ダイエット甘味料として汎用性の高い「エリスリトール」

エリスリトールはカロリーゼロで糖アルコールに属する成分であり、人工甘味料として使われています。

エリスリトールはメロン、ぶどう、梨、醤油、味噌、ワイン、きのこ類に含まれています。

但し、甘味料としてのエリスリトールはブドウ糖を大量に発酵させて作られているので、これらの食品からは抽出されていません。

 

食後血糖上昇がなく虫歯予防に有効的

エリスリトールは砂糖の6割から7割の甘さがあり、さっぱりした後味があるという特徴があります。また、糖アルコールは虫歯の原因となる酸を持っていません。

エリスリトールは糖アルコールであるものの9割は体内に吸収されます。

吸収後はそのまま尿として排泄され為、吸収力がないのと大して変わりません。

その為、甘さがあるものの食後血糖値を上げることがないのです。

 

依存症を起こしやすい

エリスリトールを摂取する際の注意点は、依存症を起こしやすいことです。

甘い物を食べた時、脳は条件反射的にドーパミンを分泌します。

このドーパミンには習慣性がある為、エリスリトールを摂り過ぎてしまうと依存してしまいます。

また、脳が甘い物を食べたと認識することによって、膵臓にインスリンを分泌するように指令します。

血糖値の上昇が抑えられているところにインスリンが分泌される為、血糖値とインスリンのアンバランスを招いてしまい、低血糖を起こしてしまいます。

低血糖を起こすと膵臓はグルカゴンという血糖上昇ホルモンを分泌します。

これによって何とか血糖コントロールを図ろうとするのですが、エリスリトールの依存症となっている場合、常に膵臓はホルモンを分泌している状況となります。

膵臓からのホルモン分泌が絶え間なく続くと、ホルモン分泌機能が衰えてしまいます。

インスリンやグルカゴンが正常に分泌されないと血糖コントロール不良を起こしてしまい、極度に高血糖や低血糖を起こす場合があります。

高血糖を起こしてしまうと糖尿病の合併症のリスクが高まります。一方低血糖を起こしてしまうと昏睡状態に陥ります。

 

糖アルコールの中では緩下作用が緩い方

エリスリトールは糖アルコールの中でも緩下作用が弱いと言われますが、過剰摂取するとおなかがゆるくなる場合があります。

エリスリトールの安全性については特に問題視されていませんが、1日あたりの摂取量は30~40g程度に留めておくと良いでしょう。

 
栄養相談、サポート詳細
 

関連記事

最近の記事

  1. 4つに分類される「カラメル色素」は出来るだけ避けたい食品添加物

  2. 酵素ドリンクの役割と注意点

  3. 春の七草の一つである「せり」は3~4月が食べ頃