蜂蜜は甘味料の他にもスキンケアとしても用いられます。
蜂蜜の歴史は非常に古く「蜂蜜の歴史は人類の歴史」と言われていたほどです。
口にするととても甘い蜂蜜ですが、この蜂蜜には思っている以上の沢山の栄養成分が含まれています。
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蜂蜜の歴史
養蜂が始まったのは紀元前2500年頃と言われています。
南イングランドの遺跡から発見した紀元前2500年前の壺の中に蜂蜜が作られていた痕跡があったと言われています。
その500年後の紀元前2000年には食用とだけではなく皮膚病の治療薬として使う方法が発見されていたそうです。
蜜蜂と人間の付き合いは非常に古くからあり、農耕や牧畜が発明された新石器時代頃から始まっていたそうです。
つまり「蜂蜜の歴史は人類の歴史」という言葉がこの歴史によって生まれたのではないかと思われます。
紀元前6000年頃に描かれたスペインのアラーニャの洞窟には、女性が高い壁で蜂の巣の採取の為に手を伸ばしている壁画があり、トルコの遺跡から紀元前6500年頃に描かれたと見られる蜂蜜に関する洞窟壁画が発見されています。
蜂蜜を作ることが出来るのは蜜蜂だけ
蜂には蜜蜂はスズメバチ、アシナガバチ等の種類がありますが、蜂蜜を作ることが出来る蜂は蜜蜂だけです。
蜜蜂は花蜜を吸い取り、体内に溜め込むことによって蜜蜂の体内酵素によって蜂蜜に変化し、巣に持ち帰り吐き出して巣箱に蓄えます。
花蜜と蜂蜜は全く違うもなので、蜜蜂抜きにして蜂蜜を作る事が出来ません。
花蜜の糖分はショ糖によって構成されていますが、蜂蜜はブドウ糖と果糖から成っています。
蜂蜜の味は花によっても味が異なります。
蜂蜜の栄養
蜂蜜は100gあたり294kcalであり、砂糖の384kcalに比べると低カロリーです。
また、砂糖より甘さが強い為、砂糖より少なめの量で甘味を付けることが出来ます。
GI値は88の為、白砂糖の109、黒砂糖の99に比べると少なめですが、糖分の為、食品全体で見ると決して低い方ではありません。
どちらかと言うと蜂蜜の方が低GIということになります。
蜂蜜は栄養が豊富な上にスキンケア用品としても扱われています。
蜂蜜はビタミン、ミネラル類が豊富であり、ビタミン類はビタミンB1、B2、B6、C、葉酸、パントテン酸、ナイアシンが含まれ、ミネラルはカリウム、ナトリウム、亜鉛、鉄等が含まれています。
蜂蜜に含まれるアミノ酸にはBCAAと言われるバリン、ロイシン、イソロイシンと準必須アミノ酸と言われるアルギニンが含まれます。
また、カフェ酸、αクマル酸、フェルラ酸等のポリフェノール、有機酸のグルコン酸、オリゴ糖も含まれています。
これだけの成分が含まれていると健康効果がかなり期待出来ます。
脂肪燃焼しやすい身体を作る
蜂蜜はショ糖やブドウ糖の単糖類からなっていることから体内に吸収されやすい為、食後の血糖上昇が気になるところですが、ビタミンB1やB2、B6も含んでいます。
ビタミンB1、B2は運動時にエネルギーとして炭水化物や脂質を効率良く利用させる働きがあり、蜂蜜から摂取したブドウ糖が解糖系やクエン酸回路で代謝されることによって、疲労回復効果があると言われます。
蜂蜜に含まれる分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)及び蛋白質の代謝に関わるビタミンB6、成長ホルモンの分泌を促すアルギニンによって筋肉を作ります。
筋肉量が増えれば体脂肪率が少なくなる上、脂肪燃焼を促しやすい身体を作ることに期待が出来ます。
疲労抑制効果もある為、有酸素運動を持続しやすいという観点からもダイエットの味方であることが言えます。
蜂蜜は砂糖に比べると低カロリーで低GIの為、食後血糖値の上昇が砂糖より緩やかであり、砂糖を摂取した時よりもインスリン分泌を抑えられます。
その為、摂り過ぎなければ糖尿病や肥満のリスクを低減させることが期待出来ます。
ポリフェノールによる抗酸化作用によってLDLコレステロールや中性脂肪の産生を抑えることによって血管が傷つくことを防ぎ、動脈硬化や脳梗塞、心疾患等の生活習慣病予防にも役立てることが言えます。
感染症予防
蜂蜜にはビタミンB1、B2、C、亜鉛が含まれていることから免疫力を付けて風邪を引きにくくします。
蜂蜜はPHが酸性であることから抗菌効果があると言われています。
この抗菌効果によって、風邪によって喉に菌が繁殖するのを防ぐ働きがあります。
また、粘膜保護効果があることから、風邪を感染から守ったり、喉を刺激から守る働きもあります。
蜂蜜の中でもそば蜂蜜は咳止めに良いとされています。
皮膚の形成
蜂蜜には美肌効果があると言われています。
ポリフェノールによる抗酸化作用によって紫外線から肌を守る上に、コラーゲン生成に関わるビタミンCも含まれています。
