植物油脂として使用されるパーム油は健康面、環境面ともデメリット

パーム油とはアブラヤシから採れる油です。

ヤシから採れる油には「ココナッツオイル」があります。

ココナッツオイルはココナッツの胚乳から採れた油です。

従って、ココナッツオイルとパーム油は全く別物となります。

このパーム油は日本で多く使用されており、菓子等の食品、石鹸、シャンプー、洗剤等にも使われています。





 

マーガリンやショートニングの材料として

パーム油は、マーガリンやショートニングの原料として使われています。

マーガリンやショートニングは、製造過程において加熱処理した植物油脂に水素を添加して化学的処理を行います。

その植物油脂には、大豆油、菜種油、コーン油、パーム油、ヤシ油、紅花油、ひまわり油が使われています。

どちらかと言えばショートニングの方が純度が高い油脂となっています。


 

パーム油の脂肪

パーム油には主に飽和脂肪酸が含まれています。

その中でも主にパルミチン酸を含み、その割合は4割ほどです。

この他にも、ステアリン酸、アラキジン酸、リノール酸が含まれます。

パーム油に主に含まれるパルミチン酸は飽和脂肪酸の中で長鎖脂肪酸に該当します。

長鎖脂肪酸と言うと血液をドロドロにするイメージが強いのですが、パルミチン酸には皮脂としての役目や細胞膜の材料としての役割があります。

本来であれば身体に必要なものなのですが、食の欧米化によって長鎖脂肪酸は過剰摂取傾向となり、寧ろ身体に害を与えてしまっているのが現在の食生活の現状です。

摂りすぎれば脂質異常症や肥満を引き起こすことになるのです。

 

パーム油の危険性

ただ、パーム油には発癌性のリスクが疑われています。

これは、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)がパーム油に添加されることによって、この問題が浮上されています。

また、パーム油は糖尿病や心筋梗塞の原因になるとも言われています。

ただ、成分表示には「パーム油」と記載されていることがなく、「植物油脂」として記載されている為、加工食品やインスタントラーメン、菓子類にはパーム油が含まれているかもしれないとしか判断しようがありません。

ここでパーム油が「危険な油」であることを断定するわけではありませんが、上記のようなリスクが懸念されるということで理解していただければと思います。

トランス型脂肪酸のような弊害がなくても、出来るだけ摂取を控えた方が望ましいでしょう。

 

地球環境に深刻な状況をもたらす

パーム油は地球環境において深刻な状況をもたらしています。

パーム油は大量使用によって大量生産を強いられています。

何故、大量に使用されるのかというと、安価で効率よく生産出来るからなのです。

地球温暖化を加速

パーム油を大量生産するにはアブラヤシを栽培する土地が必要となります。

その結果、アブラヤシが育ちやすくい熱帯地帯に農地を拡大し、熱帯林を破壊して次々とアブラヤシの生産に力を入れることとしたのです。

熱帯地域であるインドネシアのスマトラ島やポルネオ島は泥炭地が広がっている地域です。

ところが、この泥炭地はアブラヤシの栽培に適した土壌ではありません。

このような土壌でどのように栽培させるかというと以下の方法で行います。

  1. 周辺に水路を設けて土壌から水分を抜く
  2. 木を伐採し、その土壌を燃やす

泥炭地には炭素が多く蓄えられています。

燃やすことによって二酸化炭素が多く放出されます。

更に、熱帯地域では年間を通して雨季が多い「熱帯雨林気候」である熱帯地域と雨季と乾季の両方を持つ「サバンナ気候」である亜熱帯地域があります。

亜熱帯地域では乾季に放火事件が相次いで、火災を発生させています。

これらの理由によって、温室効果ガスを発生させて地球温暖化を深刻化させています。

それは、現在問題になっている「異常気象」を更に加速させることにもなるでしょう。

野生動物を犠牲にする

アブラヤシの栽培は、現地に住む野生動物を犠牲にしています。

野生動物は住処を奪われた上に食物も奪われてしまいます。

食物を奪われた野生動物の餌となるのがアブラヤシとなります。

アブラヤシを食品やあらゆる製品に用いることを目的のアブラヤシを守る為に、野生動物は毒殺されて命を奪われています。

人を不幸に

アブラヤシの栽培は人間をも不幸にします。

熱帯地域の先住民は住処を失い、生産者は歩合制で低賃金な上に重労働を強制させられるという不幸な事態を招いています。

また、医療や教育という国からの保証が受けられないという問題も浮上しています。

 

解決策は?

パーム油はこのように、人類を不幸に追いやり、地球環境に悪影響を及ぼしています。

その解決方法はあるのでしょうか?

他の油で代替え生産となると、生産性の観点から合理的とは言えません。

アブラヤシ以外で栽培を行うとなると、それ以上の作付面積と時間が必要になるからです。

「持続可能なパーム油の為の円卓会議(RSPO)」が環境問題や労働者への問題に取り組みにかかっているものの、信憑性は完全とは言い切れません。

解決策は明確になっていないのが現時点での答えでしょう。

 

まとめ

パーム油は人体に決して安全な油とは言い切れません。

地球環境問題に関しても、明確な答えはありません。

ただ、少しでも加工食品やパーム油が使用された食品の摂取頻度を下げることが、パーム油の消費軽減にも繋がるのではないのでしょうか。

食生活も加工品に頼ることは環境面だけではなく、健康面にも影響を及ぼします。

食事において栄養バランスも大切な要素ですが、栄養価、食の安全、環境面という側面からも、自然な環境で育ったものを召し上がる方が、地球にも身体にも優しいことが言えます。

 



 
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