きのこ類は低カロリーで食物繊維が豊富であり、安く購入できる食材です。
風味が良く食感がある上に食べ応えがあるので、カロリーを抑えたい場合は食事のかさ増しに活用出来ます。
その中でも栄養価に優れているのが舞茸です。
Table of Contents
舞茸に含まれる栄養成分
舞茸にはビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビオチン、葉酸、きのこキトサン、不溶性βグルカン、ポリフェノール、エルゴステロール、MDフラクション、MXフラクション、エンドペプチターゼが含まれます。
舞茸に期待する効能には次のものが挙げられます。
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骨形成
きのこ類にはビタミンDが含まれていますが、舞茸はきのこ類の中でもビタミンDが豊富に含まれます。
きのこ類に含まれるビタミンDはビタミンD2です。
ビタミンDは骨芽細胞の形成に関わり、骨形成を促してカルシウムに骨を吸収させる働きがあります。
また、血液中のカルシウムやリンの濃度を調整します。
舞茸に含まれるエルゴステロールは日光浴によってビタミンD2に変換されます。
骨形成に関わる栄養素はビタミンD以外に複数あるので、骨を丈夫にする食品として取り入れましょう。
生活習慣病予防
舞茸にはβグルカンやきのこキトサン等が含まれます。
これら食物繊維が腸管からの糖の吸収を緩やかにするため、食後の急な血糖値の上昇を抑えます。
また、血液中の余分な糖分、中性脂肪、コレステロールを吸着して体外排出する働きもあります。
MXフラクションには体脂肪を分解させる働きがあり、これによって健康値の改善を図れると言えます。
MXフラクションは基礎代謝を高め、ビタミンB群はエネルギー代謝の補酵素として利用されます。
エネルギーが正常に代謝されると体脂肪が蓄積しにくくなり、肥満予防にも期待があります。
きのこキトサンには脂肪の吸収を抑制する働きがあると言われます。
これには脂肪分解リパーゼの働きを抑制し、脂肪燃焼を促すからです。
また、高血糖を改善することも確認されています。
ビタミンDも生活習慣病予防に関わっているそうです。
このようなことから舞茸は、糖尿病、肥満、脂質異常症、胆石症、脂肪肝、動脈硬化、循環器疾患等の生活習慣病予防に役立つと言えます。
腸内環境改善
舞茸には食物繊維が含まれ、腸管内を善玉菌優位に保ちます。
その為、舞茸はプレバイオティクス食品であると言えます。
発酵食品と一緒に摂ることによって更に腸内環境改善に期待出来ます。
腸内環境が改善されると便秘の解消、免疫力アップ、美肌、脳機能向上等、様々なメリットを得られるでしょう。
免疫力向上
腸内環境改善は免疫力アップにも繋がります。
舞茸独自に含まれるMDフラクションはNK細胞活性作用があると言われます。
βグルカンにも免疫力を高める作用があり、NK細胞やマクロファージを活性化させて腫瘍を抑制すると言われます。
NK細胞を活性化が免疫力アップを図ります。
舞茸の摂取とともに、舞茸に含まれるビタミンDによってNK細胞活性化が強化されます。
更に日光浴をすると、エルゴステロールの働きによってビタミンDが強化されるでしょう。
舞茸にはポリフェノールが含まれることから抗酸化作用があり、抗酸化作用によって細胞を損傷から守ります。
エルゴステロールは腫瘍を抑制すると言われます。
これらの栄養素が相互して、免疫力を向上させるとともに癌予防にも期待があります。
老化防止
舞茸に含まれるポリフェノールには抗酸化作用があることから、紫外線から肌を守る働きがあると言えます。
紫外線から皮膚のダメージを抑えることによってシミやしわが出来るのを防ぐことに期待があります。
疲労抑制
舞茸にはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンが含まれ、三大栄養素の代謝をサポートします。
これらのビタミンB群がクエン酸回路で補酵素として働き、運動時における疲労を抑制します。
ビタミンB6は蛋白質の代謝に欠かせないビタミンであり、体組織の形成や神経伝達物質の生成をサポートします。
食品の軟化
食品の軟化は健康効果に直接繋がるわけではありませんが、舞茸に含まれる酵素成分「エンドペプチターゼ」は肉を軟化する働きがあります。
まとめ
舞茸の健康効果についてまとめます。
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舞茸は生活習慣病予防、癌予防に期待のある食品です。
スーパー等でも手に入りやすく、味噌汁や天ぷら、ソテー等、様々な料理に活用出来ます。
ただ、食べ過ぎは食物繊維の過剰摂取や身体を冷やすことに繋がり、お腹を壊してしまうことがあるので、ほどほどにしておきましょう。