腸内の大掃除で生活習慣病と胆石症の予防に役立つ「グルコマンナン」

グルコマンナンはグルコースとマンノースが融合された多糖類です。こんにゃく芋に含まれている為「コンニャクマンナン」とも呼ばれています。

グルコマンナンはこんにゃく芋の根茎を乾燥して粉砕した後、含水エタノールによる洗浄及び冷~温水から抽出されることによって得られます。

 

腸内環境改善

グルコマンナンは水溶性食物繊維の為、水分を含むことによってゲル化し、大きく膨らむ性質があります。

腸内で分解されるとオリゴ糖を生成する為、善玉菌を増やす働きがあると言われます。

これらの働きによって便を軟らかくしてかさを増やす働きがあると言われます。

不溶性食物繊維と一緒に摂ると蠕動運動を促す為、腸内に溜まった老廃物や毒物を排泄し、腸内環境を改善することに期待があります。

 

生活習慣病予防

水溶性食物繊維には血液中の中性脂肪やLDLコレステロールを吸着して体外に排出させることに関わっています。

この働きによって糖尿病や脂質異常症、高血圧の予防や改善効果に期待があり、更に動脈硬化、脳梗塞、心疾患、脂肪肝、胆石症などの疾病予防に期待があります。

水溶性食物繊維は水分を含むと膨らむ性質があります。胃の中に入ると水分を含んで体積が広がり、満腹感によって食欲を抑えます。

この満腹感が食べ過ぎを防ぎ、余分な糖分やエネルギーを摂らないことによって糖尿病や肥満予防に良いと言われているところです。

 

こんにゃくからのグルコマンナンの効能は期待しない方が良い

グルコマンナンはこんにゃくの8割を占める程多く占めるから、グルコマンナンとしての効能は同じだと思われますが、こんにゃくに加工する時にアルカリ性物質が加わることによって水溶性食物繊維ではなくなってしまいます。

その為、こんにゃくを食べる場合はあまり食物繊維の効能に期待しない方が良いでしょう。

但し、こんにゃくは低カロリーな為、食事のかさ増しに活用して、低カロリーでボリュームのある料理方法として活用し、肥満予防やダイエットに活用するのが適しています。


 
栄養相談、サポート詳細
 

関連記事

最近の記事

  1. 大豆の大量摂取が甲状腺に影響を及ぼす…ゴイトロゲンとは?

  2. 強い抗酸化作用が秘められる「チコリ酸」

  3. いくら食べても太らない…隠れ肥満とサルコペニアのリスクの低減を図るには?