによって脂肪摂取量を抑えられます。

但し脂肪制限はココナッツに限らず、他の脂肪の多い食品も控える必要性があります。

腸管トラブル

不溶性食物繊維が豊富なココナッツは腸閉塞を起こしている時は摂取を控えた方が安全です。

腸閉塞を起こしている場合、腸管が神経障害によって動きが鈍くなる症状や腸管が狭くなっている症状が見られ、排便を促すことにより寧ろ腸管を詰まらせてしまい、お腹の張りや腹痛、嘔吐の症状を引き起こすことさえあります。

胃腸に炎症を起している時も、食物繊維の多いココナッツは、症状を悪化させる場合があります。

 

まとめ

ココナッツについてまとめます。

  • 引き締まった身体を作る
  • 筋肉の形成
  • 疲労抑制
  • 認知症予防
  • 脳機能向上
  • 腸内環境改善
  • 生活習慣病予防
  • 骨粗鬆症予防
  • 肝機能向上
  • 胎児の正常な成長をサポート
  • 造血作用

ココナッツは中鎖脂肪酸と食物繊維が取れる他にも、ミネラルやビタミンも摂ることが出来ます。

食感がもさもさしますが、焼き菓子を作るときに加えるとかなり食べやすくなります。


 
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