オリーブと言えばオリーブオイルが健康な油として知られていますが、オリーブは地中海を原産とする植物です。
オリーブの実には緑色のものと黒いものがありますが、緑色のものは実が未熟であり、黒いものは熟したものです。
オリーブはパスタやサラダ、ピザ、カナッペ等に用いられます。
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オリーブの栄養
オリーブにはビタミンA、ビタミンE、βカロテン、カルシウム、カリウム、マグネシウム、オレイン酸、リノール酸、パルミトレイン酸、植物ステロール、クロロフィル、フェノール化合物、不溶性食物繊維が含まれます。
オリーブには次の健康効果に期待があります。
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腸内環境改善
オリーブオイルが腸内環境海瀬に良いことはよく知られていますが、その原料であるオリーブそのものにオレイン酸が含まれるからです。
そして実そのものであることから食物繊維も含まれます。
オリーブには水溶性と不溶性の食物繊維の両方が含まれますが、水溶性食物繊維の含有量が少ない一方、不溶性の食物繊維が豊富に含まれます。
不溶性食物繊維やオレイン酸は腸の蠕動運動を促します。
マグネシウムは水分と一緒に摂ると、腸管内の老廃物に水分を含ませ、体外排出を促します。
クロロフィルはマグネシウムを含み、このマグネシウムが強いデトックス作用を持ちます。
その作用は水銀やダイオキシン等の有害物質や重金属を排出するほど強力です。
パルミチン酸は粘膜生成に関わり、腸管の粘膜生成にも携わります。
オレイン酸は便の排出を円滑にさせる働きがあります。
これらの栄養成分が相互することによってオリーブによる腸内環境改善が図れると言えるのです。
消臭作用
クロロフィルには悪臭因子を分解する働きがあります。
オリーブそのものに強いデトックス作用があることから、消臭作用に期待があります。
循環器疾患予防
オリーブの脂質の約半分以上がオレイン酸で占めています。
オレイン酸はLDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やすことから脂質異常症の予防に良いと言われます。
また、リノール酸も少量であれば同様の働きをします。
植物ステロールはコレステロールの吸収を阻害する働きがあります。
ビタミンAやビタミンEには抗酸化作用があります。
抗酸化作用によって血液中の中性脂肪やLDLコレステロールの酸化が抑制され、動脈硬化や血栓症の予防に繋がります。
オリーブにはカリウムも含まれています。
カリウムは血液中の余分なナトリウムの排泄を促すことから、血圧が正常になるように調節します。
その為、オリーブは、高血圧、脂質異常症、動脈硬化、血栓症、心疾患、脳血管疾患の予防に良いと言えます。
美肌効果
オリーブオイルの抗酸化作用が美肌に良いことから、オリーブも同様に美肌効果に期待があります。
抗酸化作用によって紫外線からの肌のダメージを抑え、シミやしわなどの老化防止に期待があります。
ビタミンAには皮膚の細胞を若返らせる働きがあり、エラスチンやコラーゲン、ムコ多糖類の生成に関わります。
パルミトレイン酸は、皮膚に水分や栄養を補給して、肌を乾燥から守ります。
また、オリーブが持つ強いデトックス作用や腸内環境改善によって美肌効果が得られることにも期待があります。
骨を丈夫にする
オリーブにはカルシウムとマグネシウムの両方が含まれています。
カルシウムは骨や歯の材料となり、マグネシウムはカルシウムを骨や歯に定着させ、骨密度の維持を図ります。
造血作用
クロロフィルは体内に入ると鉄分と結合してヘモグロビンの色素になります。
その為、オリーブは造血作用に関与しています。
目の健康維持
オリーブは、ビタミンA、βカロテンが豊富に含まれています。
ビタミンAは網膜の光刺激反応に重要な役割を果たし、細胞の形成にも欠かせません。
ビタミンAは皮膚の細胞を若返らせ、ムコ多糖類の生成に関わることから、目の粘膜を保持します。
パルミトレイン酸は粘膜に潤いを与え、ドライアイから守ります。
糖尿病予防
オレイン酸、パルミトレイン酸には満腹中枢を刺激する働きがあり、食欲を抑制します。
その為、食べ過ぎによる血糖値の乱高下や肥満を予防すると言えます。
まとめ
オリーブについてまとめます。
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オリーブの実は塩漬けとして売られてることが多いです。
塩漬けの場合はナトリウムの含有量が多いので、美容効果があるからと言って沢山食べ過ぎないようにしましょう。