パラアミノ安息香酸はビタミンBX、PABAとも呼ばれます。パラアミノ安息香酸は必須ビタミンではなく、ビタミン様物質に分類されます。
パラアミノ安息香酸は葉酸の合成に不可欠であります。
葉酸は成長促進や動脈硬化予防、貧血要予防に関わっており、ビタミンB12と一緒に摂取することによって悪性貧血の予防効果があると言われています。
パラアミノ安息香酸は葉酸の合成に関わっている為、不足してしまうと葉酸欠乏症状を起こしてしまい、核酸の合成や赤血球の合成を阻害されてしまいます。
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腸内環境改善
パラアミノ安息香酸は、有益な腸内細菌を増やす働きにも関わっています。
ビタミンB群の多くは腸内細菌によって合成されています。
パラアミノ安息香酸も同様に合成されています。
更にパラアミノ安息香酸は善玉菌を増やすことから、腸内環境改善に関わり、ビタミンB群を補う効果もあるのです。
パントテン酸の吸収を高める
パラアミノ安息香酸はパントテン酸の吸収を高めます。
パントテン酸にはHDLコレステロールを増やす働き、副腎皮質ホルモンの合成、神経伝達物質の合成、免疫力強化等の働きがあります。
パントテン酸はあらゆる食品に含まれていますが、腸内で善玉菌によっても生成されています。
パラアミノ安息香酸が不足するとパントテン酸の生成が十分に行われず、腸内環境悪化を招くことに伴う症状が現れ、免疫力低下によってアレルギーや感染症を起こしやすくなります。
また、パントテン酸の吸収を高めることによって肌や髪の健康にも関わっていますので、白髪やしわの予防にも良いとされています。
パラアミノ安息香酸は葉酸と一緒に摂ることによって、美肌効果を増し、艶とハリのある潤いのある肌を作ります。
また、紫外線から肌を守る役割もありますので、一層美肌効果に期待が出来ます。
パラアミノ安息香酸を含む食品
パラアミノ安息香酸を多く含む食品は牛レバー、鶏レバー、卵、牛乳、玄米、小麦胚芽です。
欠乏症状及び過剰摂取障害
パラアミノ安息香酸が欠乏すると、湿疹、貧血、便秘、頭痛、神経過敏、副腎障害、疲労、ストレスの症状を呈します。
過剰摂取による症状には下痢、吐き気、肝機能障害を起こしてしまいます。