地球上の元素の中で2番目に多い「ケイ素」は美容成分とともに体内の組織と組織を結び付ける

シリカは二酸化ケイ素及び二酸化ケイ素によって構成される物質の総称を言います。

ケイ素は宇宙上の元素の中で2番目に多い元素です。

シリカは地表の6割を占めており、地殻内にはシリカが大量に含まれていると言われています。

ケイ素には鉱物由来と植物由来のものに分けられています。

ケイ素は人体にも存在し、骨や歯、リンパ節、肺、筋肉、毛髪、皮膚、爪等を構成しています。





 

シリカの働き

シリカには以下の作用があると言われます。

  • 皮膚や毛髪、爪を健康に保つ
  • 骨密度を高める
  • 筋肉、血管の弾力性を保持する
  • 循環器疾患予防
  • 抗菌作用
  • 殺菌作用
  • 歯周病予防
  • 整腸作用

 

組織を結びつける

ケイ素は人体内では組織と組織を結び付ける役割があると言われています。

ケイ素はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の結び付きを強化することから、皮膚や毛髪、爪を健康に保つことに役立ちます。

組織を結び付けることは骨や筋肉、身体の節々を健康に保つことでもあります。

骨形成ではカルシウム、リン、マグネシウム、ビタミンDが必要であることが広く知られていますが、実はコラーゲンも骨形成に関わります。

先述しましたように、ケイ素には体内組織の結びつきを強化することから骨密度を高めると言われます。

実は体内のコラーゲンの約2割が骨に存在し、コラーゲンは骨形成に必要なミネラルを沈着させることによって骨が作られます。

そして骨を作ると言えばカルシウムとリンが浮かびますが、ケイ素も骨を作る成分の一つであるとのことです。

ケイ素はコラーゲンとともに軟骨成分の形成にも関わると言われています。

軟骨が擦り減って膝の痛みが気になる場合は、ミネラルウオーターやサプリメントを活用してみても良いでしょう。

 

筋肉の弾力性を保つ

ケイ素は組織と組織を結び付けることから、全身の筋肉の弾力性を保つと言われます。

筋肉には縮む為の主動筋と伸びや支えの為の拮抗筋が交互に入れ替わることによって、筋肉の伸び縮みを繰り返しています。

身体を動かし、筋肉の伸び縮みが日頃から行えていれば弾力のある健康的な筋肉を維持出来ますが、運動不足になると筋肉は硬直しやすくなります。

よく、脳梗塞後遺症等で麻痺のある方の患側(麻痺のある側)に拘縮が見られるのは、不全によって自力で動かせなくなり、動かないことによって硬直してしまい拘縮を招いてしまっているからです。

ケイ素を摂取することによって拘縮を改善出来ることは保障出来ませんが、健康な方の場合は運動不足やストレスによって筋肉の硬直を招いてしまいます。

筋肉が硬直することは弾力性を失うことでもあり、肩こりや腰痛、血行不良によって冷えや浮腫みの原因となります。

筋肉が硬直していると筋損傷を起こしやすく、靭帯を切る等して怪我のリスクもたかまります。




 

怪我や循環器疾患の予防

筋肉が硬直するということは血管の弾力を失うことにも繋がってきます。

血管が硬直すると動脈硬化のリスクも高まり、全身に血液を流す必要性があることから心臓を強く拍動させなければならなくなります。

心臓に負担がかかる上に血圧を上げないと脳に血液が回らないと身体が防御反応を示す為、この防御反応が循環器疾患を招いてしまうことになりかねません。

かといって薬で抑えてしまっては脳に血液が回らないことから、脳虚血発作や認知症が懸念されます。

ケイ素には筋肉の弾力を維持すると言われることから、筋肉の硬直による怪我や循環器疾患予防に役立てるミネラルであることが言えます。

但し、これらの健康を維持するにはケイ素の摂取を心掛ける以外にも、生活習慣病予防の為の食生活、運動習慣、禁煙を心掛けることです。

ストレスが酷い場合は原因となる環境改善に努めましょう。

 

