キャベツはとても身近な野菜であり、揚げ物の付け合わせや焼きそば、お好みや機、たこ焼きと言えばキャベツが付き物です。
キャベツは、デザイナーフーズのピラミッドでもトップランクに位置することから、癌予防をはじめとした健康効果に期待のある食品です。
Table of Contents
キャベツの栄養
キャベツにはビタミンC、ビタミンU、ビタミンK、βカロテン、葉酸、カリウム、カルシウム、イソチオシアネート、ジアスターゼ、ケルセチン、グルタチオン、食物繊維が含まれます。
キャベツによって得られる健康効果には次のものが挙げられます。
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美肌効果
ビタミンCはコラーゲン生成に欠かせない栄養素です。
また、一度出来てしまったシミやそばかすを目立たなくする働きもあります。
ビタミンC、βカロテンは抗酸化作用があることから、紫外線による肌の老化から守ります。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防
キャベツはビタミンUを含み、ビタミンUはキャベツから発見されました。
ビタミンUは、蛋白質合成、胃酸分泌抑制、消化管粘膜修復としての働きがあります。
胃酸の過剰な分泌を抑えることから、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防します。
ビタミンUは蛋白質の働きを活発にさせるため、蛋白質と合わせると消化管の修復を促進します。
その一方で、イソチオシアネートは唾液や消化液の分泌を促進します。
キャベツはイソチオシアネートによって胃腸を活発にさせ、食欲を増進させると言われます。
骨形成をサポート
キャベツには骨や歯の材料となるカルシウムが含まれます。
ビタミンKには骨形成を促す働きがあるとともに、コラーゲンを骨に沈着させる働きがあります。
ビタミンCはコラーゲン合成に関わります。
その為、キャベツは骨形成に関与する食品と言えます。
骨形成に関する栄養素は他にもあるため、栄養バランスの整った食事が基本となります。
止血作用
キャベツにはビタミンKが含まれており、ビタミンKには血液凝固作用があります。
ビタミンKによる血液凝固作用は、怪我や鼻血等の出血の時に血液を凝固させて、出血過多にならないように働きかけます。
その為、大量出血による貧血から守ると言えます。
目を健康に保つ
キャベツに含まれるβカロテンは体内ではビタミンAに変換されます。
ビタミンAは光刺激反応において重要な役割を果たします。
アントシアニンと一緒に摂ることによって、光刺激反応が円滑に行われます。
また、ビタミンAは粘膜を強化させる働きもあることから、ドライアイから目を守ります。
ビタミンCには加齢性黄斑変性症の進行を遅らせたり、白内障を予防する働きがあると言われます。
グルタチオンは水晶体や角膜に存在し、白内障や角膜疾患の進行を防ぐと言われます。
高血圧予防
クローブにはカリウムが含まれ、体内のナトリウム量が過剰になると、カリウムはナトリウムの排泄を促して血圧を正常に保ちます。
腸内環境改善
キャベツには食物繊維が含まれます。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の割合が3:1程となっています。
食物繊維の摂取源としては全粒穀物や芋類の方が優れているので、食物繊維を摂るのであれば栄養バランスをとることが必須です。
また、腸内環境を図るのであれば、プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方を摂ることが必要です。
胎児の正常な成長
キャベツに含まれる葉酸は、核酸の合成に関与します。
細胞分裂が正常に行われることによって、胎児の成長をサポートします。
癌予防
イソチオシアネートには抗酸化作用があります。
イソチオシアネートの抗酸化作用は白血球を増やすことによって癌細胞の増殖を抑制します。
また、ビタミンCにはNK細胞を活性化させる働きがあるとのことです。
ケルセチンにも抗酸化作用があることから、癌予防に期待があります。
このようなことから、キャベツは癌予防に期待があります。
殺菌作用
イソチオシアネートが持つ殺菌作用は、サルモネラや黄色ブドウ球菌、ヘリコバクターピロリによる食中毒菌から守る働きがあると言われます。
また、ヘリコバクターピロリによる害から守ることから、胃癌予防に期待があります。
胃もたれ予防
ジアスターゼはデンプンを分解する酵素であり、胃酸の分泌を抑えて胃もたれや胸やけを抑えて消化を促進します。
ジアスターゼは脂っこい料理による胃腸の負担を抑えます。
唐揚げやカツに千切りキャベツが付いているのはそのためです。
貧血予防
キャベツには赤血球の材料となる鉄分と、赤血球の核酸の材料となる葉酸、鉄の吸収を促進するビタミンCが含まれます。
免疫力強化、抗炎症作用
キャベツにはビタミンC、ケルセチン、グルタチオンが含まれています。
ビタミンCは、好中球の活性や粘膜の生成に関わることから、風邪等の感染症予防効果があると言われます。
ケルセチンには抗炎症作用があり、関節痛の緩和、アレルギー症状の緩和します。
グルタチオンの抗酸化作用は、免疫力を強化して腸内免役機能を高め、体内に異物が侵入しないように防御します。
血管トラブルの予防
ケルセチン、グルタチオンには強い抗酸化作用があることから、生活習慣病の予防に良いと言われています。
ケルセチンは血流改善、LDLコレステロールの低下、動脈硬化を予防するといった役割があるので、キャベツにはこのような働きがあると言えます。
解毒作用
グルタチオンには強い解毒作用があることから、アンモニアやアセドアルデヒドの分解を促進させます。
そのため、二日酔いを予防すると言われます。
注意点
キャベツを摂取する際は、以下の点に気を付けましょう。
ワーファリン
キャベツはビタミンKが比較的多く含まれる為、ワーファリン等の抗血栓薬を処方されている場合は、一度に大量摂取をすることを避けておきましょう。
極端な大量摂取による発癌性
キャベツにはボロンという成分が含まれています。
この成分はバストアップに期待があると言われていますが、摂り過ぎは癌のリスクを上げます。
2トン以上の摂取が癌のリスクを高めると言われているため、そこまで大量摂取することはないと思いますが、キャベツが健康に良いからと言って一つの食品に拘るのは良くありません。
まとめ
キャベツの健康効果についてまとめます。
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キャベツは生で食べるとかさが多くなってしまいますが、加熱すると水分が多いことからかなり量が縮みます。
サラダだけではなく、炒め物やスープ、お好み焼き等、汎用性が高いので毎日の食事に摂り入れてみましょう。