暴飲暴食をストップさせるには?

一度高カロリーのものを口にすると食欲をコントロールすることが難しく、中々やめられないという経験はありませんか?

太るのが気になるけど脂っこいものに次々と手を出してしまったり…、食事においても間食においても甘いものをついついたべてしまう…

身体に悪いのは分かっているけど、やめられない止まらない(汗)





 

カロリーの高い食べ物は快楽を味わう

これにはドーパミンという脳の側坐核にある快楽中枢から分泌される物質があります。このドーパミンは行動を起こしている時に分泌されます。

そして自分の好きな音楽を聴いて気持ちがワクワクしている時にもドーパミンは分泌されます。

しかし、このドーパミンは高カロリーのものを食べたときにも分泌されます。

このドーパミンを生成する快楽中枢と、概日リズムを調整する脳の独立した生物時計が関連しており、高カロリー食が喜びをもたらすとともに、正常な摂食スケジュールを破壊し、過食を導くことがマウス実験にて証明されています。

アルコールや煙草がやめられないのもこのドーパミンによるものです。

 

概日リズムの乱れ

ドーパミンと概日リズムは互いに関係しております。

ファーストフードを食べるとまた欲しくなるという症状が起こってしまうことがよくあります。

このような高カロリー食によって概日リズムに影響を及ぼし、1日中何か食べたくなってしまいたくなり、これが間違った時間に高カロリーな食事を食べてしまうということが習慣化されてしまいます。

この悪循環がつづくことによって身体がどんどん太ってしまうとの結果を招いてしまいます。

こうならないためにも、普段からファーストフードを食べる時はお付き合いで食べる程度に留めておきましょう。




 

 

白砂糖も食欲や生活リズムを崩す

糖分、特に砂糖も食欲コントロールが厄介な食品です。

砂糖は特に血糖値に影響を及ぼしやすく、血糖値の乱高下を起こしてしまう危険性があります。

砂糖はGI値が高く、摂取すると急激に血糖値を上げます。これが空腹状態ですと更に激しく血糖値が上がります。

ところが数時間経つと逆に血糖値が正常値より低くなり、意識低下や冷や汗といった低血糖状態に陥ります。

この無限ループにより肝臓や膵臓の機能低下や生活習慣病へと至ってしまいます。また、血糖調整異常は統合失調症といった精神疾患を招く原因にもなります。

砂糖もファーストフード同様に概日リズムを崩す食品です。

生活リズムが乱れて深夜に白砂糖を使った食品を常日頃食べる習慣がついてしまうと、生活習慣病のリスクは非常に高まる上に糖尿病、肥満、高血圧症、脂質異常症の全ての疾患に罹ると、脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすくなります。

糖尿病に罹ると暴飲暴食のループから抜けることが非常に困難になります。

そして身体面だけではなく、メンタル面でも白砂糖は危険といっていい程の食べ物なのです。

 

食欲のコントロールには発酵食品を

甘い物がやめられないという危険な状態から脱却するにはどうすればいいのかと言うと、腸内環境の改善を図り、蛋白質、良質な脂質を摂ります。

腸内環境を整えるには発酵食品を摂取します。納豆やぬか漬け、醤油、味噌が挙げられます。

これらから乳酸菌(プロバイオティクス)を摂ると善玉菌を摂取することが出来、善玉菌の餌になる食物繊維(根菜類やイモ類)を摂取すると、腸内環境が整ってくるでしょう。

蛋白質は血糖値の上昇が緩やかなので、糖分による血糖値の乱高下を緩やかにし、糖質が欲しいという状態を軽減することに期待があります。

良質な脂質はココナッツオイルやアボカド、カカオバターといったものを摂ることです。

脂質も蛋白質同様に血糖値を上げにくいのでこれらも糖質に対する要求を軽減するでしょう。

 

断食で身体をリセット

甘い物や脂肪分を不規則な食習慣によって食欲コントロールが困難になったというドツボにはまってしまった時は断食道場に駆け込むか専門家監修のもと、断食を行い、身体をリセットすることをお勧めします。

断食には味覚を整える効果もあるとののです。

 

まとめ

医師の指示によりカロリー制限が必要な糖尿病や肥満の方は、一日の決められた栄養量の中で栄養バランスを取りながら食事管理を行っていくように管理栄養士から指導を受けている方もいらっしゃるかと思います。

指導内容のベースとなるものはバランスの摂れた食事です。バランスのとれた食事によって食欲をコントロールしていくことによって合併症予防に繋がっていきます。

ただ、治療中の方が断食を行う際は一度主治医に相談してみた方が無難でしょう。

自分の食欲をコントロールすることは自分との闘いになります。

食品は薬と違って即効性がなく効果が出るまで時間がかかります。根気強く続けて自分の身体を守っていきましょう。

 
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