モリンダシトリフォリアはノニのことを指し、その栄養成分は140種類以上に渡ります。
ノニと言えば健康食品で知られていますが、ビタミンやミネラルを殆ど摂れる上に、モリンダシトリフォリアならではの成分も多数含まれます。
ただ、注意点があることも踏まえておきましょう。
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モリンダシトリフォリアの栄養
モリンダシトリフォリアにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6,ナイアシン、ビタミンC、パントテン酸、ビオチン、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、マンガン、βカロテン、ルテイン、オレイン酸、リノール酸、中鎖脂肪酸、ペクチン、イリドイド配膳体、スコポレチン、ダムナカンタール、ニコチアナミン、テルペン、ウルソール酸、アルカロイド、プロキセロニン、モリンジン、テルペン等、挙げるとキリがない程の成分が含まれます。
モリンダシトリフォリアに期待する健康効果には次のものが挙げられます。
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三大栄養素の代謝
モリンダシトリフォリアにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸が含まれていることから三大栄養素のエネルギー代謝に欠かせない食品であることが言えます。
エネルギー代謝
三大栄養素の中でも真っ先に燃焼されるのは炭水化物であり、炭水化物は無酸素運動の条件下で解糖系によって利用されます。
炭水化物はアセチルCoAを経てミトコンドリア内に入るとTCA回路にて有酸素運動下においてエネルギー産生をします。
そしてTCA回路は三大栄養素の合流地点であり、代謝に関わるという非常に重要な役割を持っています。
このようにエネルギーがビタミンB群によって正常に代謝されると、疲労を抑制しながら糖質や脂質を燃焼する為、ダイエットを効率的に行うことに期待があります。
筋蛋白合成
また、ビタミンB6は蛋白質の合成に関わり、蛋白質やアミノ酸と一緒に摂取することによって筋蛋白合成を促進し、脂肪燃焼しやすい身体作りに役立つと言われます。
モリンダシトリフォリアには中鎖脂肪酸が含まれ、BCAAと一緒に摂取することによって、更に筋蛋白合成促進に役立ち、筋蛋白分解を抑制すると言われています。
中鎖脂肪酸とBCAAの組み合わせは、老若男女関わらないものであり、お子様の成長、太りにくい体質作り、高齢者のサルコペニアフレイル予防、ボディビルダーを目指している方等、沢山の目的に活用されています。
抗酸化作用
モリンダシトリフォリアには抗酸化ビタミンであるビタミンE、ビタミンC及び体内でビタミンAに変換されるβカロテンが含まれ、抗酸化作用があると言われます。
ビタミン類の中でも特にビタミンEは抗酸化作用が強く、ビタミンCはビタミンEの抗酸化作用を再生することによってビタミンEの抗酸化作用をサポートすると言われています。
そして、ルテイン、イリドイド配膳体にも抗酸化作用があると言われます。
抗酸化作用には、動脈硬化や脳梗塞、心疾患の予防、老化防止、癌予防に期待があると言われています。
目のトラブル予防
モリンダシトリフォリアには体内でビタミンAに変換されるβカロテンやルテインが含まれています。
ビタミンAは網膜細胞の保護や光刺激反応に関わります。
植物性由来のビタミンAは過剰摂取障害による弊害はそれほど心配しなくても良いでしょう。
ルテイン、ゼアキサンチンの抗酸化作用は網膜黄斑に特異的に集積します。
ルテインとゼアキサンチンには紫外線等の有害な光から目を守る働きがあります。
ルテイン、ゼアキサンチンは活性酸素を無害化し、黄斑部を守り視力低下や加齢性黄斑変性症、白内障等の目のトラブルを防止することに役立つと言われます。
ビタミンB2やビタミンCが目の粘膜を強化することによってドライアイや涙目、充血、目の痒み、白内障から守ると言われます。
浮腫み、高血圧予防
モリンダシトリフォリアにはナトリウム、カリウムが含まれ、電解質のバランスを図り細胞を正常に保つ食品であることが言えます。
カリウムが含まれることから、体内に余分に溜まったナトリウムを排泄し、血圧を正常値に調整することから、高血圧予防にも良いとされています。
モリンダシトリフォリアに含まれるカリウムによって余分なナトリウムが排泄されると、浮腫みが解消や血流改善に繋がり、更に冷え性や肩こり、腰痛の改善に期待があります。
循環器疾患予防
モリンダシトリフォリアにはスポコレチンが含まれ、スポコレチンには血管を軟らかくして拡張させると言われます。
また、ニコチアナミンには血圧を上げる酵素を阻害することから、血圧の改善を図ると言われます。
スポコレチンの血管を拡張させる働きは心臓への負担を緩和することも知られています。
これらの効能は抗酸化作用と併せ、モリンダシトリフォリアは循環器疾患予防に役立つ食材であることが言えます。
モリンダシトリフォリアにはリノール酸、オレイン酸が含まれています。
リノール酸はLDLコレステロールを減らし、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、心疾患、脳血管疾患を予防すると言われます。
オレイン酸はLDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールの量を維持すると言われます。
モリンダシトリフォリアに含まれるスポコレチンにも似たような働きがあるとのことです。
モリンダシトリフォリアには水溶性食物繊維が含まれ、血液中の余分な糖分や中性脂肪等を排出することから、この効能によっても生活習慣病予防に良いでしょう。
モリンダシトリフォリアには抗酸化作用があります。
