ビタミンCが豊富なキウイは手頃な値段で手に入れられ、今では身近な食品です。
しかし、昔はキウイは日本に流通されていませんでした。
皮を向かないキウイは茶色くて毛が生えていて(タワシっぽい?)その外見だけでも抵抗がある上に、皮を向いても奇妙でしたら、食べてみると酸味と甘味のバランスが良かったという、結構印象が強い食品でした。
グリーンキウイでさえもビタミンCが豊富ですが、ゴールデンキウイは更にビタミンCが豊富に含まれています。
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キウイについて
キウイはニュージーランドや南国で栽培されているイメージの強い果物ですが、実は中国の揚子江沿岸が原産となっています。
その後、ニュージーランドで栽培されるようになり、ニュージーランドの国鳥である「KIWIJ」に外観に因んで「キウイ」と名付けられました。
現在日本でも東北から九州までの広範囲で栽培されています。
キウイはグリーンキウイ(ヘイワード)、ゴールデンキウイが主流ですが、レッドキウイ、ベビーキウイ等、品種が豊富です。また、最近ではプリンスレッド、レインボーレッド等の中身が紅い品種が開発されています。
キウイの栄養
キウイはグリーンキウイとゴールデンキウイでは栄養成分の含有量が異なります。
ビタミンC、ビタミンE、カリウムの含有量はゴールデンキウイの方が多く、食物繊維、葉酸はグリーンキウイの方が多く含まれます。
ビタミンC含有量はグリーンキウイ1個あたり85㎎、ゴールドキウイは1個あたり161㎎であり、ビタミンCを含む食品のなかでトップクラスを誇っています。
ちなみにレモン1個あたりのビタミンC含有量は20㎎なので、相当ビタミンC含有量が高いことが言えます。
キウイには葉酸、カリウム、アクチニジン、クエン酸、リンゴ酸、ポリフェノールも含まれています。
キウイには次のメリットが期待出来ます。
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美肌作りに欠かせない
キウイに沢山含まれているビタミンCはコラーゲン生成に必要な成分の為、美肌作りに欠かせない栄養素となっています。
また、老化によって栄養状態が悪く皮膚が脆弱になってしまっている方には、皮膚の栄養状態を改善する為のコラーゲン生成に必要なビタミンCが必要であり、更に皮膚の傷を直すにもビタミンCが必要となります。
ビタミンCには抗酸化作用もある為、紫外線からのダメージから守ることにより、シミやシワやそばかすが出来るのを抑え、美肌作りに重要な役割を担っています。
免疫力強化
ビタミンCには免疫力を上げる働きがある為、細菌やウィルスの感染によって引き起こされる病気を早く治す働きもある上に、感染症に対する抵抗性も強めるので、風邪の予防にも有効です。
キウイには食物繊維も含まれ、腸内環境改善によっても免疫力を強化することに期待があります。
ただし、ビタミンCは壊れやすく、特に熱に弱い栄養成分です。ビタミンCは空気に触れても壊れてしまうので、皮を剥いたら速やかに食べましょう。
循環器疾患予防
キウイにはビタミンE、ポリフェノールが多く含まれ、ビタミンC同様に抗酸化作用があります。
血中の過酸化脂質の産生を抑制することによって、アテローム形成を抑制し、動脈硬化をはじめとする心筋梗塞等の循環器疾患の予防や生活習慣病の予防に役立ち、更に癌予防効果も持ち合わせています。
腸内環境改善
キウイには食物繊維が豊富に含まれており、その含有量はバナナ3本分に該当します。
キウイの食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を含みます。
不溶性食物繊維は善玉菌の餌となって腸内を善玉菌優位にします。
水溶性食物繊維は短鎖脂肪酸の生成に関与し、大腸内のphを弱酸性にすることによって善玉菌優位にします。
不溶性食物繊維によって腸の蠕動運動が促進され、水溶性食物繊維は便の水分量を調節し、腸管に溜まった老廃物の排泄を促します。
水溶性食物繊維は血糖値の上昇抑制、コレステロールの排泄促進、整腸作用、不溶性食物繊維には便秘解消、有害物質の排泄効果があります。
また、両方の食物繊維により善玉菌が優位な状態にすることから、便通改善、体質改善、免疫力強化、抗精神疾患等の効能が得られることが可能になります。
高血圧予防
キウイにはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは体内に余分に溜まったナトリウムを排泄する働きがある為、高血圧予防や浮腫の改善に良いと言われます。
胃の負担を軽減する
キウイにはアクチニジンという蛋白質分解酵素が含まれています。
アクチニジンは肉や魚等の動物性蛋白質を分解する働きがあるので、消化を助けてくれています。
また、胃もたれの症状にも効果的とのことです。
疲労抑制
キウイにはクエン酸、レモン酸等の有機酸が含まれています。クエン酸、リンゴ酸には疲労回復効果があり、クエン酸はクエン酸回路にてエネルギーを作り出す働きがあります。
リンゴ酸は細胞の呼吸に関与しており、クエン酸回路にてオキサロ酢酸を生成する働きがあります。
胎児の正常な成長
キウイには葉酸も含まれています。
葉酸は核酸の合成に関わることから細胞分裂を正常にさせる働きがあります。
その為、胎児が正常に成長出来る働きがあり、妊娠中の方にも役立つことが言えます。
注意点
キウイを食べる時には以下の点に注意しましょう。
アレルギー
蛋白質分解酵素であるアクチニジンはアレルギー症状を起こす場合があります。
中にはアナフィラキシーショックを起こしてしまう場合があります。キウイを食べて喉の違和感、腫れ、その他異常が現れてしまっている場合は、アレルギーの有無を検査してみると良いでしょう。
腎機能低下
キウイは栄養が豊富でカリウムも含む為、浮腫みや高血圧に良いと言われますが、腎不全末期によりカリウムの排泄が困難な場合は、血中カリウム濃度が上昇することによって心不全を起こすリスクがあります。
このような理由により、腎機能が悪化している場合は摂取を控えなければなりません。
身体を冷やす
キウイにはビタミンCや葉酸といった女性に嬉しい栄養成分が含まれていますが、キウイは身体を冷やす食品です。
食べ過ぎてしまえば冷えによってホルモンバランスを乱してしまい、月経痛や月経前症候群、生理不順等の症状を引き起こしやすくなります。
妊娠中に身体を冷やしてしまうと、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症、子宮筋腫、腰痛などのトラブルを起こす場合があります。
身体を冷やしてしまうデメリットはそれだけではなく、免疫力の低下や消化機能を弱めてしまう原因にもなります。
まとめ
キウイについてまとめます。
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キウイはビタミンCが豊富であり、ビタミンCには沢山の健康効果があります。
キウイはヨーグルトと一緒に食べる時があります。
その時は混ぜたら速やかに食べましょう。
キウイに含まれるアクチニジンがヨーグルトの蛋白質を分解してしまう為、苦味が出てしまいます。
特に身体に害はありませんが、味の面でだいぶ衰えてしまいます。