ホスファチジルセリンは体内で生成出来る物質であり、細胞膜を構成しているリン脂質の一つです。
ホスファチジルセリンは特に脳に多く存在していることから、脳機能維持に極めて重要であるとされています。
食品からは大豆や肉から摂ることが可能ですが、植物由来のものは脳関門を通過出来ないため、一度分解して脳内に入ってから再合成されます。
認知症予防
ホスファチジルセリンは脳細胞の構成物質です。
脳内でホスファチジルセリンは、神経伝達物質に関わるホルモンの分泌を促します。
ホスファチジルセリンは、脳細胞内の物質の酸化を防いだり、脳細胞の膜を軟らかくすることによって、神経の伝達が円滑に行えるようにサポートします。
脳細胞の膜が軟らかく成れば神経間の情報を伝達しやすくなり、ホルモン分泌が促進されることから、脳機能向上に期待があります。
また、脳の酸化を防ぐことは、脳の細胞の損傷を防ぐことになるため、認知症のリスクを低減させると言えます。
このようなことから、アルツハイマー型認知症の予防に期待があるのです。
ホスファチジルセリンを含む食品
ホスファチジルセリンを含む食品には、大豆をはじめ、青魚、カツオ、レバー、白いんげん豆等に含まれます。
また、EPAやDHAと一緒に摂ると、相乗効果によって脳の血流を促し、脳機能を向上させます。
そして、抗酸化作用のあるビタミンA、C、E、ファイトケミカル、ポリフェノール、フラボノイドと摂ると、活性酸素による脳のダメージを軽減する作用が相乗されます。