果糖ブドウ糖液糖(異性化糖)はとうもろこしやじゃが芋、さつま芋のデンプンを酵素で糖化させ、ブドウ糖や果糖に異性化させた甘味料です。
果糖ブドウ糖液糖(異性化糖)は果糖の配分量によって呼び方が異なります。
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体脂肪になりやすく糖尿病に罹るリスクが非常に高い
果糖ブドウ糖液糖は体脂肪になりやすいと言われています。
炭水化物の中でも単糖類は特に血糖値を上げやすく、糖尿病の原因になります。炭水化物の中でも穀類や芋類に比べ、砂糖は急激に血糖値を上げてしまいます。
果糖ブドウ糖液糖と砂糖を比べると、果糖ブドウ糖液糖の糖分は砂糖以上に早く吸収されてしまいます。
砂糖の場合は摂取してからブドウ糖に分解されるまでの一連の過程を経るには、ある程度時間がかかります。
果糖ブドウ糖液糖は初めからブドウ糖に分解された状態で摂取される為、即座に吸収されてしまいます。
このようなことから、果糖ブドウ糖液糖は食後血糖値を急激に上げてしまい、血糖値の乱高下を起こしやすくなります。
血糖値は上昇するとこれを下げようとして膵臓からインスリンが分泌されます。
血糖値が上がるほど、膵臓からのインスリンの分泌量が増えます。インスリンが多く分泌されることによって肥満に繋がってしまいます。
このことから果糖ブドウ糖液糖は体脂肪になりやすいと言われています。
また、血糖値の乱高下を繰り返すと常に膵臓からインスリンやグルカゴンを分泌している状況に陥ります。
これを繰り返すと膵臓から血糖コントロールホルモンが正常に分泌されなくなり、高血糖や低血糖を起こしてしまいます。
原材料に遺伝子組み換え食品が使用されている危険性
果糖ブドウ糖液糖は遺伝子組み換え食品が使用されている場合があります。
遺伝子組み換え食品は遺伝子工学の手法を用いてDNAの組み換えがされた生物などから製造されます。
この遺伝子組み換えは、穀物を害虫の被害から守る為に人工的に遺伝子を組み替えることによって除草剤耐性ができます。
そうすることによって除草剤をかかえても、周りの雑草が枯れる一方その作物は枯れずに済みます。
また、その作物を食べた虫を殺してしまうという殺虫性もあります。
そしてこれらの働きは除草の手間等を省くことが出来る為、コストカットを図れます。
果糖ブドウ糖液糖の原材料となっているものが遺伝子組み換え食品が使用されていると、強力な除草剤や殺虫剤によって食物が汚染されている可能性があります。
食の安全性という視点からも、果糖ブドウ糖液糖はお勧め出来るとは言えません。
冷たい商品にご用心
果糖ブドウ糖液糖は清涼飲料水やアイス、ゼリー等に使われています。
最近ではガムシロップにも使われています。ガムシロップはかつては「アラビアガム」から作られていましたが、現在は果糖ブドウ糖液糖から作られています。
果糖ブドウ糖液糖には温度が下がると甘味を強く感じるという特徴があります。その為、冷たくして召し上がる商品に主に含まれています。