エキナセアは北米を原産とするキク科の多年草であり、いくつかの種類があります。
この中で主に使われるのはアンギスティフォリア、プルプレア、パリダがあります。
元々北米の先住民が風邪や呼吸器疾患にエキナセア・アンギスティフォリアでしたが、ドイツの製薬会社がアメリカから種子を買い取って栽培したものが、エキナセア・ブルプレア、エキナセア・パリダです。
ドイツではエキナセアが医薬品と認められており、風邪、扁桃炎、呼吸器感染症、ヘルペス、カンジダ感染症等に用いられ、注射薬としても製剤化されています。また、火傷や皮膚潰瘍の外用薬としても用いられています。
現在ではサプリメントやハーブティーとして活用されています。
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エキナセアに含まれる成分
エキナセアには、エキナセイン、イヌリン、ビタミンC、フラボノイド(アントシアニン、ケルセチン、イソフラボン)、セスキゲルペネステル(精油成分)、多糖類(ヘテロキシラン、アラビノガラクタン、フコガラクトキシログルカン)、カフェイン誘導体(エキナコシド、シコリック酸、クロロゲン酸、シナリン)が含まれています。
エキナセアに期待する効能
エキナセアの効能で知られているのは風邪、インフルエンザ、食中毒、アレルギー、炎症性疾患、ヘルペス、カンジダ、花粉症、口内炎、ストレスの軽減や予防に良いと言われています。
エキナセアには糖蛋白、ビタミンC、フラボノイド等が含まれていることから免疫賦活作用
があることが考えられます。
注意点
エキナセアを摂取した際に頭痛、吐き気、嘔吐、眩暈、味覚障害、関節痛、筋肉痛、発疹、蕁麻疹の不調が見られる時は原因を調べてみると良いでしょう。
副作用によるものかアレルギーによるものか明確にすると安心です。
アレルギー
エキナセアはキク科の植物の為、菊アレルギーのある方は何らかの形で不調が見られる場合があります。
アレルギー症状が見られる場合は摂取を避けた方が安全でしょう。
また、小児に摂取させる場合はアレルギー反応を伴うケースもあるそうなので、痒みや発疹等の症状が見られる場合も摂取を避けた方が安全と言えます。
一部の疾患に罹っている場合
妊娠中の方のエキナセアの副作用の報告は特に見られていないとのことですが、免疫性疾患や糖尿病、肺結核に罹っている場合は控えた方が良いかと思います。
医薬品やカフェインとの相互作用
エキナセアは医薬品やカフェインと一緒に摂取する時に相互作用を起こす場合があります。
医薬品の処方がされている場合は、主治医や薬剤師に一度相談してみることをお勧めします。
カフェインを含む食品と一緒に摂取した場合は頭痛や吐き気、動悸等の症状を呈する場合があります。
エキナセアにはカフェイン誘導体が含まれている為、カフェインを含むコーヒーや緑茶、紅茶、ウーロン茶、エナジードリンクと一緒に摂取することは避けた方が良さそうです。