カフェインはコーヒー豆やカカオ、緑茶、紅茶、エナジードリンク等に含まれる成分であり、栄養素というよりはエルゴジェニックエイドの一部としての役割があります。
エルゴジェニックエイドとは興奮作用によって本来の力の120%引き出す効果があると言われています。このような作用があることから、カフェインには交感神経を優位にしてノルアドレナリンの生成を促します。
カフェインには次のような効能があると言われています。
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上記以外にもアルツハイマー型認知症やパーキンソン病の予防効果の可能性が示唆されています。
カフェインは摂取30分後に効果が現れ始め、そのピークは摂取した3時間後に現れ、その後3~5時間かけて効果が半減します。
但し、カフェインは一度に沢山摂ると中毒症状を起こす場合があります。
カフェインの摂取量が過剰になると、吐き気や頭痛、胃痛等の症状を引き起こし、いつも不安にさらされている状態に陥り、緊張状態や落ち着きがないという症状に悩まされます。
カフェインは利尿作用があることから、摂り過ぎは体内のカルシウムの排出を促してしまいます。
妊娠中に何故カフェインの摂取を控えなければならないのかというと、胎児の栄養源の供給源は母体にあり、胎児は母体からのミネラルを容赦なく吸収していきます。
これによって母体側のカルシウム量が減ってしまいます。更に利尿効果のあるカフェインを摂取するとカルシウムを排出してしまうことによりカルシウム量が減り、母体の骨や歯をもろくさせてしまいます。
この他にもカフェインの摂取過剰症状として不眠症、神経症、心拍数増加、高血圧、不整脈を引き起こすリスクも潜んでいます。
カフェインの供給源と言えばコーヒーが主な食材ですが、カフェインの過剰摂取を避ける為にも、1日あたり400mg未満に抑え、1度に摂取する量は200mg以下に抑えます。
コーヒーの場合、約230ccのコップで1日あたり2~3杯が適量とされています。
エナジードリンクは商品によってカフェインの含有量が異なります。
また、エナジードリンクは糖分摂取の観点から糖尿病や肥満の原因になりやすく、血糖値の乱高下を起こすリスクもあります。
血糖値の乱高下は膵臓等の臓器に悪影響を及ぼす他、鬱病や幻覚症状を起こしてしまうことさえあります。
カフェインには脂肪燃焼作用があり、脂肪を分解する酵素であるリパーゼに働きかけることによって脂肪酸とグリセリンに分解します。
これによって脂肪燃焼が促され、肥満や糖尿病等の生活習慣病を予防すると言われます。
ところが糖尿病に罹患すると、インスリン分泌が正常に行われない為、食後の血糖値が急激に上昇しやすくなります。
そして食事中や食後に糖尿病の方がカフェインを摂る(コーヒーを飲む)とブドウ糖の代謝に支障をきたし、インスリン濃度やブドウ糖濃度の低下に時間がかかります。
但し、空腹状態で摂取した場合はこのような症状が起きない為、糖尿病に罹ってしまっている場合は、空腹時にカフェインを摂ると良いでしょう。