ルクマは南米のアンデス山脈地方を原産とするアカテツ科の樹木で、ペルーやエクアドルで栽培されています。
直径約10㎝の緑色の果実がなり、この果実を食用としています。
果肉部分は黄色やオレンジ色であり、南瓜や柿に似た甘味があり、ほくほくとした食感です。
キャラメルやメイプルのような風味もあり、ペルーではアイスクリームのフレーバーとしてよく使われています。
十分な甘味があるにも関わらず、GI値が低く、食後血糖値を急激に上げないので、海外では砂糖の代わりの甘味料として用いられることがあります。
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ルクマの栄養
ルクマにはビタミンA、βカロテン、ビタミンC、ナイアシン、カルシウム、亜鉛、鉄分、食物繊維が含まれています。
その為、以下のメリットに期待があります。
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糖尿病、肥満予防
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ルクマは、低GI食品で食後血糖値を急激に上げません。
食後血糖値が急激に上がると、それに伴いインスリンの分泌量が増えてしまいますが、ルクマは食後血糖値があまり上がらないのでインスリン分泌量を軽減することが出来ます。
その為、糖尿病の予防に役立てることが出来るでしょう。
ルクマはインスリンの分泌を必要最低限に抑えるので、インスリンの箇条分泌による脂肪沈着を予防することが出来、肥満防止にも繋がります。
食物繊維も含まれているので、糖分の吸収を抑え、便秘解消やデトックス効果に有効的と言えます。
美肌、皮膚形成
ルクマにはβカロテン、ビタミンCが含まれており、抗酸化作用があります。
体内に活性酸素が過剰に発生することを防ぎ、シミやしわなどの肌トラブル防止によってアンチエイジング効果が得られます。
ビタミンCはコラーゲン生成に必要となります。
ビタミンCには一度出来てしまったシミやそばかすを目立たなくする働きがあることから、更に美白効果に期待があります。
亜鉛や鉄分は褥瘡の治療にも活用される栄養素であり、傷が広がるのを防ぐ役目があります。
ビタミンCや鉄分はコラーゲン生成に関わることから傷口の修復を助長すると言えます。
ルクマに含まれるビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保ちます。
抗酸化作用によるアンチエイジングや食物繊維によるデトックス作用が、これらの働きを助長します。
癌予防
抗酸化作用は、癌や生活習慣病の予防にも役立てます。
ビタミンCにはNK細胞を活性化することから、ルクマには癌予防効果に期待があると言えます。
鎮静作用
ルクマにはカルシウムは亜鉛、ビタミンC、ナイアシンが含まれます。
カルシウムや亜鉛、ナイアシンが不足するとイライラしやすくなりますが、ビタミンCと併せこれらを摂取するとイライラを鎮めて精神を落ち着かせます。
貧血予防
ルクマには亜鉛や鉄分が多く含まれているので、貧血予防にも役立ちます。
ルクマの食べ方は?
ルクマにはすっきりした甘味があるので、調理方法としてはスムージーやアイスクリームなどのデザートの甘味料として使うと良いでしょう。
βカロテンは熱に強いので、クッキー等の焼き菓子にも使うことが出来、砂糖の代わりになります。
また、カカオやマカとの相性も良いので、合わせて使ってみるのも良いでしょう。
注意点
ルクマには副作用はありませんが、ビタミンAや亜鉛、鉄分の過剰摂取による体調不良を起こしてしまう事があります。
乳幼児や妊婦、授乳中の方は念のために摂取を控えた方が安心かと思われます。