菜種油はアブラナ科セイヨウアブラナから抽出されて作られます。菜種油は日本で最も多く生産されている油であり、非常にメジャーな油です。
菜種油は江戸時代、灯油として用いられていたことがありました。
菜種油の油はオメガ9脂肪酸であるオレイン酸が一番多く占めています。
脂肪酸組成比はオレイン酸が6割、リノール酸が2割、αリノレン酸が1割という配分になっています。
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脂質異常症や循環器疾患の予防
菜種油は油の6割がオレイン酸であることから、脂質異常症予防や抗血栓作用があると言われます。
その為、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中のリスク低減が期待出来るのです。
熱に強い
菜種油は主にオメガ9脂肪酸を含むことから熱に強いという特徴があります。
油が熱に強いということは酸化を抑える働きがあることになります。
過酸化脂質は動脈硬化をはじめとする心疾患や脳梗塞等の循環器系疾患や癌、老化の原因となります。菜種油にはこれらの症状を予防する働きがあることが言えます。
熱に強いことから、菜種油は加熱料理に利用することが出来るのです。
菜種油は3種類ある
菜種油は「サラダ菜種油」「精製菜種油」「菜種油」の3種類があります。
キャノーラ油はこの中の「サラダ菜種油」に分類されています。
この3種類を見分けるにはJASマークを囲っている文字を確認すると分かります。
菜種油はサラダ油の代わりにも使えますが、独特の風合いがある為、菜種油の風味を楽しむ方法で摂取してみても良いでしょう。
購入の際は未精製のものを選ぶ
ところが市販されている菜種油の殆どが精製されており、健康効果が失われてしまっています。
菜種油にはエルカ酸が含有している種類があります。
エルカ酸は発癌作用、心臓障害、消化管や肝機能障害、成長障害等人体に悪影響を及ぼしてしまいます。
エルカ酸の含有量が少ない商品はリノール酸の割合が多くなっています。
リノール酸とα-リノレン酸の比率が崩れると体質劣化を招き、アレルギー体質の原因となってしまいます。
菜種油は種類や商品によって成分や作用が異なる為、全ての菜種油が人体に悪影響を及ぼすわけではありませんが、菜種油を選ぶ時は未精製であり、低温圧搾法で作られたものを選ぶことをお勧めします。
菜種油とキャノーラ油は全く違うもの
キャノーラ油は菜種油とは違う油です。
キャノーラ油はセイヨウアブラナを品種改良させたキャノーラ種から抽出されます。
キャノーラ油には身体に良くないと言われているエルカ酸とグルコンシードが含まれないように品種改良されています。
しかし、キャノーラ油は遺伝子組み換え食品で食品の原料が使われている可能性があります。
商品を選ぶ時は遺伝子組み換えではないものを選び、それでも心配な場合はメーカーに問い合わせてみると良いでしょう。