モリンダシトリフォリアには前述のように高血圧予防に良い食品であると言えることから、循環器疾患予防に役立つと言えます。
但し、リノール酸はαリノレン酸とのバランスが崩れると体質劣化に繋がる為、脂肪酸比率には気を付けましょう。
骨形成
モリンダシトリフォリアには骨や歯の材料となるカルシウム、リンが含まれます。
また、カルシウムを骨に定着させると言われるマグネシウムも含まれています。
モリンダシトリフォリアにはビタミンKも豊富に含まれています。
ビタミンKは骨に存在するオステオカルシンを活性化して骨調整を図ると言われます。
また、骨の形成にはコラーゲンも関わっており、コラーゲン生成にはビタミンCも関わります。
骨の形成にはビタミンDや蛋白質、βクリプトキサンチン等も関わっており、これらの栄養成分を含む食品や日光浴によって、更に骨粗鬆症予防や骨形成に役立つことが言えます。
鉄欠乏性貧血予防
モリンダシトリフォリアには鉄分が含まれ、鉄分を三価鉄から二価鉄に還元するビタミンCが含まれることから鉄欠乏性貧血予防に期待があると言えます。
妊娠の成立
モリンダシトリフォリアには葉酸が含まれ、核酸の合成や胎児の正常な成長に役立つことが言えます。
モリンダシトリフォリアには亜鉛も含まれている為、男性由来の不妊症改善にも役立つことが知られています。
モリンダシトリフォリアには妊娠中に失われやすいカルシウムや鉄分も含まれている為、出産を控えている場合に役立つ食品の一つでしょう。
但し、鉄分やカルシウムを過剰摂取してしまうと葉酸の吸収を抑えてしまう為、サプリメントで鉄分やカルシウムを補う時はこの点に注意しましょう。
脳機能向上
モリンダシトリフォリアに含まれるリノール酸はアラキドン酸を産生します。
アラキドン酸は脳内物質の一つであり、言語機能や記憶力を高めると言われています。
その為、子供の成長にアラキドン酸は必要であるとともに、認知症予防にも期待があります。
抗アレルギー
アラキドン酸には免疫力を強化する働きがあることが知られています。
その為、花粉症予防、アレルギー体質の改善に期待があります。
但し、アラキドン酸は過剰摂取するとリノール酸同様に栄養効能が却って逆効果になってしまいます。
リノール酸、アラキドン酸は通常通り食事を摂っている限り摂取不足になることはないでしょう。
肝臓を保護
モリンダシトリフォリアには抗酸化作用があることから、活性酸素の産生を抑えることによって肝細胞を保護し、肝機能強化に役立つことが言えます。
モリンダシトリフォリアにはビタミンB1が含まれ、アルコールを摂取した際にアルコールの殆どが肝臓に送られアセドアルデヒド代謝時にアルコール脱水酵素が働き、大量のビタミンB1が利用されます。
ビタミンCにはアセドアルデヒドの分解を促進すると言われます。
更にスポコレチンによって肝炎や肝癌の予防に役立つことに期待があります。
モリンダシトリフォリアには肝機能改善や悪化予防に期待のある食品であることが言えます。
癌予防
モリンダシトリフォリアの抗酸化作用は、細胞が痛むことを防ぐことから抗癌作用があると言われます。
更にスポコレチンには肝臓癌の予防に期待があると言われ、ダムナカンタールには癌細胞の増殖を抑えることが知られることから、癌予防に役立てることに期待があります。
解毒作用
モリンダシトリフォリアに含まれるスポコレチンには解毒作用や抗菌作用、殺菌作用もあると言われています。
モリンダシトリフォリアには水溶性食物繊維のペクチンが含まれています。
水溶性食物繊維にも腸内環境改善を図ると言われています。
腸内環境改善によって腸内に溜まった老廃物を排泄し、免疫力アップに繋げられることに期待があります。
その為、食中毒予防や感染症予防に役立つ食品であることが言えます。
痛みの緩和
抗炎症作用や痛みの抑制があることも知られています。
また、テルペンにも痛みの抑制があることが知られています。
臓器の働きを促進
モリンダシトリフォリアのアントラキノンには消化酵素や胆汁の分泌を促進し、栄養成分の吸収を促進すると言われています。
そしてテルペンには臓器の働きを助ける役割を担っているとのことです。
モリンダシトリフォリアには数多くの栄養素が含まれている為、これらの栄養成分からの効能を得られることに期待があります。
モリンダシトリフォリアに含まれていない栄養成分を含む食品と組み合わせて摂ることによって、更に健康増進への期待が高まるでしょう。
リラクゼーション
スポコレチンには脳内で松果体を刺激する働きがあることが知られています。
松果体を刺激することによってメラトニンやセロトニンの生成が促進されるとのことです。
モリンダシトリフォリアにはセロトニン生成に関わる栄養成分が幾つかあり、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウム、鉄分が関与していると言われます。
注意点
モリンダシトリフォリアを摂取する際は次の点に注意します。
腎機能低下
モリンダシトリフォリアにはカリウムが含まれていることから、腎機能が低下している時は摂り過ぎに気を付けます。
腎不全が進行すると腎臓からカリウムの排泄が正常に行われなくなります。
その為、血中カリウム値が上昇し、不整脈を起こすリスクが高まり、最悪の場合には死に至ってしまいます。
C型肝炎、NASH
モリンダシトリフォリアには鉄分が豊富なことから、C型肝炎やNASH(非アルコール性肝硬変)に罹っている場合には、摂取量に気を付ける必要があります。
C型肝炎やNASHに罹ると肝臓に鉄分が蓄積されやすくなり、肝臓に蓄積された鉄分が酸化することによって更に肝機能悪化を招いてしまうからです。
まとめ
モリンダシトリフォリアについてまとめます。
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モリンダシトリフォリアは栄養成分が豊富なことから、苦味やクセがあって口にしづらいというデメリットもあります。
食品なので余程のことがない限り副作用の心配はないかと思われます。