マキベリーはチリ南部の寒冷地、パタゴニアにしか自生していないホルトノキ科のマキという植物に実る果実のことです。
人工栽培がされていないのでとても貴重なフルーツです。ポリフェノールの含有量がアサイーの5.4倍も含まれているスーパーフードの一つです。
ブルーベリーと似ているようですが、ブルーベリーはツツジ科の植物から採取されます。
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マキベリーの栄養
マキベリーには「アントシアニン」という紫色のファイトケミカルを豊富に含んだスーパーフードです。
マキベリーにはアントシアニンの他にも、ビタミンA、ビタミンC、カリウム、鉄分、ケルセチンが含まれています。
マキベリーには以下の効能に期待があります。
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目のトラブル予防
アントシアニンというとまず眼精疲労に効果があることで有名です。
アントシアニンは目の網膜にあるロドプシンという色素の生成に関わります。
角膜・水晶体に含まれるコラーゲンを安定させる働きも事が知られています。
マキベリーにはコラーゲン生成に関わるビタミンC、鉄分も含まれています。
その為、眼精疲労や視力低下を予防することに期待があります。
アントシアニンには血管トラブルの予防及び血管拡張により毛細血管の血流を促すと言われており、糖尿病合併症による毛細血管トラブルによって引き起こされる糖尿病性網膜症や網膜剥離を予防することに役立つとされています。
ビタミンCには加齢性黄斑変性症の進行を抑えると言われています。
美肌効果
マキベリーには強い抗酸化作用があるので、しみやしわ、たるみなどの肌の老化によるトラブルを防止する働きがあります。
このしみやしわ、たるみなどの肌トラブルは紫外線によるダメージによって起こされますが、アントシアニンには紫外線を吸収する働きがあるので、紫外線による肌のダメージから守ってくれるのです。
ビタミンCにはメラニンを作る酵素の働きを抑制したり、メラニンに直接働きかけることによってシミを目立たなくする働きがあります。
マキベリーには赤血球の材料となる鉄分が含まれ、血色を良くすることによって健康的な顔色にする働きがあると言えます。
ポリフェノールには血流の流れを良くすることによって肌のくすみを解消します。
マキベリーはこのようなことから美肌効果に期待があるのです。
癌予防
マキベリーは抗酸化作用があることから、細胞の損傷や劣化から守ることによって癌予防に期待があります。
そしてビタミンCには、NK細胞を活性化して、癌から守る働きがあることが言えます。
生活習慣病予防
更に抗酸化作用は、生活習慣病や心疾患の予防に役立てることができます。
マキベリーにはインスリンの分泌を助ける働きがあります。
コレステロール値、中性脂肪を下げる効果もありますので、生活習慣病予防に役立つことができます。
マキベリーにはカリウムが豊富に含まれますので、体内のナトリウムの排出を促すことにより、高血圧症の改善に期待できます。
蓄積したナトリウムを排泄することによって、むくみを改善し、すっきりした身体をつくるのに役立てます。
マキベリーにはアントシアニンの一種であるディルフィジニンが豊富に含まれております。
ディルフィジニンには血管のトラブルを正常化する効果が高いと言われております。
マキベリーには抗酸化作用があることから、血液中の中性脂肪やLDLコレステロールの酸化を抑制し、血栓症や動脈硬化を予防する食品と言えます。
ケルセチンには血流改善、LDLコレステロールの低下、動脈硬化を予防する働きがあります。
つまり、マキベリーは高血圧、糖尿病、脂質異常症、循環器疾患等の生活習慣病予防に役立てると言えます。
また、アントシアニンには毛細血管を強化する働きや、血管を拡張する働きがあることから、毛細血管での血液の滞りを防ぐことによって糖尿病の合併症予防に役立てると言えます。
また、強い抗酸化作用が糖化を抑制することによっても、糖尿病の合併症予防に寄与していると言えるでしょう。
抗アレルギー、免疫力強化
マキベリーのポリフェノールには抗ヒスタミン作用があり、花粉症の軽減及び予防の効果が期待できます。
ビタミンCには好中球の働きを強化すると言われます。ビタミンCには粘膜強化によってウィルス侵入による感染症予防にも良いとのことです。
貧血予防
マキベリーには赤血球の材料となる鉄分が豊富に含まれています。
マキベリーにはビタミンCが豊富に含まれ、鉄の吸収を促すことから鉄欠乏性貧血予防効果に期待があります。
まとめ
マキベリーについてまとめます。
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マキベリーの摂取量は小さじ1杯程度で20~30gになります。
抗酸化作用を効率よく引き出すには、昼から夜にかけての活動時間帯に摂るのが最も有効的とされています。