皮膚の創傷の治癒に関わるアルギニンが含まれ、亜鉛やビタミンC、鉄分の一緒の摂れることによって、要介護度が重度な高齢者の褥瘡やスキンテア対策に役立つと言えます。
蜂蜜に含まれるミネラル類は美肌効果や皮膚の形成以外の部分でも身体の組織を作ることに関わります。
造血作用
鉄分は赤血球の材料となり、ビタミンCは非ヘム鉄を2価鉄にする働きがあることによって鉄分の吸収を促し、造血作用があると言えます。
プレバイオティクス
蜂蜜にはグルコン酸やオリゴ糖が含まれており、プレバイオティクスとして善玉菌の餌となる為、腸内の善玉菌を増やす働きがあります。
発酵食品と摂ることによって腸内環境改善に繋がり、便秘解消、毒素排泄、免疫力強化、観戦症予防などの効果が享受出来ると言われます。
高血圧予防
蜂蜜にはカリウムが豊富なことから、体内の余計なナトリウムを排泄し、血圧を正常にコントロールします。
また、ナトリウムを排泄することによって浮腫みの解消にも繋がり、血行促進効果が得られることも期待できます。
咀嚼機能の維持
蜂蜜には歯石が増えるのを抑制する為、歯周病予防効果があることが言えます。
歯周病は糖尿病や骨粗鬆症、心疾患等の疾病に繋がってしまいます。
また、歯周病が原因によって歯が抜けてなくなることによって、咀嚼力の低下を招いてしまいます。
咀嚼力が弱くなると噛みごたえのあるものが食べられなくなり、食事形態を軟らかくしなければなります。硬い物が食べられなくなると食べられるものが限られてしまい、食べる楽しみを失ってしまいます。
二日酔い予防
蜂蜜に含まれる果糖は肝臓のエネルギーとして利用されることから、アルコールの多飲による二日酔いを軽減する働きがあります。
水分と一緒に摂ることによって二日酔いの症状を改善すると言われます。
但し、果糖は摂り過ぎると脂肪肝や非アルコール性肝硬変を起こす原因となる為、摂り過ぎには気を付けましょう。
蜂蜜にはビタミンB1、ビタミンC、亜鉛が含まれており、アルコール分解を促進することから肝機能を維持すると言えます。
スキンケア用品として
蜂蜜は直接肌に塗る事によって美容効果が得られると言われます。
蜂蜜に含まれる美容成分は次の通りです。
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また、蜂蜜には外傷の治りを早くする効果もあると言われます。
注意点
蜂蜜には様々な健康効果が得られますが、注意点も何点かあります。
乳児ボツリヌス
稀にボツリヌス菌が含まれていることがあります。
乳幼児に摂取させると乳児ボツリヌス症を発症することがあり、最悪の場合、死に至ってしまうことがありますので、絶対に乳幼児に与えないようにしましょう。
生活習慣病
蜂蜜には沢山の健康効果があるからといってついつい沢山摂り過ぎてしまっても、蜂蜜が持っている健康効果を得られるどころか、却って肥満や糖尿病等の生活習慣病を引き起こしてしまったり、肝機能障害を起こすリスクが高まります。
糖化
果糖の摂り過ぎはAGEsを増やしてしまう原因となり、蜂蜜の持っている美肌効果やアンチエイジング効果が逆効果になる上に、糖尿病の合併症や骨粗鬆症等、健康に害を及ぼしてしまいます。
購入の際に気を付けること
蜂蜜には加熱処理されたもの、非加熱処理のもの、人工的に糖を加えている蜂蜜が売られています。
そして店頭に並べられている蜂蜜が必ずしも健康効果を得られるとは限らないのです。
蜂蜜を選ぶ時は「非加熱処理」のものを選びます。
実は、蜂蜜の中には熱に弱い栄養素も含まれている為、加熱処理によってビタミンC等の熱に弱い栄養素からの効能を享受出来なくなってしまいます。
その為、蜂蜜は少々値段が高くても非加熱処理の「純粋蜂蜜」が最も品質が良く、食用としてもスキンケア用としても最適です。
蜂蜜を選ぶ時は次の点に注意します。
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一方、加熱処理された蜂蜜は、純粋蜂蜜に比べて色が少し濃いめであり、やや焦げ臭さがあります。
店頭では紅茶に入れて本物かどうかは確認することが出来ませんが、以上の項目と照らし合わせながら商品を選択し、尚且つ安易に値段の安い物は避けた方が良いでしょう。
まとめ
蜂蜜の健康効果についてまとめます。
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蜂蜜はこれだけ健康効果に期待があると言えます。
ただ、摂りすぎは却って健康の害となることと、乳児ボツリヌスには気を付けましょう。
蜂蜜本来の効能を得るのであれば、非加熱で純度の高いものを選ぶようにしましょう。
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