シークニンは長寿と子宝の島として知られる、鹿児島県にある離島「徳之島」に自生しているみかんの一種です。青い果実が特徴で、沖縄の名物果物「シークワーサー」の原種ともいわれています。
すっぱくて(シー)実が成るまでに9年かかる(クニン)ことが由来となってシークニンと呼ばれています。
Table of Contents
シークニンの栄養
シークニンにビタミンCが多く含まれています。
このほかにノビレチン、タンゲレチン、ヘスペリジンが豊富に含まれていると言われ、これらの成分には抗酸化作用や生活習慣病予防があり、炎症やアレルギーにも効果があると言われています。
シークニンのビタミンCはみかんの60倍、シークワーサーの20倍含まれていると言われ
シークニンに含まれる「ノビレチン」は柑橘系果実に多く含まれ、フラボノイドの一種です。
シークニンには次のような健康効果が期待されます。
|
糖尿病、肥満予防
ノビレチンには生活習慣病予防効果があると言われ、アディポネクチンの分泌を促進させ、血糖値の上昇を抑制する働きがあります。
アディポネクチンはインスリン感受性を上昇する為、糖尿病の予防に役立つ他、インスリン分泌量を必要最低限に抑えられる為、肥満の予防にも繋がります。
ノビレチンはグルコースや脂質の代謝改善作用にも期待されています。
また、エネルギーを過剰摂取すると細胞の肥大化が起こりますが、
ノビレチンを摂取すると、肥大化した細胞を縮小させ、脂肪燃焼が促進されます。
その為、肥満防止やダイエットに良いとされ、内臓脂肪を減少させることによって肥満の解消に繋がります。
糖尿病や肥満、脂質異常症、メタボリックシンドローム、脂肪肝等の生活習慣病予防や改善にシークニンには役に立つと言えます。
循環器疾患予防
ノビレチンによって分泌促進されるアディポネクチンには、動脈硬化抑制効果もあるので、動脈硬化を始め、脳血管疾患や心疾患の予防にも役立ちます。
ノビレチンには血流改善や血圧上昇抑制の効果もあり、ヘスペリジンには毛細血管を強化する働きがあります。
タンゲレチンにはコレステロール抑制作用があると言われます。
タンゲレチン、ヘスペレジン、ビタミンCには抗酸化作用があり、ヘスペリジンにはビタミンCの抗酸化作用を助ける働きもあります。
抗酸化作用によって血液中の中性脂肪やLDLコレステロールを酸化から守り、血管が傷つくことや、血管の硬化を防いだり、血栓が出来ることを未然に防ぎます。
シークニンには高血圧、動脈硬化、血栓症、心疾患、脳血管疾患等の循環器疾患予防に期待があると言えます。
感染症予防
シークニンにはヘスペリジンが含まれています。
ヘスペリジンは細菌やウィルスによる風邪やインフルエンザの感染防止効果もあると言われています。
ビタミンCは粘膜の生成に関わる上に、免疫機能を担う好中球を活性する働きがあると言われます。
つまり、シークニンは風邪やインフルエンザの感染症予防効果が期待出来る食品であるKとが言えます。
抗癌作用
タンゲレチンには抗癌作用があると言われます。
ノビレチンはフラボノイドの中でも熱に強いという特性を持っており「ポリメトキシフラボノイド」の一つに該当しています。
ポリメトキシフラボノイドには抗癌作用、抗アレルギー作用への効果的な働きがあると言われています。
ポリメトキシフラボノイドは抗炎症作用もあるとのことです。
ビタミンCはNK細胞を活性化させるとのことです。
シークニンには抗酸化成分が幾つか含まれ、抗酸化作用によって細胞の損傷を抑制することからも、癌予防効果に期待があります。
老化予防
抗酸化作用は紫外線による肌の老化を防止すると言われます。
ビタミンCにはメラニンに生成を抑える働きがあることから、シミやそばかすを目立たなくする働きがあると言われます。
また、ビタミンCはコラーゲン生成に必要な栄養成分です。
抗ストレス、認知症予防
タンゲレチンには神経保護作用があるとのことです。
ビタミンCは副腎皮質ホルモンの生成時に酵素として働くことから、ストレス時にはビタミンCが多く使用されます。
ビタミンCが豊富なシークニンは抗ストレスに期待があります。
また、ノビレチンにはアルツハイマー型認知症予防効果があると言われています。
まとめ
シークニンについてまとめます。
|
シークニンは酸味が強いのでそのままでは食べられません。水や炭酸水で割って摂取したり、焼き魚に付け合わせるレモンやかぼすの代わりに使って摂取することも出来ます。
但し、元々苦味があるものなので、沢山使うと苦みが気になってしまいます。