「紫とうもろこし」が持つ黄色いとうもろこしと違った健康効果とは?

紫とうもろこしはペルーをはじめ、ボリビア、エクアドル、アルゼンチン等でも生産されています。

日本では紫とうもろこしの存在をあまり知られていません。

いとうもろこしとの大きな違いはアントシアンが含まれていることです。





 

紫とうもろこしの栄養

紫とうもろこしには、ビタミンA、ビタミンB2,ビタミンC、ナイアシン、アントシアニン、リン、鉄分が含まれています。

  • 目のトラブル予防
  • 三大栄養素の代謝
  • 皮膚や細胞の形成
  • 鉄欠乏性貧血予防
  • 抗アレルギー

 

目のトラブル予防

紫とうもろこしにはビタミンAが含まれ、ビタミンAには網膜細胞の保護光刺激反応に重要な役割があると言われます。

ビタミンB2には粘膜保護作用があることから白内障予防に役立ち、更に眼精疲労や涙目を改善すると言われています。

アントシアニンにはロドプシンの再合成を助ける働きがあると言われます。

ロドプシンは光にあたると一旦ビタミンAに変換され、再度ロドプシンを再合成します。この働きによって眼精疲労から眼を守ると言われています。

アントシアニンには毛細血管を保護し、コラーゲン合成作用によって角膜や網膜にあるコラーゲンを安定させると言われます。

また、血管トラブルから守ることによって糖尿病合併症による網膜症や網膜剥離から眼を守ることに期待があります。

 

三大栄養素の代謝

紫とうもろこしに含まれるビタミンB2、ナイアシンは三大栄養素の代謝に関わり、ビタミンB2は代謝過程で必要な酸化還元酵素や脱水素酵素の補酵素として補助的に関わることによってエネルギーを代謝します。

ナイアシンは他の物質と結びついてニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)という物質となり、エネルギー産生に必要な酵素となって利用されます。

 

肝機能保護

紫とうもろこしは肝機能を保護する働きがあると言われます。

ナイアシンやビタミンCにはアセドアルデヒド分解促進作用があると言われ、二日酔い予防に良いと言われます。




 

皮膚や細胞の形成

ビタミンB2には皮膚や各器官の粘膜を正常に保つ働きや、皮膚、髪、爪などの細胞を再生する働きがあります。

また、肌荒れ予防にも効果があると言われています。

ビタミンA、ビタミンCには抗酸化作用があることから紫外線から皮膚を守り、シミ、シワ、たるみを予防すると言われます。

更にビタミンCには一度出来てしまったシミやそばかすを目立たなくすると言われます。

その為、紫とうもろこしには美肌効果が期待出来ると言えるでしょう。

 

鉄欠乏性貧血予防

紫とうもろこしには鉄分が含まれ、赤血球の材料として活用されます。

ビタミンCは三価鉄を二価鉄にすることによって鉄分の吸収を促します。

紫とうもろこしは鉄欠乏性貧血予防に役立てることが言えます。

 

抗アレルギー

紫とうもろこしに含まれるアントシアニンにはヒスタミン量を抑える働きがあることが知られています。

ヒスタミンが抑えられることによって花粉症による目の痒みや鼻水、くしゃみ等の不快な症状を軽減するでしょう。

 

まとめ

紫とうもろこしについてまとめます。

  • 目のトラブル予防
  • 三大栄養素の代謝
  • 皮膚や細胞の形成
  • 鉄欠乏性貧血予防
  • 抗アレルギー

日本ではあまり馴染みのない紫とうもろこしですが、色素の違いによって効能がそれぞれ異なります。

黄色いとうもろこしにはないアントシアニンの効能を享受出来るというところが、大きな違いと言えるでしょう。

 
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