ヤーコンは中南米アンデス高地原産のキク科の根菜です。
ヤーコンは見た目はさつまいもに似ていますが、食感は梨のようにシャキシャキしており、少し甘味があります。
ヤーコンは生で食べられる特徴があります。
ヤーコンは煮詰めると黒っぽいカラメルのようなシロップに仕上がり、低GIであることから砂糖の代替え甘味料としても活用出来ます。
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ヤーコンの栄養
ヤーコンは食物繊維が豊富で、水溶性、不溶性の両方を含む上に抗酸化作用も持っています。
この他にもビタミンB群、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、フラクトオリゴ糖が含まれます。
その為、以下の効能に期待があります。
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糖の吸収を抑制
ヤーコンは甘さがあり甘味料としても利用されていますが、100gあたりのカロリーは54kcalです。
芋類の殆どは100gあたり80kcal程有りますので、芋類の中では低カロリーです。
その為、芋類の中では太りにくいことが言えます。
更に食物繊維が豊富なことから糖の吸収を抑える為、食後血糖を上げにくく血糖コントロールが安定しやすい為、膵臓のインスリン分泌機能に負担をかけなかったり、血糖コントロールが緩やかなことからインスリン分泌量を抑えられる為、肥満予防効果もあります。
また、糖の吸収が穏やかなことから肝臓に負担をかけない為、脂肪肝や非アルコール性肝硬変の予防効果があることが言えます。
ビタミンB群も含まれている為、摂取した糖分が解糖系やクエン酸回路においてエネルギーとして利用されることから、更に糖質過多による生活習慣病予防に良いと言われます。
また、疲労抑制効果もあることから、有酸素運動を持続して行うことが出来る為、ダイエット中の方にお勧めの食材と言えるでしょう。
腸内環境改善
ヤーコンには食物繊維が豊富であり、どちらかというと水溶性食物繊維の方が多く含まれています。
不溶性食物繊維によって糖の吸収が抑えられ、水溶性食物繊維によって血液中の余分なコレステロールや中性脂肪を排出する働きがあることから生活習慣病予防に良いと言われます。
不溶性食物繊維は排便を促し、腸内に溜まった毒素の排泄を促します。
ヤーコンにはオリゴ糖が含まれ、オリゴ糖の含有量は野菜類の中で一番多く含まれています。
オリゴ糖の種類のうち、ヤーコンに含まれるのはフラクトオリゴ糖です。
フラクトオリゴ糖は胃や腸で分解されず、そのまま大腸まで届く為、善玉菌の餌となり腸内環境を整えます。
オリゴ糖と不溶性食物繊維によってプロバイオティクス効果がより期待出来る上、水溶性食物繊維が短鎖脂肪酸を増やして腸管内のPHを弱酸性にして腸管内を善玉菌優位にします。
これらの働きによって腸内環境改善を図ります。
水溶性食物繊維とマグネシウムは腸管内の便に水分を含ませることによって排便を促します。
抗酸化作用
ヤーコンに含まれるポリフェノールには抗酸化作用がある為、血中のコレステロールがLDLコレステロールや中性脂肪となって酸化し、血管に傷が付くことを予防する働きがあると言います。
その為、動脈硬化や心疾患、脳血管疾患の予防に効果的であることが言えます。
抗酸化作用は癌予防効果もあり、更に紫外線から肌を守る働きがあるので、老化防止にも良いとされています。
ミネラルが豊富
ヤーコンにはカリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛等のミネラルが豊富に含まれます。
カリウム、カルシウム、マグネシウムは電解質均衡を図ったり、細胞を正常に維持する働きがあります。
カリウムは体内に余分に溜まったナトリウムを排泄して血圧を正常に保ちます。
また、ナトリウムの排泄によって浮腫みが解消され、血流改善も図れます。
カルシウムは骨や歯を作るのに必要であり、ヤーコンにはマグネシウムも含まれるので、マグネシウムによってカルシウムを定着させることによって、更に骨や歯の健康を維持します。
亜鉛には味覚異常の改善や抜毛防止等様々な効能があり、鉄分も含まれている為、造血作用とともに血流を促す働きもあります。
葉も食べられる
ヤーコンは葉の部分も食用として活用出来ます。
ヤーコンの葉にはプロトカテク酸、クロロゲン酸、カフェ酸等のポリフェノールが含まれています。
これらの成分によって脂肪燃焼作用や抗酸化作用による効能が享受出来ることが期待されています。
まとめ
ヤーコンについてまとめます。
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ヤーコン低GIであり、健康効果に期待が多く、糖尿病や肥満の方の糖質制限にも活用出来る食品であることが言えます。