ブロッコリーは「野菜の王様」と呼ばれるほど栄養価が高い野菜です。
ブロッコリースーパースプラウトは、ブロッコリーに微量に含まれるスルフォラファンというファイトケミカルを豊富に含む野菜として注目を集めています。
目次
ブロッコリースーパースプラウトが開発されるまで
ブロッコリースーパースプラウトはアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学の予防医学の研究者によって開発された野菜です。
1992年当初、ブロッコリーには「スルフォラファン」という体内の抗酸化酵素の働きを高めたり、解毒差作用がある優れた成分があることが発見されました。
その後、ブロッコリーの品種によってスルフォラファンの濃度が異なることが分かり、研究が進められてきました。
1997年には特に高濃度に含まれる品種が発見され、さらに発芽から3日目の新芽には、最も多くスルフォラファンが含まれていることが判明されました。
ブロッコリースーパースプラウトの栄養
ブロッコリースーパースプラウトのスルフォラファンの濃度はブロッコリーの20倍、通常のブロッコリースプラウトの3倍含まれていると言われています。
ブロッコリースーパースプラウトはスルフォラファンをはじめ、ビタミンＣ、ビタミンＫ、葉酸、ビタミンＥ、βカロテンなどのビタミン類が豊富に含まれています。
その中でも注目の成分「スルフォラファン」には幅広い効果や効能が期待されています。最近ではブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトに含まれているのは主にグルコラファニンであり、咀嚼すると酵素によって加水分解され、スルフォラファンに変化すると言われています。
ブロッコリースーパースプラウトには次の効能があると言われます。
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抗酸化作用
スルフォラファンは強力な抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用を持つ栄養成分は複数ありますが、スルフォラファンの抗酸化作用は持続時間が長いといわれています。
循環器疾患予防
抗酸化作用は活性酸素による血液中のＬＤＬコレステロールが過酸化脂質になることを防ぐことによって、血管壁がもろくなることや血管が硬化することを防止し、動脈硬化や脳血管疾患などの生活習慣病や癌の予防に役立っています。
アンチエイジング
またスルフォラファンの抗酸化作用は紫外線から肌を守るので、シミやしわなど防止に役立ちアンチエイジングに有効と言われます。
紫外線から目を守る
更にスルフォラファンは紫外線から目を守る働きがあるとも言われており、抗酸化作用が関与しているのではないかと考えられます。
肝機能維持
スルフォラファンの強力な抗酸化作用は肝機能をサポートする働きも持ち、更に解毒効果を助けます。
身体に入った有害な物質は肝臓で分解され、無毒化されます。
スルフォラファンは、解毒に関わる酵素の生成を活性化することで、肝臓の解毒効果や抗酸化作用、抗炎症作用を強化するのです。
抗炎症作用
スルフォラファンには、炎症を引き起こす細胞を抑える働きと、抗体が過剰に作られることを抑える働きがあります。
これによって花粉症予防が期待されています。
胃癌予防
スルフォラファンはピロリ菌に対する作用があると言われ、胃にとっても役立つ成分です。
ピロリ菌とは胃の粘膜に住みつく菌です。
ピロリ菌は、胃酸を中和するウレアーゼという酵素をつくり出すことが出来、強い酸性である胃の中に住み続けます。ウレアーゼと胃の中の尿素によってアンモニアが産生され、アンモニアにより胃が傷つきます。或いは胃に炎症が起こってしまいます。
ピロリ菌によって慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの疾患にかかってしまうのです。
胃は食物を消化・分解して、栄養素を吸収するという大事な働きがあり、ピロリ菌によって感染してしまうと、折角摂った栄養素が有効活用されません。
その為、ピロリ菌の治療には一般的に「除菌」が推奨されています。
スルフォラファンにはピロリ菌を殺す作用があると、いくつかの研究で確認されています。
また、抗生剤では倒せなかった耐性菌を除菌する効果があると言われています。
ブロッコリースーパースプラウトの栄養を効率よく摂るには？
ブロッコリースーパースプラウトは加熱してしまうと、酵素が働かなくなってしまう為、生のまま食べることがお勧めです。
食材との組み合わせによっては、血液をサラサラにする玉葱やごぼうと組み合わせるとデトックス効果が高まり、トマトや人参、かぼちゃ、ほうれん草等の緑黄色野菜と組み合わせると、アンチエイジング効果を高めます。
注意点
ブロッコリースーパースプラウトはあまり日持ちしません。
鮮度が落ちてしまうとスルフォラファンの効果が減少してしまいます。
時々黒いカビが生えている時がありますので、カビは処分してから召し上がって下さい。
まとめ
ブロッコリースーパースプラウトの健康効果についてまとめます。
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ブロッコリースーパースプラウトの健康効果を享受するには、新鮮なものを召し上がるようにしましょう。
