カムカムはビタミンC、クエン酸、リンゴ酸などの有効なミネラルを豊富に含んでいます。
特にビタミンCの含有量は、現在知られている野菜やフルーツの中では一番多く含まれ、その量は果実100gあたり、約3000㎎含まれています。
これはビタミンCの王様と言われるアセロラの約2倍、レモンの約60倍、キウイフルーツの約40倍、野菜で一番多く含まれている赤ピーマンの約16倍にもなります。
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カムカムとは?
カムカムは南米アマゾン川流域の水辺に自生しているフトモモ科の植物です。
白い可憐な花を咲かせた後、小さな赤褐色の実を付けます。
アマゾンの森で作られる栄養分が、川辺のカムカムの木に吸収されて凝縮され、栄養分が豊富なフルーツが生まれます。
カムカムの栄養
カムカムにはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンC、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、クエン酸、リンゴ酸、アントシアニン、エラグ酸が含まれます。
特にビタミンCの量が突出して多く含まれており、その含有量は3000mg程含まれていると言われます。
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体組織を作ることをサポート
カムカムに含まれるビタミン類は、体組織を作ることをサポートします。
コラーゲン生成
カムカムに沢山含まれるビタミンCはコラーゲン生成を促し、コラーゲンの量を増やすのに必要不可欠です。
コラーゲンは細胞と細胞をつなぐ架橋としての働きがあります。
コラーゲンは蛋白質から摂取され、体内の酵素によってアミノ酸に分解されます。
アミノ酸に分解するための酵素が必要であり、ビタミンCはその補酵素として働くのです。
あくまでもビタミンCは補助的に働きかけますが、強い身体の組織を作るために、強い歯茎や血管、骨や筋肉の器官を作るのに重要な役割があるのです。
骨形成
カムカムには骨や歯の材料となるカルシウムが含まれています。
カルシウムを骨や歯に定着させる働きのあるマグネシウムも含まれています。
カムカムの豊富なビタミンCはコラーゲン生成に関与することから、骨形成をサポートします。
カムカムは骨を丈夫にする働きのある食品の一つであることが言えます。
皮膚や粘膜の生成
カムカムはビタミンB2が含まれます。
ビタミンB2は皮膚や粘膜、骨や爪等の形成に関わります。
免疫力強化
ビタミンCは白血球の働きを強化し、免疫力を高めます。
免疫力が高くなると風邪や感染症にかかりにくくなります。
万が一風邪を引いてしまっても、免疫力が高いと治りも早くなります。
そして、エラグ酸は体内に菌が侵入することを抑えることから、抗菌作用が強いと言われています。
アントシアニンにはヒスタミンの量を抑えることによって花粉症予防効果があることが知られています。
老化防止
ビタミンCは活性酸素を無害な水に分解する働きがあります。
細胞内のミトコンドリアで産生された活性酸素が、細胞を酸化させる前にビタミンCが働きかけます。
その結果、活性酸素の働きの抑制によって、シミやしわ、たるみなどのアンチエイジングに役立ちます。
カムカムに含まれるポリフェノールにも抗酸化作用があります。
ビタミンCとの相乗効果で更にアンチエイジング効果に期待があります。
ビタミンCにはビタミンEを再生する働きがあり、カムカムとビタミンEを含む食品を一緒に摂取すると、ビタミンEの強い抗酸化作用を引き出してくれます。
循環器疾患予防
カムカムにはカリウムが含まれ、カリウムは血液中のナトリウム量が増えると、ナトリウムの排泄を促すことによって高血圧予防に寄与します。
クエン酸には血圧を上げるホルモンの働きを9割抑えると言われます。
カムカムはビタミンC、アントシアニン、ポリフェノールが含まれ、抗酸化作用があります。
抗酸化作用は、血液中のLDLコレステロールが過酸化脂質になることを抑制し、血管を健康的に保ちます。
アントシアニンにはビタミンP様作用があり、血行促進やLDLコレステロールの低下、血圧降下等、循環器疾患予防に関する作用があると言われます。
