ルバーブはタデ科の植物であり、強い酸味を持っています。
見た目はフキに似ていますが、フキはキク科なので品目が異なります。
ルバーブの大きな葉は強い毒性があり、食用として用いられていません。
食用として用いるのは軸の部分であり、セロリのような食感があるものの加熱するとすぐに溶けてしまいます。
その為、料理に用いるというよりは甘味付けるために用いられます。
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ルバーブの栄養
ルバーブにはビタミンC、カルシウム、カリウム、アントシアニン、食物繊維(水溶性:不溶性=1:4)が含まれています。
ルバーブには次の健康効果に期待があります。
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美肌効果
ルバーブのビタミンCの含有量は100gあたり5gのため、突出して多いわけではありませんが、細やかながらビタミンCの補給減となります。。
ルバーブにはアントシアニンも含まれています。
ビタミンC、アントシアニンが含まれていることから、ビタミンCとポリフェノールによるアンチエイジング効果が肌の老化を抑えることに期待があります。
ビタミンCはメラニンを作る酵素を抑制したり、メラミンに直接働きかけてシミを薄くすることから、美白効果があると言われます。
また、ビタミンCはコラーゲン合成に必要な栄養素であるため、肌の潤いを保つために欠かせません。
眼精疲労予防
ルバーブにはアントシアニンが含まれています。
アントシアニンは、目の奥にある紫色の色素であるロドプシンの再合成を助けることから、眼精疲労を軽減し、視力を回復すると言われます。
光刺激反応を円滑に行うにはアントシアニンとビタミンAが相互的に働きかけます。
そのため、疲れ目等の目のトラブルを予防する場合は、ビタミンAを含む食品と摂ると良いでしょう。
ビタミンCには白内障を予防したり、加齢性黄斑変性症の進行を抑制する働きもあります。
生活習慣病の悪化から守る
アントシアニンはビタミンPのような作用も持っています。
糖尿病の三大合併症である腎不全、網膜症、神経障害は毛細血管のトラブルによって発症します。
アントシアニンは毛細血管のトラブルから守る働きがあるため、糖尿病の合併症から守ることに寄与します。
カリウムも豊富に含まれ、カリウムは血液中の余分なナトリウムを排出して、血圧を正常に保ちます。
ルバーブには食物繊維が豊富に含まれ、特に不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は、腸管からの余分な糖の吸収を抑えます。
これらの栄養成分が相互して、糖尿病、肥満、脂質異常症、脂肪肝、高血圧の予防や、糖尿病の合併症を予防することに期待があります。
腸内環境改善
ルバーブの食物繊維は不溶性食物繊維が主に含まれ、水溶性と不溶性の割合は1:4となります。
水溶性食物繊維は、腸内phを弱酸性にして善玉菌優位の環境を作る上に、善玉菌の餌となります。
善玉菌を増やすには水溶性食物繊維だけではなく、不溶性食物繊維の働きもあって腸管内の善玉菌を増やします。
不溶性食物繊維は腸の蠕動運動を促し、老廃物を排泄させます。
更に、乳酸菌とより多くの水溶性食物繊維を摂取すれば、腸内環境改善をより良くすることに期待があります。
花粉症予防
アントシアニンの健康効果は眼精疲労に着目されがちですが、アントシアニンにはヒスタミンの量を抑える働きもあります。
その為、花粉症による様々な不快な症状を軽減することに期待があります。
感染症から守る
ルバーブに含まれているビタミンCは、好中球の活性維持や増強に関わります。
高ウィルス蛋白質での細胞強化やNK細胞の活性化にもビタミンCが関与します。
また、ビタミンCは粘膜の生成にも関わっています。
その為、風邪やインフルエンザ等の感染症予防に期待があります。
抗炎症作用
アントシアニンには炎症を抑える働きがあることが知られています。
頭痛や関節痛、生理痛等の症状を軽減する働きを、副作用がなく行えるという利点があります。
抗ストレス
ルバーブはカルシウムが含まれます。
カルシウムは主に骨の材料として利用されますが、興奮抑制作用もあります。
また、血液が酸性に傾くと、身体はアルカリに傾けようと骨から血液にカルシウムを吸収させ、バランスを整えようとします。
ビタミンCは副腎疲労に良いと言われていますが、これはビタミンCが副腎皮質ホルモンが生成される時に補酵素として利用されるからです。
その為、ルバーブはストレスを緩和する食品であると言えます。
まとめ
ルバーブについてまとめます。
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ルバーブの栄養騎亜は突出して高いわけではありませんが、野菜であることからビタミンC、カリウム、食物繊維、ファイトケミカルが含まれています。
お菓子に使われることが多いですが、市販のお菓子の多くは白砂糖や食品添加物といった有害なものも一緒に使用されています。
手にする機会は滅多にないと思いますが、ルバーブを用いた甘味料を手作りで作るのであれば、甘味料は出来るだけ安全なものを用いましょう。