虫刺され体質は食事で改善出来る

夏になると海水浴や花火大会、夏祭りといった楽しいイベントが盛沢山の季節です。

しかし、その一方で酷暑による暑さや熱中症、大量の汗をかくという不快さのある季節です。

それ以上に悩むのは虫刺されではないのでしょうか?

虫に刺されないために、虫よけスプレーをかけたり、虫よけやリキッドで虫刺されで対処されているかと思います。

虫に刺されやすいかどうかは、実を言うと、食生活や生活習慣によって左右されるものなのです。





 

虫に刺されやすい原因

虫に刺されやすいかどうかは個人差があることです。

その原因が「血液型によるもの」や、「虫に刺されやすい人は血液の栄養が豊富」というように思われがちです。

しかし、虫に刺されやすいかどうかは、血液型は関係しません。

ただ、血液の栄養に関しては多少関係しています。

暑い時期というと、冷たいものが欲しくなりますよね?

  • アイスクリームが食べたい
  • 冷たいジュースが飲みたい
  • かき氷が食べたい
  • 冷えたビールが欲しい

或いは、熱中症対策のために、身体を冷やす夏野菜をひたすら食べて対策を講じる人もいるかと思います。

アイスクリーム等の冷たい商品は、期間限定品や新商品も出回るため、今がチャンスとばかりに購入して召し上がることもあるでしょう。

次のようなものを体内に摂り入れると、血液が酸性に傾いてしまいます。

  • 白砂糖が使われたお菓子
  • 清涼飲料水
  • 熱帯地方の食品
  • 大量の果物
  • 牛乳、乳製品
  • アイスクリーム
  • クリームがふんだんに使われたお菓子
  • 大量の肉や卵
  • アルコール
  • 喫煙

特に甘いものや乳製品が使われているものは、虫のターゲットにされやすいのです。

 

体質改善のための食事のポイント

虫に刺されやすいということは、血液の状態が悪いことを言います。

その解決方法には次のものが挙げられます。

  • アルカリ性食品を摂る
  • 穀物は精白されたものより、全粒穀物を摂る
  • 野菜を摂る
  • 海藻を摂る
  • 豆類を摂る
  • 出来る限り汚染されていない食品を選ぶ
  • 体を冷やす食品に偏らない

アルカリ性食品は、野菜類、海藻類、豆類、きのこ類、果物が挙げられます。

ただ、果物は熱帯地域の果物を控えておくと良いでしょう。

バナナやキウイ、マンゴーといったカタカナの果物は避けておきます。

摂るのであればスイカやメロン、りんご、葡萄が該当しますが、いずれにしろ食べ過ぎないようにしましょう。

穀物も精白された米や小麦製品を避けておきます。玄米や全粒小麦が用いられたもの、蕎麦が望ましいですが、主食は米を中心とします。

精白された穀物は陰性要素が強いからです。

ただし、玄米は人によって体に合わない場合があります。

胃腸が弱い人、小さい子供や高齢者の場合は、分搗き米と雑穀を組み合わせたり、発芽玄米を摂ります。

野菜は鉄分が豊富なものを選びます。かき菜、ケール、カブの葉、小松菜などから鉄分が摂れます。

ナスやトマト、ピーマン、パプリカといった陰性要素の強い夏野菜に偏らず、体を温める大根や人参、ごぼうなどの根菜類及び南瓜も取り入れます。

食材は出来るだけ有機野菜若しくは、自然食品専門店で購入したものが望ましいです。

しかし、これらが高くて経済が圧迫するというのであれば、加工食品の摂取を極力控えるようにします。




 

生活様式を見直す

虫に刺されやすい体質を改善するには食事も大切ですが、食事以外にも幾つか改善点があります。

  • 自分のペースで行える有酸素運動を取り入れる
  • 長時間の入浴をしない
  • パソコンやテレビ、スマホの長時間使用をしない
  • 自然な環境で過ごす時間を作る
  • 化学的に合成されたものより自然素材で作られたものを使う
  • アルコール、煙草を控える

とは言っても、アルコールや煙草は急にはやめられないでしょう。

もし、自分の努力で辞められるのであれば、少しずつ回数を減らして実践すれば良いのですが、これには相当根気が必要となります。

どうしても自力で改善出来ないのであれば、専門家の力を借りてみましょう。

 

感染対策

虫刺されは、不快な症状だけでは済まされません。

感染症は虫を介して伝染することがあります。

そのためには、感染症から身を守ることも必要になります。

感染症から身を守るためには、腸内環境を悪化させる食品の摂取を控えます。

動物性食品、白砂糖、乳製品、精白小麦を使った製品、これらは極力避けます。

腸内環境を整えるには発酵食品、食物繊維が含まれるものを摂ります。

発酵食品はヨーグルトよりも、味噌や醤油、漬物、納豆、甘酒など日本の伝統食由来のものが望ましいです。

食物繊維は全粒穀物、野菜、海藻、きのこ、種実類、果物に含まれます。

また、感染症予防に有効的な栄養素として、蛋白質、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、ラウリン酸、パルミチン酸、サポニンがあります。

基本は一汁三菜というバランスの整ったメニュー構成であり、尚且つ主菜と副菜はきちんと摂ります。

パルミチン酸はビタミンAを安定させる、皮脂としての役目、細胞膜の材料として利用されますが、動物性食品を大量摂取すると過剰になり、生活習慣病に罹ることに繋がるため、摂取量に注意します。

ラウリン酸は中鎖脂肪酸であり、ココナッツオイルに含まれます。

サポニンは大豆や小豆といったマメ類に含まれます。

ビタミンDは鯖やいわし、鮭、サンマ、椎茸、舞茸に含まれます。

日焼けをすると紫外線によってシミやしわが出来ることを懸念されますが、極端に紫外線から身体を守るとビタミンDが不足することにもなりかねないので、適度に日光に当たりましょう。

バランスの良い食事を守りつつ、ココナッツオイル、豆類を摂り入れることを意識しましょう。

 

梅しょうくずで体質改善

血液強化を図るには、梅しょうくずを数日間摂ります。

材料は次の通りです。

  • 葛…小さじ1杯
  • 水…1カップ(200cc)
  • 梅干…半分~一個
  • 醤油…数滴~小さじ半分

梅しょうくずの作り方は次のとおりです。

  1. 葛は小さじ2~3杯の水で一度溶きます。
  2. 溶いた葛を一カップの水で更に溶かして火にかける。
  3. 2、3分、火にかけながらダマにならないようにかき混ぜる。この時、火はごく弱火にする。
  4. ここに刻んだ梅干を加え、最後に醤油を加えて、かき混ぜながら2、3分煮ます。

これを熱いうちに飲みます。一ヶ月続けてみると良いでしょう。

梅しょうくずの材料を選ぶ時は、食品添加物が含まれているものや、大量生産のもとで製造されたものは選ばないようにします。

また、くずの代わりに片栗粉は使わないようにしましょう。

梅しょうくずは、あくまでも治療を目的としたものです。

その為、材料は良質なものに拘ります。





 

まとめ

これまで、虫に刺されにくい身体づくりについて述べました。

これまでの話をまとめると、身体に悪い食品は虫に刺されやすい身体をつくり、身体によい食品は虫に刺されにくい身体を作るということになります。

熱い季節はついつい冷たいものに手を出したくなります。

清涼飲料水やアイスクリームを毎日のように摂ると、虫のターゲットにされてしまいます。

「期間限定」「新商品」というキャッチフレーズを見て、今じゃないと食べられないと思った時、その食品は虫に刺されやすい食品なのか、一度立ち止まってみましょう。

 
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