カムカムには高血圧、動脈硬化、血栓症、心疾患、脳血管疾患等の循環器疾患予防に役立てるのです。
癌予防
カムカムには抗酸化作用があることから、細胞の損傷から守ります。
ビタミンCにはNK細胞を活性化させる働きがあると言われます。
カムカムは抗酸化作用と豊富なビタミンCによって、癌予防に役立てられる食品の一つであることが言えます。
目のトラブル予防
カムカム含まれるアントシアニンには目の網膜の色素であるロドプシンの再合成を助ける働きがあります。
ビタミンCやビタミンB2は粘膜生成に関わることから、目のトラブル予防に良いと言われます。
カムカムは加齢性黄斑変性症、白内障、ドライアイ、疲れ目、涙目、目の痒み等の予防に活用出来ることが言えます。
アントシアニンにはビタミンPのような働きもあり、毛細血管の強化や血流を促進する働きがあると言われます。
ビタミンPとビタミンCは協力的な関係であることから、ビタミンPとしての効能を更に引き出すことに期待があります。
糖尿病の合併症は血糖値の上昇によって血液がドロドロになることによって引き起こされますが、アントシアニンの働きによって合併症による網膜症や白内障の予防に期待があるでしょう。
糖尿病予防
カムカムに含まれているエラグ酸にはインスリンの上昇を抑える働きがあると言われます。
エラグ酸はレジスチンの分泌を抑制する働きがあります。
レジスチンはインスリン抵抗性の上昇させてしまいます。
インスリン抵抗性が強くなると、膵臓からインスリンが正常に分泌されてもインスリン抵抗性によってインスリンの機能が働かなくなるため、インスリンが正常に分泌されているにも拘わらず血糖値が下がらなくなります。
カムカムに含まれるエラグ酸の働きによって糖尿病の予防や肥満の予防に期待があるでしょう。
疲労抑制
カムカムにはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、マグネシウムが含まれます。
ビタミンB1、マグネシウムは糖質が利用される時に補酵素として利用されます。
無酸素運動から有酸素運動に切り替わるときに、ビタミンB1の働きによってピルビン酸に変換された糖分はアセチルCoAに変換され、クエン酸回路への代謝経路にシフトします。
クエン酸回路ではビタミンB2やナイアシンが補酵素として利用され、エネルギー代謝をサポートします。
エネルギー代謝が効率的に行われることによって運動時の疲労を抑制する上に、クエン酸やリンゴ酸には疲労抑制効果があると言われます。
カムカムは疲労抑制や疲労回復効果に期待のある食品であることが言えます。
抗ストレス
カムカムに豊富に含まれるビタミンCは、ストレス時に副腎皮質ホルモンが生成される時に補酵素として働きます。
カルシウムはマグネシウムには興奮抑制作用があると言われ、マグネシウムには筋肉の緊張の緩和、GABAの持続といった働きがあるとのことです。
ビタミンB1は脳のエネルギー源であるブドウ糖の代謝に関わり、鬱や怒りを抑えたり、脳や神経機能の維持や向上に関わります。
カムカムには抗ストレス効果があることが言えます。
肝機能維持
カムカムはビタミンB1やビタミンCによってアセドアルデヒド分解を促進します。
二日酔いを予防するによって肝臓を保護します。
カムカムの摂り方、1日あたりの目安摂取量、注意点
カムカムは酸味があるので、お酢やレモン汁の代わりに使えます。
マリネや酢の物、サラダのドレッシングとして活用出来ます。市販のジュースにブレンドしたり、ジューサーで手作りのジュースを作る時にも活用出来ます。
カムカムの1日の摂取量は特に決められていませんが、パウダーでは1日あたり大匙1杯位が適度です。
あまり沢山摂取すると、腹痛や下痢などの胃腸症状を起こしてしまうと言われていますので、適量を継続的に摂取することがお勧めです。
まとめ
カムカムについてまとめます。
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カムカムはビタミンCの含有量が突出して多く含まれ、野菜が苦手な人のビタミンCの補給源として活用出来ます。
ストレス社会において体内の栄養素の消費が激しいことから、ストレス対策の為の食品一つとしても活用出来るでしょう。