カモミールはキク科の植物であり、リンゴのような甘い香りを漂わせます。
ハーブティーやアロマオイルとして親しまれていますが、カモミールの歴史は古く、古代エジプトでは「太陽神への捧げもの」として、古代ギリシャでは熱病や婦人病の治療に用いられてきました。
カモミールにはローマンカモミールとジャーマンカモミールがあります。
ローマンカモミールはハーブティー、アロマオイル、入浴剤として、ジャーマンカモミールはハーブティー、入浴剤、うがい薬として用いられています。
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カモミールに期待する効果効能
カモミールにはαビサボロール、カマメロサイド、カマズレンが含まれています。
その為、次のような健康効果に期待があります。
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リラクゼーション
カモミールの香り成分にはリラクゼーション効果があり、緊張感、不安、怒りを抑制します。
これはカモミールの香り成分によって平滑筋の緊張が緩和されるためと考えられます。
また、リラクゼーション効果は胃腸の働きを活発にさせるため、食欲を増進させます。
カマズレンには身体を温めることから、睡眠の質の向上にも期待があります。
炎症抑制
αピサボロールには、抗炎症作用、抗菌作用、消炎作用、抗アレルギー作用があります。
そのため、日焼けや火傷、湿疹、乾燥肌、痒みといった肌トラブルを解消する上に、皮膚の創傷や潰瘍の改善にも期待があります。
アトピーによる皮膚症状を抑える上に、皮膚症状以外の炎症疾患の抑制にも期待がありあます。
身体を温める
カマズレンには身体を温める働きがあります。
身体を温めることによって発汗を促したり、冷えによる不調を予防すると言えます。
身体が冷えると、生理痛や月経前症候群の不快な症状を緩和することに繋がります。
糖化による老化防止
カモミールに含まれるカマメロサイドは、糖化によって生成されるAGEsの生成を抑制することから、老化防止に期待があります。
悪玉のAGEsが大量産生すると、全身の細胞を老化させてしまいます。
糖化は毛細血管のトラブルに繋がることから、糖尿病の合併症を引き起こします。
また、白内障や骨粗鬆症、心筋梗塞、癌等、全身の細胞の老化によってこれらの症状を引き起こしてしまいます。
体内の老化は見た目の老化にも繋がってしまいます。
カマメロサイドには糖化を抑えることから、これらの症状の予防に役立てると言えます。
注意点
カモミールを摂取する際は次の点に気を付けましょう。
妊娠中
カモミールはノンカフェインですが、子宮収斂作用があることから、妊娠中の摂取は控えるようにして下さい。
アレルギー
カモミールはキク科の植物です。
キクアレルギーがある場合も摂取を控えておくと良いでしょう。