クワンソウはユリ科のワスレグサ属の多年草でであり、中国を原産としています。(写真はワスレグサ)
国内では温暖な地域で栽培しており、その多くは沖縄で栽培されています。
花が咲く時期は秋ごろとされ、ユリのような形をしたオレンジ色の花を咲かせます。
クワンソウは、沖縄伝統野菜28品目の一つとして沖縄県に指定されています。
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クワンソウの歴史
クワンソウの歴史は古く、琉球王朝の時代から食され、宮廷でのおもてなしにも使われていたとの言われがあります。
かつては豚肉とクワンソウを一緒に煎じて、薬膳として食されていたと言われます。
また、葉や茎の部分に薬効部分があると言われ、煎じることで安眠効果が得られることから民間療法として扱われました。
現在は、葉や根っこの軟らかい部分を和えものや炒め物に用いたり、花の部分を天ぷらや酢の物に用いられています。
クワンソウの効能
クワンソウは「眠い」を意味するニーブイが由来となっていることから「ニービグサ」とも呼ばれています。
クワンソウの注目の成分はオキシピタナミンです。
オキシピタナミンには眠りを促進する力があることが知られるようになりました。
オキシピタナミンの睡眠効果の注目するところは、ノンレム睡眠を誘う働きです。
ノンレム睡眠とは深い睡眠にて脳の休息を図ります。この時、眼球運動は行われていません。
一方レム睡眠は身体の睡眠を目的としており、眼球運動が行われる浅めの睡眠であり、この時は脳が働いています。
ノンレム睡眠、レム睡眠を繰り返し、この周期を4周ほど繰り返したあたりで体温が上昇し始め、起床となります。
特に一番最初のノンレム睡眠が一番深く、入眠して90~120分の間が該当します。
その間、次のことが行われます。
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クワンソウはノンレム睡眠を誘発することによって睡眠による十分な休息を与え、ノンレム睡眠による効果を得られることに期待があるのです。
副作用は?
クワンソウによる睡眠効果は、睡眠薬と違い副作用が見られないというメリットがあります。
この件は(財)食品薬品安全センターによる安全性試験にて、問題がないことが確認されています。
まとめ
質の良い睡眠を得られることは、十分な休息を得られる上にメリットが沢山あります。
成長ホルモンの分泌促進による美肌効果や肥満予防、食欲抑制、免疫力強化、メンタルヘルス、記憶の定着などに期待があるでしょう。
身体や脳の休息、脳腸相関の関係から、十分な睡眠によって得られる効果は、腸内環境改善に通ずるものがあると考えられます。
良質な睡眠を得るには生活リズムを整えることも大切ですし、食事の摂り方も鍵を握っています。