金柑は、ミカン科の木に実る果実であり、冬の七草の一つです。
収穫される時期は1~3月にかけてです。
金柑はカリン同様にのど飴として用いられることがあります。
免疫力を高めたり、血管を広げて血流を促し、身体を温めることから、寒い冬を乗り越えるために役立つ食品と言えます。
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金柑の栄養
金柑には、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、カリウム、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、ヘスペリジンが豊富に含まれています。
金柑には次の健康効果に期待があります。
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美肌効果
金柑には抗酸化作用があるビタミンC、ビタミンEが含まれています。
抗酸化作用には、紫外線からの肌のダメージを押さえて、シミやしわ、たるみを予防する働きがあります。
ビタミンCは、一度出来てしまったシミやそばかすを目立たなくする働きがあります。
また、ビタミンPの一つであるヘスペリジンは、ビタミンCの作用を強化する為、更に美肌効果をアップすることに期待があります。
血流促進
金柑に含まれるビタミンEには、血液凝固抑制剤のような働きがあります。
ビタミンEには血管を拡張させると言われます。
ヘスペリジンには血管を強くする働きがあります。
カリウムは体内の余分なナトリウムを排出することから、老廃物を排泄し、浮腫みの解消をすると言えます。
浮腫みが解消すれば、全身の血液の循環が良くなります。
これらの働きが血液の流れを円滑にしていると考えられます。
血液の流れが円滑になることによって、冷えや浮腫み、肩こり、腰痛等の改善に期待があります。
免疫力向上
金柑に含まれているビタミンCは、好中球の活性維持や増強に関わります。
また、ビタミンCには粘膜を生成する働きがあります。
金柑を食べることは、免疫力を強化して、風邪やインフルエンザにかかりにくい身体を作ることに繋がります。
循環器疾患予防
金柑には抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンEが含まれています。
その為、血液中の中性脂肪やコレステロールの酸化を抑制し、血管壁が硬化することや、血管が傷つくことを防ぎます。
ヘスペリジンは血管を丈夫にするとともに、血圧上昇を抑制し、血液中に中性脂肪が増えることを防ぎます。
金柑にはカリウムが豊富に含まれ、体内の余分なナトリウムを排出して、血圧を正常に保ちます。
これらの働きが、心疾患や脳血管疾患等の循環器疾患を未然に防ぐと言えるのです。
腸内環境改善
金柑には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が含まれています。
不溶性食物繊維は、腸の蠕動運動を促し、老廃物の排泄を促します。
水溶性食物繊維は、腸管内のPHを弱酸性にして善玉菌優位の環境を作ります。
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維が強力することによって、善玉菌の餌となって善玉菌を優位にします。
水溶性食物繊維は、腸管内の老廃物に水分を含ませて、排出を円滑にします。
腸管内の不要物を排出して腸管内を綺麗にすることにより、腸内環境の改善を図ると言えます。
腸内環境改善によって、美肌効果、脳機能向上、免疫力強化等の様々なメリットを得られます。
まとめ
金柑についてまとめます。
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金柑には免疫力を高めたり、血流を促進して身体を温める働きがあることから、寒い冬を乗り越えるための力が備わっています。
冬の七草の一つであることから、旬のものを食べることは、その気候に身体を適応させる働きがあることが解ります。