ローズマリーは地中海沿岸を原産とするシソ科の植物です。
ローズマリーの名前の由来は「海のしずく」であり、青紫色の花がしずくに見えたことからローズマリーと名が付いたそうです。
ローズマリーは香辛料、ハーブティ、エッセンシャルオイル、入浴剤やヘアケアに利用されています。
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ローズマリーの成分と健康効果
ローズマリーには、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸、ビタミンC、カリウム、ロスマリン酸、タンニン、ルテオリン、ゲンクワニン、カフェ酸、ジオスミン、シネオール、カルニチン酸、カンファー等が含まれています。
ローズマリーには次のような健康効果に期待があります。
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抗酸化作用
ローズマリーには抗酸化作用のあるビタミンC、ルテオリン、ロスマリン酸、タンニン、カフェ酸、カルノシン酸、ジテルペンが含まれます。
抗酸化作用によって脳血管疾患、心疾患、癌、老化を予防することに期待があります。
リコピンは前立腺癌を予防することが知られています。
美肌効果
ローズマリーには美肌効果に関連する栄養成分が豊富に含まれます。
ビタミンCは、コラーゲン生成に関与します。
ビタミンB2は髪や爪を健やかに保つ働きがあります。
ビタミンCには一度出来てしまったシミやそばかすを目立たなくする働きがあります。
また、抗酸化作用は紫外線から肌のダメージから守り、シミやしわを予防します。
ゲンクワニンはフラボノイドの一種であり、皮膚細胞のコラーゲン、セラミドの産生を促すことが知られるようになりました。
参照元…皮膚細胞に対するローズマリー含有フラボノイドゲンクワニンの作用
カルノシン酸にはメラニンの産生を抑制する働きがあります。
収斂作用
タンニンには収斂作用があり、止血、鎮痛効果があります。
抗炎症作用
タンニン、ツヨンには口腔内の炎症を抑えることから、口内炎や歯肉炎を予防することに期待があります。
ルテオリンには脳の炎症を抑える働きがあり、慢性疲労症候群の症状を抑えると言われます。
ロスマリン酸は、脳の酸化ストレスを減らすことから、脳の炎症疾患である日本脳炎の予防に期待があります。
脳機能向上
ロスマリン酸は、ドーパミン量を増やし、アセチルコリンエステラーゼの働きを抑制することから、脳機能を維持します。
その為、認知症予防、記憶力や学習力の向上、集中力や注意力の低下防止等に役立つと言えます。
また、うつや不安の症状を抑制するとのことです。
ビタミンB1は糖質の代謝に不可欠であり、ブドウ糖が脳のエネルギーとして働くためにはビタミンB1が補酵素としての役割を担います。
ブドウ糖とビタミンB1によって記憶力や学習力の向上とともに認知症予防に役立ち、感情面でのコントロールを行うことにも関与します。
カルノシン酸、カルシノールは、神経成長因子(NGF)を増やし、記憶力に関わる神経細胞を刺激して記憶力を高めます。
集中力を高める
ローズマリーの刺激的な香りはカンファーによるものです。
その為、神経を刺激して集中力や注意力を高めます。
糖尿病予防
ロスマリン酸には食後血糖を上昇させる酵素の働きを抑える作用及び、インスリン改善作用があることから食後の急な血糖値の上昇を抑えます。
疲労抑制
ローズマリーにはビタミンB1、B2、ナイアシンが含まれます。
ビタミンB1、B2、ナイアシンは、エネルギーが代謝される時の補酵素としての役割を担います。
アレルギー症状緩和
ルテオリンはロイコトリエン及びヒスタミン等を生成する酵素の生成を抑制する働きがあることから、アレルギーの症状を緩和すると言えます。
高血圧予防
ローズマリーにはカリウムが含まれ、体内のナトリウム量が過剰になると、カリウムはナトリウムの排泄を促して血圧を正常に保ちます。
ナトリウムの排泄とともに余分な水分も排出されるので、浮腫みの解消にも期待があります。
リラクゼーション
カフェ酸はコーヒーに含まれる芳香成分であり、コーヒーがリラクゼーション効果をもたらす要素の一つです。
ローズマリーにも含まれていることから、リラクゼーション効果をもたらすと言えます。