アガペシロップとはリュウゼツラン科アガペから作られたシロップであり、メキシコ、南アメリカを原産とします。このリュウゼツランとはテキーラの原料になっています。
アガペシロップの糖分は8割程がフルクトース(果糖)であることから、砂糖の1.5倍の甘味があり、蜂蜜より甘さが強くさらさらとした特徴があります。
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アガベシロップは低GI
アガペシロップは糖分の8割程がフルクトースから出来ていることからGI値が21と低く、血糖値が上がりにくい為、食後の血糖上昇が他の甘味料に比べて緩やかなことから、糖尿病で甘党の人でも安心して甘い物が食べられるという利点があります。
腸内環境改善
通常糖分は小腸から吸収される為大腸まで届くことがありませんが、アガペシロップは大腸まで糖分を送ります。
糖分にはビフィズス菌を増やす働きがあり、発酵食品と一緒に摂取すると発酵食品から摂取した乳酸菌の餌となって増殖させる為、腸内環境改善に繋がり、便通改善や毒素排泄効果があると言われます。
また、腸内環境改善によりデトックス効果以外にも免疫力向上や太りやすい体質を改善する働き等、様々な効果を享受出来ることに期待があります。
アガペシロップは砂糖や蜂蜜よりも甘さが強いにも関わらず、食後血糖上昇が緩やかとはいうものの、摂り過ぎは禁物です。
摂りすぎは肝機能を悪化させ、老化を招く
フルクトースは体内に吸収されたうちの9割が肝臓に蓄えられます。
しかし、肝臓に蓄えられる糖分にも限りがあり、フルクトースを過剰摂取してしまうと脂肪肝を患い、肝臓に中性脂肪が蓄積することによって肝機能を低下させてしまいます。
肝機能には三大栄養素の代謝や解毒作用、造血作用、胆汁の生成等の働きがあり、これらの働きが正常に行われないと、栄養素が代謝されない、他の臓器に悪影響を及ぼす等の症状を呈してしまいます。
アガペシロップは糖分の大半がフルクトースであり、フルクトースは還元性があり、脂質や蛋白質と結合してしまう為、過剰摂取は糖化の原因となります。
糖化によって体内に「AGEs」という老化物質が産生され、細胞内において様々な害を及ぼします。
アガペシロップは低GIだから糖尿病に良いと思われますが、摂り過ぎは糖尿病の合併症を引き起こす危険性があります。
健康効果に大きな期待を持たないように
アガペシロップにはポリフェノールや食物繊維が含まれているから健康効果や美容効果を期待しやすいですが、糖分の摂り過ぎは却って身体に害を与えてしまいます。
アガペシロップの摂取量を少量に留めておけば、肝機能低下や老化を防ぐことは出来ますが、摂取量を留めることによって健康効果はそれほど期待出来ないと考えても良いでしょう。
購入の際には純度の高いものを選ぶ
アガペシロップを選ぶ時の注意点として、アガペシロップが純度が高い物かを確認してから選ぶことです。
商品の中にはアガペシロップを薄めて他の糖類を加えて販売しているケースもあります。
身体に有害な人工甘味料や果糖ブドウ糖液糖が添加されている場合、低GIだからといってうっかりしてしまうと、人工甘味料等による有害物質が体内に蓄積し、これらの弊害を受けてしまうことさえあります。
購入の際には原材料を確認、不安であればメーカーに問い合わせてみると良いでしょう。