ポルフィランとはスサビノリの細胞壁に含まれる成分であり、近年注目されています。
ポルフィランは水溶性食物繊維であり、本来、紫外線や熱、乾燥から守る働きがあると言われます。
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ポルフィランに期待する効能
ポルフィランには次の効能に期待があります。
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高血圧予防
ポルフィランはカリウムと似たような働きがあり、血液中の余分なナトリウムと結合して体外に排出する働きがあることから、高血圧予防効果があることが知られるようになりました。
癌予防
ポルフィランはフコイダンとはまた違った形で免疫賦活作用があると言われています。
ポルフィランは抗炎症作用が強いと言われます。
ポルフィランにはサイトカインの一つである炎症壊死因子(TNF-α)の放出、一酸化窒素の産生抑制作用があることが知られるようになりました。
この働きは、スサビノリよりも少し品質の落ちた色落ち海苔の方が顕著だそうです。
その為、癌予防に期待があると言えます。
水溶性食物繊維
ポルフィランは水溶性食物繊維であることから、腸内環境を改善する上に、腸内環境改善によって様々なメリットを得られることに期待があります。
腸内環境改善
水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、いずれも腸内環境改善効果がありますが、アプローチ方法はそれぞれです。
水溶性食物繊維は腸管内では便に水分を含ませ、腸管内の滑りを円滑にして便を排出させる働きがあります。
水溶性食物繊維も腸内細菌の餌となります。
腸内細菌が水溶性食物繊維を食べることによって短鎖脂肪酸を作ることによって便が柔らかくなります。
そして短鎖脂肪酸は酪酸を生成し、腸内のPHを酸性にします。
腸内が酸性になることによって腸管内の腐敗を抑えます。
このようにして水溶性食物繊維は腸内環境を整えます。
腸内環境改善によって得られるメリット
腸内環境が改善されると、美肌効果、免疫力アップ、脳機能向上、太りにくい体質の改善等様々な効果に期待があります。
つまり、癌予防効果や抗アレルギー作用があると言えます。
ポルフィランには免疫賦活作用や抗炎症作用があることから、腸内環境改善によっても、これらの効能を相乗することに期待があるでしょう。
糖尿病、脂質異常症予防
水溶性食物繊維には血液中の余分な糖分や中性脂肪、LDLコレステロールを吸着させて体外に排出働きがあります。
また、水溶性食物繊維には食後血糖の急激な上昇を抑制する働きや、コレステロールの上昇を抑える働きがあることが知られています。
このようなことから、糖尿病や脂質異常症の予防に期待があるでしょう。
美肌効果
ポルフィランには美肌効果に期待があり、その働きはヒアルロン酸に匹敵する保湿性があると言われます。
その働きは保湿性や美肌以外にも、敏感肌やアトピー性皮膚炎に対しても期待があるのです。
また、ポルフィランは食物繊維による腸内環境改善効果から、美肌効果を得られたり、体質改善による抗アレルギー作用によってアトピー体質の改善に期待があるでしょう。
まとめ
ポルフィランの働きについて最後にまとめます。
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ポルフィランを含む海苔はスサビノリを原料とする有明海苔から摂れるとのことです。
健康効果に期待の大きい成分ですが、「まごはやさしい」を基本とした食事に、時々海苔を食べることを心がけましょう。
一つの栄養成分や食品を追いかけることよりも、基本の食事を正した方が、健康効果を効率的に摂る近道となります。