断食を効果的に行うには「準備期間」「断食」「回腹食」の一連の流れを1セットとして実施します。
断食期間中は水分と飲み物で過ごすことになります。
これまで1日3食しっかり食べていた人にとって、半日断食でも空腹感に耐え切れない場合も少なくありません。
断食の登竜門として、もし、始めてみるのなら、最初に半日断食から行ってみて、徐々に期間を延ばすと良いでしょう。
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断食の流れ
断食を効果的に行うには、断食期間よりも準備期間の過ごし方と回復食の摂り方がポイントです。
準備期間
準備期間は断食の期間に応じて、食事内容を消化しやすい物に段階を追って変えていきます。この準備期間は身体に急激な変化を起こすのを防ぐことを目的としています。
断食を行うと好転反応が起こり、眠気を催す場合もあれば、頭痛や吐き気、眩暈などの症状を訴えることがあります。場合によっては潜んでいた病気が表面化することもあります。
例えば普段から砂糖を多く摂っている場合は低血糖症や副腎疲労の恐れがあり、だるさや疲労感が強く粗合われます。
また、副腎疲労があると解毒により、背中の張りや腰痛が酷く現れ、酷い場合には腎臓が炎症を起こすことさえあります。
肉や魚などの動物性食品は消化に時間がかかる上、腸内腐敗の原因になり、断食によるデトックスを阻害してしまいます。
準備期間はこのような好転反応を軽減するために、1週間位前から砂糖、小麦粉、動物性食品の摂取は極力控え、前日の食事は少なめにします。
その後は断食期間中に応じて分粥食から断食に入る場合や、全粥、分粥食を経て断食に入る場合があります。
断食
断食中は主に飲み物で過ごします。ここでの飲み物は水分、カフェインを含まないお茶、酵素ドリンク、人参ジュース、スムージー、味噌汁等の汁物の上澄みをさします。
断食を水分のみで行う場合、筋肉が落ちてしまうことがあります。
必要な水分や栄養を摂った上で適度な負荷がかかる運動を行うことによって、筋肉量を減らさずに代謝を上げることが出来ます。
この方法で、断食をすると体内のブドウ糖がすぐに使われ、体脂肪がケトン体に変換されることにより、脂肪がエネルギー源として利用されるようになります。
しかし、必要な栄養が摂れていないと、最初に筋肉が分解されてしまいます。
エネルギーとして利用される栄養素は炭水化物、脂質、蛋白質ですが、蛋白質が利用される場合は炭水化物も脂質も不足してしまった時に緊急用として利用されます。
また、長期に渡る無理な断食も炭水化物や脂質を不足させる原因となるので、蛋白質が利用されてしまい、筋肉が減少して太りやすい体質となってしまうのです。
回復食
そして最後の回復食がとても重要です。
断食を行った胃袋は「赤ちゃんの胃袋と同じ」というように考えても良いでしょう。
回復食を無視してしまうと、リバウンドや太りやすい体質になってしまう他に、消化器官を痛め、胃痛や腹痛を起こす他、腸閉塞を起こす危険性もあります。
また、脂質の多いものを断食後に食べることによって腹部膨満感の症状を訴える恐れがあります。
まずは、準備期間と同じ期間を設けて、消化吸収しやすい野菜を中心としたものや分粥食を少量摂ることから始め、少しずつ固形物に戻します。
和食を中心に味付けを薄くして、素材そのものの味を味わいます。その後の食生活においては、動物性食品、小麦粉製品、脂肪の多いもの、白砂糖、スナック菓子等を控えます。
アルコールやたばこも控えます。断食を通して正しい食習慣を心がけることにより、断食の効果が長続き出来、体質改善にもつながっていきます。
断食期間は3日間が理想
断食の期間は3日間が一番理想的で、筋肉を保持できる上、断食の効果を十分に発揮出来ます。
なので、トータルで1週間の期間を設けるのが理想です。しかし、断食になれていない場合は半日断食から開始して、徐々に期間を延ばしていきます。
断食期間が長いとケトン体がエネルギー源として利用されることによって肝臓に負担をかけてしまいます。
また、脂肪酸やケトン体までもがなくなると糖新生によって体蛋白がエネルギー源として利用為、筋肉が衰えてしまいます。
その為、断食期間は長ければ長い程良いとは言えないのです。
好転反応
断食中に起こる好転反応は決して快感なものではありませんが、好転反応が現れたことはデトックスが出来た証でもあります。
辛いかと思いますがこれは有難いことです。
また、断食中は長時間入浴を控えます。体調不良が起きている時は入浴を控えると良いでしょう。
まとめ
日常生活を送っていると身体に悪い食品や有害物質を何等かの形で取り込んでしまいます。
断食をきっかけに普段の食生活を見直し、健康的な生活を送り、定期的に断食を行うと、少しずつ病気になりにくい身体を作っていくと良いでしょう。