大根は強いデトックス作用があると言われます。
大根は、特に突出して多く栄養素が含まれているわけではありません。
でも、大根独自の成分が身体の健康をサポートします。
特に葉っぱの部分に栄養が豊富にふくまれ、日本のスーパーフードと言っても過言ではありません。
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大根の栄養
大根には、イソチオシアネート、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、ジアスターゼ、ケルセチン、ビタミンCが含まれます。
大根の健康効果には次の効果に期待があります。
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大根の栄養は特に葉の部分に豊富に含まれます。
大根の葉にはビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄分、ビタミンK、食物繊維が豊富に含まれ、クロロフィルやルテイン、ゼアキサンチンが含まれます。
胃腸を守る
大根の辛み成分であるイソチオシアネートと酵素であるリパーゼ及びジアスターゼは、消化活動を促す働きがあります。
チキンカツや竜田揚げに大根おろしが付け合わせているのを見たことがあるかと思います。
揚げ物に大根やキャベツが付いているのは理に適っているのです。
イソチオシアネートは、アブラナ科の植物に含まれる成分であり、大根やキャベツ、貝割れなどに含まれます。
それは、イソチオシアネートに唾液や消化液の分泌を促す働きがあるからです。
揚げ物は消化に良くない料理であり、肉を用いたものだと尚更です。
揚げ物を食べた時にイソチオシアネートによって消化酵素の分泌が促進され、胃腸の働きが活発になると、消化がよりスムーズになります。
アミラーゼはデンプンの消化を助ける酵素です。
御飯を30回以上噛むと甘味を感じるようになるのは、消化酵素によって御飯に含まれる多糖類であるデンプンを二糖類である麦芽糖に分解することによって生じる甘さです。
プロテアーゼは蛋白質分解酵素です。
先程のイソチオシアネートで肉の揚げ物には大根おろしが付くことを話しました。
このプロテアーゼが肉を軟らかくします。
イソチオシアネートによる消化機能の促進と、肉を軟らかくすることが、肉の揚げ物料理を胃腸への負担を軽減してくれるのです。
リパーゼは脂肪分解酵素であり、リパーゼは油っこいものを食べたあとの胸やけを抑える働きがあります。
リパーゼの観点からも、揚げ物に大根おろしが付くのは理に適っているのです。
ジアスターゼはデンプンを分解する酵素であり、胃酸の分泌を抑えて胃もたれや胸やけを抑えます。
しかし、これらの成分は熱に弱いという欠点があります。
揚げ物による胸やけを抑えたいのであれば、生の大根おろしで召し上がりましょう。
デトックス
大根が何故、デトックス作用があると言われているのかというと、それは水分が多く、食物繊維が多いからです。
イソチオシアネート、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼは胃腸の働きを促進することから、腸内環境改善に期待があります。
このようなことから大根はデトックス効果があると言われています。
ケルセチンは、有害物質の排泄を促進します。
また、イソチオシアネートには抗酸化作用、癌予防、殺菌作用、脂肪燃焼促進効果があると言われます。
東洋医学では、大根のすりおろしを癌治療に用います。
それは、イソチオシアネートに殺菌作用、抗酸化作用、癌に対する抑制する作用があることから理に適っていると言えるのです。
大根の殺菌作用でよく知られているのが、刺身の妻です。
刺身には大根妻やしそ、わさびが盛られたり、寿司屋に行くと緑茶が出るのは、これらの殺菌作用によって魚の腐敗を抑え、食中毒から守ると言えます。
免疫力強化
大根は皮の部分にビタミンC、ビタミンPが含まれています。
ビタミンCは、好中球の活性や粘膜の生成に関わることから、風邪等の感染症予防効果があると言われます。
ケルセチンには抗炎症作用があり、関節痛の緩和、アレルギー症状の緩和します。
血管トラブルの予防
ケルセチンには強い抗酸化作用があり、癌や生活習慣病の予防に良いと言われています。
ケルセチンは血流改善、LDLコレステロールの低下、動脈硬化を予防するといった役割があるので、大根にはこのような働きがあると言えます。
葉っぱの栄養
スーパーで見かける大根は葉っぱが切り落とされている状態で売られていますが、これは実に勿体ない話です。
