食や健康に関する情報が溢れている現在、昔の栄養学を信じていては時代に取り残されてしまいます。
「精製糖質」「肉料理」「副菜」の組み合わせが栄養学的にベストだとかつては信じていましたが、実は人間の身体の構造上、決して良いとは言い切れないのです。
Table of Contents
美容師から聞いた衝撃的な話
かつて美容院に行ったときのことです。
当時20代前半で栄養士の資格を取得して2年目でした。
そこの美容師さんに仕事関係の話をしていました。
その時、美容師さんに聞かれたことが
「人間が本来食べる物って何だか知ってる?」
フツーにご飯にパンに肉、魚…でしょ?
「人間はもともとお米や豆を食べる生き物なんだって」
「えっ、そうだったんですか?」
と、こんな会話を交わしていました。
当時は人間の食べ物が米や豆類が本来の食べ物であることを受け容れられませんでした。
当時の年齢からしたら、肉はがっつり食べたいし、パンは食べたいし、ケーキは食べたいし…。
その当時も自分で食品を選ぶときは栄養面に配慮していました。
でも、その美容師さんの言葉は受け入れられなかったのです。
「学校で学んだ栄養学が一番正しい」
これが栄養学における当時の私の信念でした。
「マクロビオティック」を耳にする
そして10年の時が流れます。
その当時、スキル取得の為の習い事をしていた時に知り合った女性の方で、その方はスピリチュアルを学んでいました。
彼女は「動物性食品はスピリチュアルでは残虐行為なので食べないようにしている」とのことで外食の際には極力植物性食品を多く使用したメニューを選び、その中の動物性食品は他のもので代替えていました。
私の心の中では蛋白質、特に必須アミノ酸は動物性食品なくして摂れないでしょ?と思っていたのですが、本人の生活信条なのでそれは否定するわけにはいきません。
ある日、そのスクールで違うメンバーと勉強会に参加していた時に彼女の食事に関する話が出たのです。
「その人、マクロビオティックでもやっているのかしら?」と。
この時初めて「マクロビオティック」と言う言葉を聞いたのですが、菜食主義者が現れ始めた頃だと思います。
生命の進化の過程と食生活の始まり
40億年前の地球は巨大なガス状の雲でした。
激しい雲の活動によって元素が生成され、様々な元素を組み合わせることによって分子や化合物が形成されました。
この中で、より重い分子や化合物は、重力によって中心部に集まり、軽い元素は大気となります。
荒れ狂うガス上の雲の内部では、蛋白質、炭水化物、ウィルス、バクテリア等が現れており、更に有機体に進化していきます。
この生命は植物界と動物界の二つに分岐されました。
その後、地震が栗化され、陸地が出来、植物や動物は進化を成し遂げました。
植物が進化を成し遂げる中、穀類が豊富になってから初めて、人間が出現しました。
これは、およそ1000万年前の出来事です。
当時は地殻変動によって氷河期と間氷期が繰り返されていました。
人間は、度々訪れる氷河期に、穀類やその他の植物を食用として生活することによって脳を発達させました。
その知恵は、火を使って寒い環境に適応することに活かされました。
この火を使うことが調理をすることに用いられます。
つまり、人間は、穀物を火で調理して食べ続けてきたという歴史があり、これによって進化を成し遂げてきたのです。
身体の構造と食べ物
日本人は腸が長く、欧米人は腸が短いと言われますが、大腸の長さは日本人も欧米人もそれほど違いはありません。
しかし、欧米人の腸は日本人に比べると堅くなっています。
これは動物性食品を食べる習慣がこのような腸を作ったと言えます。
硬くなった腸は、腸管トラブルを起こしやすくなります。
動物性食品の多くは組織を凝縮させる特徴があることから、このような身体を作り出したと考えられます。
日本人が欧米型の食事となったのは割と新しい出来事であることから、日本人の腸は欧米人のように硬くなっていません。
腸管が短いと肉食向き、腸管が長いと肉食が向いていないというのは関係ないそうです。
人間の身体に合うものを決定づけさせるものは、歯の構造です。
人間の大人の歯は、合計32本あります。
このうち20本の白歯は、穀物や豆をすりつぶすことに使われます。
前歯に存在する8本の切歯は、野菜をかみ砕くのに最適な歯です。
肉をはじめとする動物性食品をかみ砕くための犬歯は4本です。
つまり32本のうち28本は植物性食品をかみ砕くための歯、残りの4本は動物性食品をかみ砕くための歯となります。
この割合は1対7となります。
この歯の構造は、穀物を主食とし、野菜を捕食として摂っていた歴史の証なのです。
1:7の法則
人間の歯の構造は、動物性食品に向いているものとと植物性食品に向いているもののの比率が1対7となっています。
この比率は、様々な自然現象に現れており、ミネラル対蛋白質、蛋白質対炭水化物、炭水化物対水、水対空気の割合にも反映されいます。
これらが1:7の比率を守ることによって調和が図れるようになっているのです。
つまり、人が動物性食品と植物性食品を1:7の割合で摂ると、健康維持が出来る体を作るための鍵となるのです。
肉は狂暴化させる
「食」はその人の人格形成にも関わります、
それは、動物的で攻撃的な人格を形成してしまうことです。
これをもっと詳しく見ていきますと、肉は殺された時の恐怖により分泌されたアドレナリンが残留されているといいます。
アドレナリンは興奮性の神経伝達物質であることから、交感神経を優位にさせます。
交感神経が高まると興奮性が高まります。
これが攻撃性を高めて、切れやすい性格になってしまうのです。
また、肉食は過剰摂取すると身体に害を与えます。
肉には蛋白質が多く含まれますが食物繊維は含まれおらず、消化吸収が悪い食品です。
これが大腸癌を引き起こすと言われます。
動物性食品の大量摂取は十分に消化吸収されないまま大腸に運ばれ、腸内で腐敗し、
硫化水素、インドール、メタンガス、アンモニア、ヒスタミンなどの多くの毒素や有害物質を作ってしまいます。
大腸炎やクローン病も動物性蛋白質の過剰摂取が起因しています。
一方、穀類や豆には食物繊維も含まれているので、沢山摂っても蛋白質の過剰摂取には至らなく、寧ろ善玉菌の餌となるプレバイオティクス増加により腸内環境改善に繋がります。
人間は確かに肉類から穀類から野菜類等、多種類の品目の食物の摂取が可能ですが、歯型や消化器官の構造から見ると、肉食動物ではないのです。
かと言って、草食動物でもないのです。
つまり、人間の身体は穀物を中心とした食事を摂ることが、身体の構造上適切と言えるのです。
特に米は炭水化物との理由で毛嫌いされやすい食品ですが、殻ごと食べるお米にはビタミンB群やミネラル、食物繊維が豊富に含まれ、炭水化物の本来の役割を果たすとともに、現代人が不足している栄養素までをも摂れてしまうのです。
このようなことから、人間は本来、米や豆を食べる生き物ということは理にかなっているのです。
人は自然の恵みによって支えられている。
必須アミノ酸は必ずしも動物性食品から摂らなければならないものではありません。
実は植物性食品でありながら蛋白質が豊富な食品も幾つかあります。
スーパーフードの中にも蛋白質が含まれる上にアミノ酸スコアの高いものも数多くあり、和え物や炒め物、おにぎり等、その活用方法は多種多様です。
人は自然の恵みによって支えられている、自然に支えられていることによって生命がいじされ、とても有難いことなのです。