抗菌作用

ケイ素には抗菌作用、殺菌作用があると言われ、歯周病予防に期待されています。

たかが口のトラブルと思いますが、口腔内のトラブルは全身のトラブルにも繋がりかねません。

実は歯周病に罹ると脳梗塞に罹るリスクが2.8倍に増えるというデータがあります。

このバックグラウンドには歯周病に罹っている方の中には糖尿病や脂質異常症に罹っている方が多いということです。

また、歯周病を起こすとその傷口から菌が侵入し、動脈壁が厚くなることによって血管が狭窄し、動脈硬化を起こしてしまいます。

動脈硬化を起こせば心疾患のリスクも高まり、そのリスクは脳血管疾患も然りです。

口腔トラブルは誤嚥性肺炎の原因にもなっています。

誤嚥性肺炎は食物が誤って肺に入って引き起こすというイメージが強いかと思います。

誤嚥には顕性と不顕性があり、特に誤嚥性肺炎には不顕性誤嚥に気を付けなければなりません。

顕性の場合、食物や水分を誤飲した時にむせてしまうことによって誤嚥を起こしたことが分かるので、本人の力で排出したり、タッピングによって排出することで辛うじて最悪な状況を回避出来ます。

医療現場であれば、迅速に吸引することによって誤嚥から救うことが可能です。

しかし、不顕性の場合、誤嚥しても咳反射が行われません。その為、表面上では無症状に見える一方で食物が誤って気管に入ってしまうことがあります。

食物は気管内でも口腔内でも腐敗してしまいます。

口腔内の清潔が保持されていないと、腐敗した残渣が誤って気管内に入る恐れがあり、気管内に入った場合、気管内で菌が増殖することによって炎症を起こしてしまいます。

肺炎は一度起こすと予後が悪く、時折発熱を起こします。

炎症を起こすと栄養状態が悪くなり、発熱によって絶食となると食事から栄養を摂ることが出来なくなります。

これを繰り返すことによって全身状態の悪化が進行してしまいます。

しまいには経口摂取が不可能となり、経管栄養、静脈栄養といった非経口的な栄養補給方法をしない限り栄養管理が困難なケースに陥ります。

口腔内を清潔に保つには口腔ケアが重要であり、殺菌作用があると言われるケイ素も口腔ケアにおいてメリットとなる要素であることを知っておくと良いでしょう。

そして、ケイ素には骨を作る成分の一つであることを前述しました。

ということは歯の材料にもなることです。

ケイ素には、このように口腔内の健康を保つことに期待があると言えるのです。




 

整腸作用

ケイ素は食物繊維の主成分と言われ、水溶性食物繊維として腸内環境を整えると言われます。

ケイ素を含む食品には穀類、根菜類をはじめとする野菜類、海藻類が挙げられます。

穀類や野菜類には不溶性食物繊維が含まれ、海藻類は不溶性及び水溶性食物繊維が含まれます。

これらの食品とともにシリカ水を飲むと、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維によって善玉菌を増やして水分と不溶性食物繊維によって便のかさを増し、水溶性食物繊維によって排泄を円滑に行うことによって腸内環境改善を図ることに期待があります。

また、ケイ素にはイオンバランスを整え、細胞を正常に保つことが知られ、重金属や有害物質と結びついて体外に排出することから、強いデトックス効果が期待出来ます。

そして水溶性食物繊維には血液中の余分な糖分や中性脂肪を排出させる働きがある上に、ケイ素には活性酸素を無毒化する働きがあることも知られています。

ケイ素には血管修復作用があり、血管内に出来てしまったアテロームを分解し、排出させると言われます。

これらの働きによって生活習慣病予防に役立てることが言えます。

腸内環境の副次効果として、免疫力アップ生活習慣病予防アレルギー体質の改善等の効果に期待があります。

 

ブラックシリカとは?

シリカの鉱物由来の効能として「ブラックシリカ」として活用されることもあります。

ブラックシリカは癒しの石として利用され、湯舟に入れたり、サポーターとし販売されています。

これらはブラックシリカの「マイナスイオン」と「遠赤外線」効果によって身体を芯から温め、肩こりや腰痛の改善を図る為に開発されています。

ブラックシリカは遠赤外線をはじめとする様々な活性波動を放射し、太陽エネルギーを吸収しながら使用することによって半永久的に放射を繰り返しているそうです。

ブラックシリカは北海道桧山郡に流れている天の川でしか取れない大変貴重な天然鉱石です。

現在では冷えや肩こり、腰痛、アトピー、鬱病の改善に注目を集めています。

 

まとめ

シリカについてまとめます。

  • 皮膚や毛髪、爪を健康に保つ
  • 骨密度を高める
  • 筋肉、血管の弾力性を保持する
  • 循環器疾患予防
  • 抗菌作用
  • 殺菌作用
  • 歯周病予防
  • 整腸作用

シリカは植物由来のものを経口摂取するなら、特に人体に害を与えるものではありません。

シリカは日本人の食事摂取基準では上限量が定められていませんが、目安としては1日あたり30mgが適度とされています。

成人で1日あたり10~40mg摂取されているとのことなので、通常通りの食事を摂り、シリカ水を常識的な量で摂っている限り、問題はないかと思われます。

 
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