ゴールデンベリーはペルー原産の食用ほおずきです。
日本ではほおずきはオレンジ色のものが観賞用として用いられていますが、ゴールデンベリーは黄色いほおずきです。
インカ帝国の時代から食べられてきた果実で「インカの失われし作物」と呼ばれて珍重されてきました。
現在ではペルーをはじめ、ブラジルやコロンビア等中南米の国で栽培されています。
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ゴールデンベリーの栄養
ゴールデンベリーにはβカロテンはαカロテンなどの抗酸化物質、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンPが豊富に含まれ、更に必須アミノ酸や食物御繊維も含まれています。
インカの失われし作物と呼ばれる、スーパーフード「ゴールデンベリー」は、強い抗酸化作用に期待が大きい食品です。
ゴールデンベリーには次のような効能に期待があります。
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αカロテンの働き
ゴールデンベリーの黄色はカロテノイド色素によるものです。
その為、ビタミンAをはじめ、βカロテンやαカロテンを豊富に含んでいるのです。
カロテノイドの抗酸化作用は紫外線から皮膚を守る働きがあります。
カロテノイドのβカロテンもαカロテンも抗酸化作用を持っていますが、αカロテンの方が優れていると言われています。
αカロテンから変換されたプロビタミンAは体内で他の栄養素の働きをサポートすることが知られています。
特にビタミンD群やビタミンE、ビタミンCの働きをサポートするため、栄養素の持つ力を更に発揮することが可能になるのです。
炎症緩和
αカロテンの抗酸化作用は紫外線による皮膚のダメージ防止や炎症緩和に役立ちます。
肌荒れやニキビの予防、日焼け後の炎症緩和、また髪や爪等の栄養素となります。
ビタミンCやビタミンEにも抗酸化作用があり、ビタミンCは一度出来てしまったしみやそばかすを目立たなくすると言われます。
癌や生活習慣病の予防
抗酸化作用によって、活性酸素の害から身体を守ることが出来るので、過酸化脂質の産生抑制による生活習慣病予防効果があり、免疫力を高めることによって癌の予防に繋げられます。
ビタミンCにはNK細胞を活性化させることによって癌予防に寄与します。
ゴールデンベリーは、食物繊維が豊富なので、食物繊維によって腸管から余分な糖分の吸収を抑え、糖尿病予防に役立ちます。
感染症予防
αカロテンは体内でプロビタミンに変換されることがあり、プロビタミンAに変換された場合でも、ウィルスや細菌の侵入を妨げる働きがあり、風邪やインフルエンザ等の感染症の予防にも繋がります。
目の機能を維持
ビタミンAが豊富なことから、視力低下や夜盲症の防止に役立ちます。ゴールデンベリーを毎日摂取することによって、目の機能を維持することが出来るのです。
循環器疾患予防
ゴールデンベリーはビタミン類の宝庫と言われる位、沢山の種類のビタミンが含まれており、バイオフラボノイドとも呼ばれるビタミンPもその一つです。
このバイオフラボノイドは毛細血管や血流に大きく関与しています。
LDLコレステロール低下作用があり、血液をサラサラにするので、血流が良くなり、血栓予防による動脈硬化予防、及び冷え体質の改善に役立ちます。
肝機能維持
ゴールデンベリーにはイノシトールが含まれ、ゴールデンベリーの特徴でもあります。
イノシトールは水溶性ビタミン作用物質であるビタミン様物質と言われています。イノシトールは脂肪肝の予防に役立ち、脂肪の流れを円滑にして、肝臓に余分な脂肪が蓄積しないように調整しています。
便秘解消
ゴールデンベリーは食物繊維が多く含まれます。
食物繊維は善玉菌の餌となり、善玉菌を増殖させるとによって腸管内を善玉菌優位にします。
食物繊維は便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促し、腸管内の老廃物を排泄します。
腸内環境が整うことによって免疫機能や美肌効果、脳機能向上等、数多くのメリットを得られることに期待があります。
貧血予防
ゴールデンベリーには鉄分も含まれています。
ゴールデンベリーにはビタミンCも含まれ、鉄分を二価鉄から三価鉄にすることによって鉄分の吸収を促します。
ゴールデンベリーには鉄欠乏性貧血の改善に期待があるのです。
注意点
このようにゴールデンベリーには豊富な栄養素が含まれていますが、注意点も数点あります。
アレルギー
ゴールデンベリーはアレルギーの報告はありませんが、ナス科の植物の為、茄子アレルギーの方は気を付けた方が良いでしょう。
骨粗鬆症のリスク
ゴールデンベリーにはビタミンEが含まれ、抗酸化作用に良いとされていますが、大量摂取することにより過剰摂取を招き、骨粗鬆症のリスクを高めてしまいます。
妊娠中は摂取を避ける
ゴールデンベリーには少量ですが「アルカロイド」という成分が含まれています。流産防止のためにの、妊娠中に摂取することはお勧め出来ません。
腸疾患
ゴールデンベリーは食物繊維が多い食品です。
腸閉塞を起こしている場合は神経機能によって腸管が働かない場合、腸管が閉塞していることによって腸管を詰まらせる場合があります。
腸管が炎症を起こしている時も腸管の損傷を防ぐことから摂取を控えます。
1日あたりの摂取量
ゴールデンベリーは100gあたり360㎉あるので、カロリーが高めです。
過剰摂取障害や肥満予防の為にも、1日あたり40粒位が目安となります。40粒ほどで200㎉位になります。
摂り方としてはサラダやパスタのトッピングや和え物として調理して摂ります。また、ドライフルーツをして市販されているものは、そのままおやつとしても食べられます。
まとめ
「インカの失われし作物」と呼ばれるゴールデンベリーの効能についてまとめます。
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ゴールデンベリーはビタミンや食物繊維の摂取源になりますが、摂りすぎもデメリットであることも理解しておきましょう。