春に収穫されるアブラナ科の野菜「菜の花」は栄養価にも汎用性にも優れている

菜の花はアブラナ科の植物であり、旬は3月頃になります。

アブラナ科の緑黄色野菜であることから、栄養価も高く、ファイトケミカルによる健康効果にも期待がある食品です。

種と西洋種がありますが、ビタミンCの含有量は和種が優れ、αリノレン酸の含有量は西洋種の方が多く含まれます。

和食やパスタというように、用途が幅広い野菜です。





 

菜の花の栄養

菜の花にはビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビオチン、パントテン酸、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛、イソチオシアネート、ケンフェロール、クロロフィル、ルテイン、ゼアキサンチン、スルフォラファン、αリノレン酸、食物繊維が含まれています。

食物繊維は不溶性食物繊維の方が多く、水溶性の5倍含まれています。

菜の花に期待する健康効果には、次のものが挙げられます。

  • 三大栄養素の代謝をサポートする
  • 美肌効果
  • 目のトラブル予防
  • 骨を丈夫にする
  • 貧血予防
  • 出産の成立
  • 殺菌作用
  • 消臭作用
  • 免疫力アップ
  • 癌予防
  • 循環器疾患予防
  • 抗ストレス
  • 消化吸収力を高める
  • アルコール代謝
  • 止血作用

 

三大栄養素の代謝

菜の花には炭水化物の代謝に関わるビタミンB1、マグネシウム、脂質の代謝に関わるビタミンB2、蛋白質の代謝に関わるビタミンB6がふくまれています。

また、解糖系やクエン酸回路でエネルギーを利用するために必要な、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸が含まれています。

エネルギー代謝が円滑に行われると、乳酸の生成を抑えるとともに有酸素運動を負担なく継続して行うことが出来ます。

ケンフェロールにはミトコンドリアの機能を高める働きがあります。

ミトコンドリアが活性化すると、脂肪燃焼が促進します。

エネルギー代謝が正常に行われると糖や脂質が燃焼されるため、肥満をはじめとする生活習慣病を予防することを支えています。

そして、蛋白質の代謝に必要なビタミンB6も含まれています。

筋肉の生成に関わることでダイエットしやすい身体を作ったり、神経伝達物質の生成や筋肉の収縮等の働きにも関与しています。


 

美肌効果

菜の花には抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンE及びルテイン、ゼアキサンチン、クロロフィルといった抗酸化作用のあるファイトケミカルを含みます。

鉄分はカタラーゼやSODの材量となり、亜鉛はSODの構成成分となることから、菜の花は活性酸素除去成分を構成することに関わります。

この抗酸化作用によって紫外線によるダメージから守り、肌が老化することを予防します。

ビタミンA、ナイアシン、ビタミンC、鉄分、亜鉛はコラーゲン生成をサポートします。

ビタミンAは表皮の細胞を生まれ変わらせることから、皮膚を若返らせると言われます。

ビタミンCは一度できてしまったシミやそばかすを目立たなくします

菜の花の中でも和種の菜の花のビタミンCの含有量は100gあたり130g含まれており、野菜の中でもトップクラスを誇ります。

ビタミンB2は皮膚や各器官の粘膜を保持し、髪や爪、皮膚等の細胞の再生に関わります。

そして、天然のサングラスと呼ばれるルテインやゼアキサンチンは、目から入る紫外線量を軽減することによって肌の老化を抑制します。

これらの栄養成分の働きがあることから、菜の花は美肌効果があると言えます。




 

目のトラブル予防

菜の花には明暗反応に欠かせないビタミンAが含まれています。

ビタミンAは角膜の修復やムチンの産生を促進する働きがあります。

ビタミンB2には細胞を再生する働きや粘膜を保護する働きがあります。

ビタミンCは白内障予防や加齢性黄斑変性症の進行を遅延する働きがあります。

ルテインやゼアキサンチンは黄斑部を守り、水晶体を活性酸素から守ります。

これらの栄養成分によってドライアイ、疲れ目、白内障、加齢黄斑変性症、涙目、目の痒み等、目のトラブルから守ると言えます。

また、コラーゲン生成に関わる栄養成分が含まれていることからも、老眼の進行を防ぐことに期待があります。

 

骨を丈夫にする

菜の花には骨や歯の栄養となるカルシウム、リン及び、これらを定着させるマグネシウムが含まれています。

ビタミンKは骨に存在するオステオカルシンを活性化して骨調整を図ります。

そして、ビタミンA、ナイアシン、ビタミンC、鉄分、亜鉛はコラーゲン生成に関わり、骨形成をサポートしています。

菜の花には骨や歯の形成に関わる栄養素が複数含まれていることから、骨を丈夫にし、骨密度の低下を防ぐことに期待があります。

 

