ギムネマはインド南部を原産とし、東南アジア、中国南東部に分布するガガイモ科の常緑つる性植物です。
ギムネマはインドのアーユルヴェーダにおいて2000年以上前から、糖尿病、皮膚病、泌尿器系疾患等の薬として、そしてダイエットハーブとして利用されてきました。
Table of Contents
甘味抑制
ギムネマの葉には「ギムネマ酸」という成分が含まれています。
このほかにポリペプチドのグルマリン、アルカロイド等が含まれています。
ギムネマ酸には甘味抑制 効果があります。
ギムネマ酸は舌の味蕾に働きかけて甘味の感覚を麻痺させます。
この麻痺は甘味に限ってのことであり、適量を摂取している場合は塩味、苦味、酸味には影響を及ぼしません。
食物繊維様作用
ギムネマ酸には小腸におけるブドウ糖吸収抑制、血糖値の上昇抑制 があると言われています。
そして血中コレステロールや中性脂肪を低下 させる働きがあるといわれています。
これらの働きによって糖尿病や肥満、脂質異常症の予防 に期待があります。
また、このように食物繊維のような働きがあることから便秘解消 の効果も期待出来ます。
一度に大量摂取をしない
ギムネマは一度に大量摂取すると全ての味覚に麻痺が起こり、却って血糖値を上昇させるとの報告があるとのことです。
そしてギムネマの効能は数時間で回復してしまう為、一度摂取したからといって甘味の麻痺が永久的に継続できるわけではありません。
ギムネマは摂取量さえ気を付けていれば重大な副作用がないことが言えます。
副作用
副作用には次のような症状が見られるとのことです。
腹部膨満
副作用として見られる症状として、腹部膨満感、おならが出やすくなる、お腹が緩くなることがあります。
その為、お腹をこわす傾向のある方や、元々貧血が見られる場合は摂取を避けた方が良いでしょう。
栄養成分の吸収阻害
食物繊維の様な効能があることから栄養の吸収を妨げてしまい、貧血を起こしてしまうことがあります。
胎児の成長阻害
妊娠中においても胎児への栄養吸収を抑えられてしまうことが懸念することから、妊娠中は摂取を控えた方が良いと言えます。
妊娠中はカルシウムも鉄分も必要ですが、胎児の成長には葉酸が欠かせません。
葉酸は不足になりがちな為、妊娠中は積極的に摂って欲しい栄養成分です。
ところが、葉酸の吸収が妨げられてしまうと胎児の正常な成長が出来なくなり、奇形児を産むリスクが上がってしまいます。
子供の脳機能の成長を阻害
成長期の子供においてもギムネマは摂取を避けるべきであり、成人するまでの間はブドウ糖は脳の成長に必要となります。
ギムネマの摂取によってブドウ糖の吸収を抑えてしまうと、その後において脳神経が正常に機能しなくなってしまうことが考えられます。
低血糖
血糖上昇抑制作用があることから、摂り過ぎは低血糖を起こしてしまう恐れがあります。
低血糖は軽いうちは倦怠感を訴えますが、重度になると意識を喪失させてしまいます。
糖尿病の治療をしている場合は、医師の総合的観点から薬の処方や1日あたりの栄養量を指示しており、自己判断でサプリメントを摂取すると様々なリスクを伴います。
一人で判断せずに主治医に相談することをお勧めします。