セリはセリ科の多年草であり、日本に自生しています。
春の七草の一つであり、三つ葉と似たような葉を持ちます。
3月から4月が食べごろであり、春の七草では若菜の状態で召し上がります。
Table of Contents
セリの栄養
セリにはβカロテン、葉酸、ビタミンC、鉄分、カルシウム、食物繊維、オイゲノール、βピネン、ミリスチン、カルパクロール、シンナミルアルコール、植物アルカロイドが含まれています。
セリには次の健康効果に期待があります。
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老化防止
セリには体内でプロビタミンAに変換するβカロテンとビタミンCが含まれていることから、抗酸化作用があります。
抗酸化作用は、紫外線からの肌のダメージを守り、シミやしわを予防する働きがあります。
ビタミンCには一度出来てしまったシミやそばかすを目立たなくする働きがあります。
ビタミンA、ビタミンC、鉄分はコラーゲン生成に関わります。
皮膚の粘膜生成
セリに含まれるβカロテンは体内に入るとプロビタミンAに変換されます。
ビタミンAは体内でレチノールに変換され、レチノールの代謝産物としてレチノイン酸が産生されます。
レチノイン酸は転写因子の核内受容体に結合し、表皮の細胞を若返らせます。
また、皮膚の角質化を予防することから、イボや魚の目を予防すると言われます。
目のトラブル予防
ビタミンAは光刺激反応に欠かせない栄養素です。
ビタミンAはロドプシンの材料となり、アントシアニンによってロドプシンの再合成を促されることによって、光刺激反応が円滑に行われます。
ビタミンAには角膜の修復や角膜上皮細胞を増殖させる働きがあります。
その為、ドライアイや角膜の乾燥から目を守ると言われます。
ビタミンCには、白内障の予防や加齢性黄斑変性症の症状を遅らせる働きがあります。
免疫力強化
セリに豊富に含まれるビタミンCは、好中球の活性を維持したり、増強させることに関わります。
免疫系の細胞を強化するとともに、粘膜を生成するため、風邪やインフルエンザ等の感染症予防に寄与していると言えます。
貧血予防
セリには赤血球の材料となる鉄分が含まれます。
葉酸は赤血球の核酸の合成に必要となります。
ビタミンCは鉄を還元して、鉄の吸収を促します。
その為、貧血の予防や改善に期待があります。
血行促進
セリに含まれるオイゲノールは、血行促進作用があります。
血行が促されることによって身体が温まり、冷えや浮腫みが解消されることに期待があります。
また、造血作用があることからも、栄養素の運搬を円滑にし、各組織に栄養を行き渡らせることから、臓器を健康に保つとともに皮膚や髪等にも栄養を行き渡らせて若さを保ちます。
老廃物排泄
セリには血行促進作用があり、身体を温めることから、老廃物の排泄を促します。
食物繊維は腸管の蠕動運動を促し、便のかさを増やして老廃物の排泄を促します。
解熱作用
セリには精油成分が複数含まれています。
セリにリラクゼーション効果があるのは、これらの精油成分によるものだからです。
これらの成分によって解熱作用、整腸作用、血流促進、鎮静作用、解毒作用に期待があります。
胎児の正常な成長
セリには葉酸が含まれています。
葉酸は核酸の合成を促すことから、胎児が正常に成長することを支えます。
まとめ
セリの健康効果についてまとめます。
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セリは皮膚の粘膜生成や免疫力強化、血行促進作用があることから、春の七草の一つであることが理に適っています。
香りも触感も楽しめる食材なので、お吸い物や和え物等に活用してみましょう。