キャロブは地中海東部原産のマメ科の植物であり、古代エジプトの時代から甘味料として用いられていたという歴史の古い食物です。
サトウキビが利用される以前の甘味料として食されていたそうです。
キャロブはビタミンがミネラルが多いことから、日本では健康食品の材料として活用されています。
キャロブの形が鞘に似ていることから、日本では「イナゴマメ」と呼ばれています。
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キャロブの栄養
キャロブはチョコレートに似ていますがカフェインレスという特徴があります。
キャロブは不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
そしてビニトール、カルシウム、カリウム、鉄分が含まれています。
チョコレートと違い低脂肪です。
キャロブには以下のメリットがあります。
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老廃物排泄
キャロブには不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
不溶性食物繊維は善玉菌の餌となり、腸内環境を善玉菌優位にします。
不溶性食物繊維は腸の蠕動運動を促して老廃物を排泄することから、便秘解消やデトックス効果に期待があります。
老廃物排泄によって免疫力アップや美肌効果、メンタルヘルスの向上等に期待があります。
カルシウムが豊富
キャロブはカルシウムが豊富に含まれています。
カルシウムは骨や歯の材料となります。
骨や歯を丈夫にするには、複数の栄養成分と組み合わせます。
マグネシウム、ビタミンD、ビタミンKが必要不可欠であり、更にビタミンC、鉄分と合わせて摂ることが望ましいです。
豆乳と併せて摂るとミルクココア感覚で摂れる上に、豆乳からマグネシウムが採れる為、骨を丈夫にすることが可能となります。
抗ストレス効果
カルシウムには神経興奮抑制作用がある為、怒りを鎮静してストレスに対する抵抗力を付けたり、筋肉の神経を正常に保つことによってだるさを予防する働きがあると言えます。
キャロブは食物繊維が豊富なことから、腸内環境改善によっても抗ストレス効果を得られるでしょう。
生活習慣病予防
キャロブにはビタミンB群の一種であるピニトールが含まれています。
ピニトールとはマメ科の植物に存在している天然の成分であり、血糖値や肝機能の改善に効果があることが知られています。
その為、糖尿病予防や脂肪肝、非アルコール性肝硬変の予防に良いと言われています。
ピニトールは体内に取り込まれた後、カイロイノシトールに変換します。
また多嚢胞の体質改善効果が証明されており、カイロイノシトールが糖の分解に関わっていることにより、体質改善が見られたそうです。
食物繊維は腸管から余計な糖分の吸収を抑えることからも、糖尿病や肥満、肝機能低下の予防効果があると言えます。
更にキャロブの食物繊維にはグレリンという空腹を感じるホルモンの分泌を抑える働きがある為、食べ過ぎによる肥満予防効果が期待出来ます。
キャロブはカリウムも豊富に含まれ、血液中の余分なナトリウムを排泄して電解質のバランスを調整することから、高血圧予防にも良いとのことです。
ペットにあげても大丈夫です
キャロブはチョコレートに似ています。
ところがチョコレートはカフェインが含まれている為、ペットには不向きです。
しかし、キャロブはカフェインレスなのです。
その為、チョコレートが体質的に合わない場合やペットのおやつに、チョコレート等のカカオが入ったお菓子の代替品として活用することが出来ます。
妊娠中でも安心して召し上がれるというメリットもあります。
脂質が摂れない人のチョコレートの代わりとして
キャロブには殆ど脂質が含まれていません。
キャロブは肥満予防効果に期待のある成分も含まれ、ダイエット中のおやつとしても活用でいます。
膵臓疾患や胆石症等を起している場合は、脂肪制限の指示を受けることがあります。
そうなると脂質の多いチョコレートは、あまり摂取することが出来ません。
キャロブは脂肪制限の指示をされている方のチョコレートの代替えとして摂れるメリットがあるので、チョコレートを食べたいというニーズに応えられるのです。
注意点
キャロブを摂る際には以下の点に注意することです。
栄養成分の吸収阻害
キャロブには造血作用のある鉄分が含まれている為、貧血予防に効果的と言われます。
ところが、キャロブには食物繊維が豊富に含まれている為、肝心な鉄分の吸収を阻害してしまう場合があります。
キャロブを摂取する時はビタミンCを多く含む食品と一緒に摂取し、吸収しにくい二価鉄を非ヘム鉄にして吸収を促す工夫をする必要があります。
アレルギー
キャロブはごく稀にアレルギー反応を起こすことがあります。もし、食べた時に気になる症状を呈する場合は原因を調べてもらうと良いでしょう。
腎機能低下
キャロブはカリウムが豊富なことから、腎機能が低下している場合は食べ過ぎに注意しましょう
カリウムはナトリウムの排泄を促進作用があり、心疾患や腎疾患の予防には有効的ですが、腎機能の低下が進行すると排泄機能が働かなくなり、本来排泄されるはずのカリウムが体内に蓄積してしまいます。
カリウムの蓄積は不整脈を起こす原因にもなり、心不全に至ってしまうことがあります。
腸管トラブル
キャロブは食物繊維が豊富なことから、腸管トラブルを起している場合は出来るだけ摂取を避けた方が望ましいです。
腸閉塞を起している場合、腸管の狭窄が見られたり、腸管の神経障害によって腸が正常に機能しないという症状を呈しています。
このような症状を起していると、食物繊維によって腸管を詰まらせやすくなり、腹部膨満や嘔吐等の症状を引き起こすことがあります。
リーキーガット等の炎症性疾患を起こしている場合も、食物繊維の摂取はデメリットとなり、腸管を傷つけたり症状を悪化させてしまうリスクがあります。
まとめ
キャロブについてまとめます。
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キャロブはチョコレートに似ていながら、ペットのおやつやチョコレートが食べたい人のチョコレートの代用品として活用出来ます。
ただ、沢山食べ過ぎると栄養素の吸収を阻害してしまう場合があります。