一物全体という言葉があります。
これは、生命があるものは全てのそれ自体の中で調和が保たれているということです。
マクロビオティックでは精白した米よりも玄米のほうがエネルギーがみなぎっていることを謳っています。
食品を丸ごと食べるということは栄養価も上がり、その結果、食べ物からパワーを与えられます。
砂糖一つをとってもそうですが、黒糖には本来砂糖が持っている栄養素が含まれますが、精白してしまうとこれらの栄養素が失われ、残ったものは糖分だけしか残らなくなります。
大根にも言えることであり、葉っぱも食べると、葉っぱに含まれる豊富な栄養が摂れることに繋がります。
大根の葉っぱは非常に栄養価が高く、ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄分、ビタミンK、食物繊維が豊富に含まれ、意外にもオメガ3脂肪酸が含まれています。
マクロビオティックでは葉物野菜が陰性が強いと言われますが、葉物野菜の中でも大根の葉っぱは陽性に近く、調和をとりやすいというメリットがあります。
緑色の野菜であることから、ルテインやゼアキサンチンによる抗酸化作用が享受出来たり、クロロフィルが含まれることからも、強いデトックス効果や消臭作用に期待があります。
クロロフィルは緑の血液と呼ばれることから、血液中の鉄分と結合してヘモグロビンの色素になるという役割があります。
大根の葉には鉄分が豊富な上に、鉄を還元して吸収を促すビタミンCが豊富なので、貧血予防や改善に期待があるのです。
ビタミンA、ビタミンCが豊富なので美肌効果に期待があり、粘膜生成に携わることから感染症を予防することにも期待があります。
日本のスーパーフードと言われるほど栄養価が高いので、葉っぱが沢山付いた大根を手に入れた時は、葉っぱは捨てずに有効活用しましょう。
因みに、大根の葉っぱは緑色であることから、ビタミンKが多く含まれます。
ワーファリンが服用されてしまうと、大量摂取出来なくなってしまうので、ワーファリン服用の場合は気を付けましょう。
強力なデトックス作用がある切干大根
大根の中でも切干大根は強いデトックス作用があると言われます。
ビタミンB群、ミネラルが豊富
切干大根は、ビタミンB群やミネラルの宝庫です。
大根が切干大根となると、10分の1の重量に凝縮されます。
大根に含まれる栄養素が20倍程度に増える上に、含まれるミネラルにはカルシウム、カリウム、リン、鉄分、亜鉛、マグネシウム、銅などの含有量も豊富になります。
その為、骨形成や貧血予防、ストレスに対する鎮静作用に期待があります。
ビタミンB1、B2、葉酸、パントテン酸なども含まれ、エネルギー代謝や細胞分裂に寄与しています。
古い脂肪を溶かして排出
栄養素が凝縮した切干大根は非常に食物繊維が豊富です。
食物繊維が豊富であることは、腸活にも良いということになります。
それだけでもデトックス効果に期待があります。
切干大根に含まれる食物繊維はリグニンというものであり、このリグニンは癌予防効果があることが知られるようになってきました。
リグニンは腸内で発癌物質を吸着させ、体外に排出させます。
また、胆汁酸を排出して、余分なコレステロールを排出します。
切干大根の戻し汁は、体内に溜まった古い脂肪を溶かす効果があると言われています。
特に乳製品から摂った脂肪は体内にしぶとく残ります。
そのため、体を完全に乳製品から決別するには、乳製品と絶つだけではなく、切干大根とその煮汁を摂ることを習慣付けないとリセットされません。
牛乳が使われた料理やお菓子には美味しいものが沢山あります。
しかし、天然の栄養ドリンクと言えども、人の身体に合う食品ではなく、寧ろ癌の原因になると言われています。
とにかく有効活用
切干大根の戻し汁には、甘味があります。
切干大根を調理する時は、この煮汁を活用すると甘味料としても使えるので、料理の仕上がりも自然と甘く仕上がります。
砂糖を使うより遥かに健康的なので、取り入れてみましょう。
切干大根を購入する際のポイントは、天日干しものもを選ぶことです。
切干大根を天日干しすると、太陽によって陽の気を吸収します。
陽性食品は体を温める働きがあるので、体温を高めて免疫力を向上させることに期待があります。
また、生産地もよく確認しておきましょう。
まとめ
大根の効果についてまとめます。
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大根は日本人にとって馴染みのある食材ですし、和食から洋食から様々な料理の用途に活用できます。
冬野菜なので夏場はスが入った苦味の強いものが出回ってしまいます。
その時は切干大根を活用しましょう。