テオブロミンはアルカロイドの一種であり、カカオに含まれている成分であり、チョコレートやココアに含まれる苦み成分です。
また、コーラにも利用されていると言われます。
テオブロミンは1878年に発見されました。テオブロミンの「テオ」は「神の食べ物」が由来となっており、現在では血管拡張剤や利尿薬として医療の場で活用されています。
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テオブロミンの主な働き
テオブロミンの働きには次のものが挙げられます。
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血流促進によって得られる様々なメリット
テオブロミンには血流促進効果があることから、以下のようなメリットをもたらします。
基礎代謝亢進
血流促進効果によって冷えや浮腫みの改善に繋がり、身体を温めることによって基礎代謝が高まります。
利尿効果
血流促進によって利尿効果が高まる為、老廃物排泄を促進すると言われます。
リラックス効果
テオブロミンは自律神経に働きかける為、リラックス効果があると言われます。
その中でも特に「セロトニン」に働きかけ精神疾患予防、幸福感、リラックス等の効果に期待があります。
脂肪分解
テオブロミンには脂肪分解作用があると言われます。
その為、脂質異常症等の生活習慣病予防に効果が期待されています。
脳の活性
テオブロミンの血管拡張効果は中枢神経を刺激し、脳を活性化して集中力、記憶力、思考力を高めると言われます。
テオブロミンが不足すると判断力が鈍ってきます。
テオブロミンには滋養強壮や精力を強化する働きは特にありませんが、脳を活性化させる働きがあることから、精神的な疲弊がみられる時に向いていると言えるのでしょう。
疲れた時にチョコレートが欲しくなるのは、テオブロミンの自律神経調整作用による脳の疲労抑制があることから、自然と身体が求めてくるのかもしれません。
注意点
テオブロミンには利尿作用や興奮作用があることから大量摂取には注意しましょう。
腎臓への負担
テオブロミンの過剰摂取は利尿作用があることから、多尿による腎臓への負担が懸念されます。
腎機能は一度低下すると不可逆的な為、厳密な塩分制限や蛋白制限と付き合わなければならなく、症状が進行すると人工透析を受けなければならない状態になってしまいます。
睡眠障害
また、興奮作用がある為、心拍数を高めてしまったり、不眠等の睡眠障害を起こすことも考えられます。
チョコレートから摂取する場合は1時間に1片程度が適量と言われます。
このような過剰摂取障害があることから、小さいお子様にチョコレートやココアを与える時は過剰摂取させないように気を付けましょう。
妊娠中は摂取を控える
テオブロミンは利尿効果を促進することからカルシウムの排泄を促してしまい、胎児の成長を妨げたり、母体の骨や歯を弱くしてしまう危険性があります。
大切なペットにはあげないで!
犬や猫はテオブロミンの代謝速度が遅い為、害になるリスクが高いと言われます。
可愛いペットにチョコレートを与えたいというのであれば、カカオが含まれていないキャロブで代用すると良いでしょう。
まとめ
テオブロミンの働きについてまとめます。
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ポリフェノールで注目されているカカオやチョコレートに含まれる成分ですが、大量摂取はデメリットとなります。