貧血予防

菜の花には赤血球の材量となる鉄分が豊富に含まれています。

そして葉緑素の成分であるクロロフィルは「緑の血液」と呼ばれることから、体内に入ると鉄分と結合してヘモグロビンの色素となります。

また、ビタミンCは非ヘム鉄をヘム鉄に還元して、鉄の吸収を促します。

鉄分とビタミンCの働きによって鉄欠乏性貧血の予防に良いと言えます。

 

出産の成立

菜の花には葉酸が豊富に含まれています。

葉酸は細胞分裂に必要な栄養成分であり、胎児の正常な成長に欠かせません。

菜の花には亜鉛も含まれ、男性ホルモンの材量となります。

その為、男性由来の不妊症予防にも役立つと言えます。




 

殺菌作用

クロロフィルに含まれるマグネシウムには、ダイオキシンや鉛、カドミウム等の有害物質の排泄を促す働きがあります。

クロロフィルは悪臭因子を分解することから、消臭効果もあります。

イソチオシアネートには殺菌作用があり、サルモネラや大腸菌、腸炎ビブリオ、ヘリコバクターピロリ等の菌の繁殖を抑えます

 

免疫力アップ

菜の花には粘膜生成に関わるビタミンA、ビタミンB1、ビタミンCが含まれ、粘膜を強化することによって菌の侵入を妨げます。

ビタミンCは、好中球の働きを活性化させ、増強を図ります。

そして、NK細胞の活性化にもビタミンCが関わります。

亜鉛は、抗酸化成分の材量となることから、細胞性免疫機能に非常に重要な役割を果たします。

その為、風邪等の感染症予防に有効的と言えます。

 

癌予防

菜の花には活性酸素の働きを抑制させる成分が複数含まれており、細胞の損傷を防ぐことから癌予防に期待があります。

ビタミンCは白血球の働きを増進させるとともに、NK細胞の活性化にも関与します。

イソチオシアネートは白血球を増やす働きがあると同時に、癌細胞の増殖を抑える働きがあることが知られています。

菜の花は、癌予防効果に期待のある食品と言えるでしょう。

 

循環器疾患予防

菜の花にはオメガ3脂肪酸であるαリノレン酸が含まれています。

αリノレン酸は、血液中のLDLコレステロールを減らしてHDLコレステロールを増やす上に、中性脂肪を減らす働きもあります。

抗酸化作用があることからも、血液中の中性脂肪やLDLコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化や血栓症等の血管トラブルを未然に防ぎます

そして、イソチオシアネートには血液の凝固を阻害する働きがあります。

その為、脳梗塞や心筋梗塞等の循環器疾患のリスクを抑えると言えます。

 

抗ストレス

菜の花にはビタミンCが豊富に含まれることから、ストレス耐性を高めると言えます。

マグネシウム、鉄分はセロトニン生成のための材量となります。

カルシウムやマグネシウムには興奮抑制作用があります。

そして、マグネシウムにはGABAの働きを持続させます。




 

消化促進

イソチオシアネートは、唾液や消化液の分泌を促進する働きがあります。

食欲を増進し、胃もたれや胸やけを抑えて、胃腸の働きを活発にします

 

アルコール代謝

アルコールを代謝する時には、大量のビタミンB1を必要とします。

ビタミンCはアセドアルデヒドを酢酸に変えることに関わります。

ナイアシンは、アセドアルデヒド分解の際に補酵素として働きます。

亜鉛は、アルコール脱水酵素の構成成分としてアルコールの代謝に関わります。

これらの栄養成分の働きによってアセドアルデヒドを無害な酢酸に代謝して、二日酔いを予防します。

 

止血作用

菜の花に含まれるビタミンKには、血液凝固作用があります。

ビタミンKによる血液凝固作用は、怪我等による傷口からの出血量を抑えるために血液の凝固を促進させ、大量出血に至らないようにします

 

注意点

菜の花にはビタミンKが豊富に含まれています。

ワーファリン等の血液凝固抑制剤を服用している場合は、薬の作用を弱めてしまう場合があります。

 

まとめ

菜の花についてまとめます。

  • 三大栄養素の代謝をサポートする
  • 美肌効果
  • 目のトラブル予防
  • 骨を丈夫にする
  • 貧血予防
  • 出産の成立
  • 殺菌作用
  • 消臭作用
  • 免疫力アップ
  • 癌予防
  • 循環器疾患予防
  • 抗ストレス
  • 消化吸収力を高める
  • アルコール代謝
  • 止血作用

菜の花は非常に栄養価の高い食品です。

春先に収穫されるので、旬の時期に菜の花からの豊富な栄養を摂って健康づくりに役立てましょう。

 
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